レミオロメン ライブレポート
レミオロメン
『レミオロメン 10th Anniversary TOUR 2010 花鳥風月』
2010年05月31日@渋谷C.C.Lemonホール
筆者の中でのレミオロメン像が大きく打ち砕かれた...それよりも、“上回った”と言ったほうが正しいのかもしれない。藤巻亮太という存在の強いヴォーカリストを核にして広げていく壮大な世界観。激しさだけを求めるロックではなく、誰が聴いても胸を打つ要素を兼ね備える上質なサウンドで楽曲やライヴに臨む。しかし、今日のライヴは上記の点に付け加え、メンバーの気迫や熱量が凄まじかった。初のセルフプロデュース作品であり、己を見つめ返したことで当たり前が当たり前であることの喜びや幸せを詰め込むことができた、アルバム『花鳥風月』を体現する本ツアー。“きれいなかたちで届ける”のではなく、“今の自分は何を思い歌っているのか? 演奏しているのか?”という感情的な部分が濃厚に映し出され、これまで以上に躍動感に満ちている。それを受けてかオーディエンスも彼らに負けないぐらいの興奮状態で、“盛り上がりがすごい”とメンバーが唸るほど。序盤から体当たり勝負、楽しくて仕方がないといった表情を浮かべながらキラーチューンを連発! ジャキジャキとした音を鳴らすギターや快活なドラム、手綱を締めるベースの絡みが気分を高揚させる。また、サポートキーボードの皆川真人、ギターの河口修二とレミオロメンの一体感も見どころのひとつではないだろうか。もちろん、楽器だけが先行するのではなく、しっかりと歌を届ける楽曲では藤巻の歌声に集中する観客の姿があった。
まだツアーは始まったばかりなのに、この迫力...。最終日にはどんな姿になっているのか、結成10年になろうとレミオロメンが歩みをゆるめることはないようだ。
曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。
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現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。