LIVE REPORT

AIRFLIP ライヴレポート

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【AIRFLIP ライヴレポート】 『Friends In My Journey Tour 2019 “FINAL SERIES”』 2019年7月15日 at TSUTAYA O-Crest

2019年07月15日@TSUTAYA O-Crest

撮影:@nozomeeeeee/取材:山口智男

2019.07.22

AIRFLIPが“Friends In My Journey Tour 2019”とタイトルを掲げ、3月30日の東京・渋谷CYCLONEから全国を回ってきた同ツアーの東名阪ファイナルシリーズから、Cloque.、POETASTERをゲストに迎えた7月15日の東京・TSUTAYA O-Crest公演の模様をレポートする。

3月にリリースしたミニアルバム『Friends In My Journey』の全6曲を中心に新旧のレパートリーを演奏した1時間。AIRFLIPが大音量の演奏とともに作り出したのは、バンドと観客がひとつになったと確かに感じることができる大きな一体感だった。

“もっと楽しんでいこうぜ!歌うぞ!”ーーSatoshi(Vo&Gu)がそうスタンディングの客席に声を掛けながら、1曲目の「Becase Of You」から“オーオーオー”という初めて聴いても絶対に歌えるシンガロングをふんだんに盛り込んだ曲をつなげると、序盤から観客に声を上げさせ、ぐいぐいと巻き込んでいく。そして、2ビートのメロコアナンバー「Way Home」でダイブを誘うと、「Butter Kids」では“足がうずうずしているやろ? ジャンプしよう!”とGucci(Gu)が奏でるリフを似合わせ、フロントの3人が飛び跳ねる。すると、それに応えるように観客もジャンプ! そんな全員参加型のライヴが楽しくないわけがない。この日、Satoshiが言った“AIRFLIPの音楽はみんなのもの。どんどん自慢してください”という言葉も大いに頷ける。

英語と日本語を織り交ぜながら曲に込めた想いを、観客にストレートに届けるSatoshiの歌はもちろん、そんな歌を支える3人の演奏も聴きどころだ。手数の多いプレイで2ビートからダンサブルなビートまで、自在にリズムを操るRitsuya(Dr)、手堅いプレイでボトムを支えるFujimon(Ba)。そしてパワーコードをかき鳴らすだけではなく、耳に残るフレーズで演奏に彩りを加えるGucciが印象づけたリードギタリストとしての成長は、今後、ARRFLIPのサウンドがさらなる広がりを見せる中で大きな鍵になっていきそうだ。

そんな4人の演奏がタイトであることに加え、ガツンとくるところがいい。10月9日にメジャー1stフルアルバム『NEO-N』をリリースすることを発表して、“その中から1曲やります!”(Satoshi)と披露した、これぞAIRFLIP的な新曲「Meaning」以降の後半戦。アンセミックな曲をつなげながら、グッと熱を上げたバンドの演奏に応えるように観客のシンガロングの声は、どんどん大きくなっていった。そして、“大合唱で終わろう!”とSatoshiが言って、本編最後に演奏したのはバンドの知名度を引き上げた「BRAND NEW DAY」。初めて日本語の歌詞を大々的に取り入れたこの曲をきっかけに、AIRFLIPはそれまで軸足を置いていたポップパンクシーンにとどまらない、いろいろなバンドと対バンするようになった。

“オーオーオー”と大きな声で歌う観客のシンガロングにSatoshiも思わず“素晴らしい! みんな、いい顔してるぞ。ありがとう!”とニッコリ。そして、『Friends In My Journey』で始めた新たな旅の先で、みんなと一緒に素晴らしい景色を作りたいという想いを込めながら、“一番でかい声ちょうだい! 一緒に行こうぜ!”とラスサビ前にSatoshiが呼び掛け、ダメ押しで大きな一体感を作り上げた。この日のライヴの盛り上がりと、それを作り出したバンドの勢いを目の当たりにした今、その一体感はもっともっと大きなものになるに違いないと期待がグンと高まったのだった。

撮影:@nozomeeeeee/取材:山口智男

AIRFLIP

エアーフリップ:大阪発のポップパンクバンド。2015年7月に現在のメンバーとなり、16年6に初全国流通盤のミニアルバム『MILES FLAG』を発表。ハイトーンかつネイティブな発音の英詞が特徴的なヴォーカルを武器に、STATE CHAMPS、as it isなど数多くの海外バンドのサポートアクトも行ない、国内ではTOTALFAT、HEY-SMITH、SWANKY DANKなどのツアーにも出演。19年3月には日本コロムビア内のレーベル“TRIAD”よりミニアルバム『Friends In My Journey』をリリース。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 2

    2. Gunless Cowboy

  2. 3

    3. Voice

  3. 5

    5. Way Home

  4. 6

    6. Butter Kids

  5. 8

    8. Hopeless Good Day

  6. 13

    <ENCORE>

  7. 14

    1. Rock You Down!!

  8. 15

    2. The Initial Vision

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