『星に願いを~星降る夜のシンポジウム~』

2010年12月16日@池袋コニカミノルタ プラネタリウム満天

取材:編集部

2011.01.20

かすかなアロマの香り、小川のせせらぎ、半球ドームには四季で移ろいゆく木々がゆったりと廻り、静かに時を刻む。開演を待つ会場内はヒーリング効果でリラックスムード満載。そんな、初ワンマンの会場はプラネタリウム満天。
演奏が始まってもメンバーに照明はほとんど当たらず、会場に溶け込んでいる。楽曲のイメージを最大限に奥行き付けるのは、観客各自の心象風景と脳内イメージだ。辛辣なメッセージをファンタジックにアプローチするピロカルピンらしい演出。各曲に合わせ半球ドームに映し出されるのは、創世の記憶、生命帯の進化、風の気配、木漏れ日、星の瞬き、そして見えてくる、ちっぽけな自分と未来への眼差し。松木智恵子(Vo&Gt)の発する伸びやかな声と含んだ想いが違和感なく身体の隅々に浸透して、オアシスを感じた一夜だった。