LIVE REPORT

ブギ連 ライヴレポート

ブギ連 ライヴレポート

【ブギ連 ライヴレポート】 『ブギ連LIVE 「ブギる心」』 2019年7月4日 at 渋谷クラブクアトロ

2019年07月04日@渋谷クラブクアトロ

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

2019.07.11

ブルースの巨人、ジョン・リー・フッカーの名曲「ブギ・チレン」から名付けられた“ブギ連”。6月26日にリリースされた1stアルバム『ブギ連』はミシシッピ・ブルースをベースにしたオリジナルのブルースやブギが収録された、テンションの高い歌と演奏が鋭い切れ味で迫るアルバムだ。ブルースバンドとして唯一無二の活動を行なってきた憂歌団のギタリスト、内田勘太郎(Gu)。そして、ザ・クロマニヨンズでカリスマ的な人気を持つ甲本ヒロト(Vo&Hp)。このふたりが結成したブギ連の魅力がさらに増幅されたライヴ『ブギる心』が、7月4日に渋谷クラブクアトロにて開催された。

ステージに登場した瞬間から大歓声で迎えられるふたり。いきなり内田勘太郎のスライドギターが始まり、すかさず甲本ヒロトがそれに乗せて歌い始めると一気に空気が変わる。どっぷりとブルースに浸りながら、そこから生まれる緊張感と解放感がたまらなく心地良い。特に曲の小節数を気にすることなく、自由に弾きまくる内田のスライドギターはとてつもなくワイルドだ。感情がそのままほとばしるようなプレイに、目と耳が釘付けにされてしまう。そして、ヒロトのセクシーでパワフルなヴォーカル、ダイナミックなハーモニカも強烈な魅力を発揮! シンプルなメロディーから多彩な表情を生んでいく。

ヒロトの叫びと内田のスライドギターが爆発する「闇に無」、切ない旋律が胸に染みる「軽はずみの恋」など、アルバム『ブギ連』収録曲を中心に披露。妖しげな「ヘビが中まで」、ギターとハーモニカの掛け合いが刺激的な「オイラ悶絶」「腹のほう」といった濃い曲が次々に演奏され、歌もギターも削りたての金属のようにギラギラしている。

“普段、レコーディングをしますとその曲はそのように定着し、毎回同じように演奏できるはずなんですが、ブギ連に至りましては毎回違うので”というヒロトのMC通り、ライヴごとにその場の空気が反映され、即興が加わって曲のサイズも聴こえ方も異なっていく。それがブギ連の持ち味であり面白さだ。

日本語のオリジナルブルース満載のブギ連が響かせた、ディープでスリリングなライヴ。次に観る時にはまた違う感動を与えてくれることだろう。

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

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    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。