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【ライヴレポート】 『D4DJ D4 FES. LIVE -ALL IN-』 2022年5月28日、29日 at 富士急ハイランド・ コニファーフォレスト

2022年05月28日@

撮影:福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)、高橋定敬(GEKKO) 取材:榑林史章

2022.07.09

DJをテーマにアニメ、ゲーム、声優によるライヴなどを展開するブシロードのメディアミックスプロジェクト『D4DJ』。そんなD4DJに出演するキャストによるライヴイベント『D4DJ D4 FES. LIVE -ALL IN-』が、5月28日と29日に山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催された。DJユニット6組に加え、海原ミチル役の小岩井ことり、レジェンドユニット・Call of Artemisを迎えて開催された同公演では、5時間を超えるステージ、各日100曲以上(幕間映像・DJTIME含む)を披露。本稿では同イベントの初日公演の模様を中心にお届けしよう!

■ Happy Around! ■

両日ともにトップバッターとして登場したHappy Around!は、明るく元気なパフォーマンスで会場を盛り上げた。愛本りんく役・西尾夕香の“D4DJ D4 FES. LIVE -ALL IN- 始まるよ〜!”との合図で始まったライヴは派手なビートが印象的な「Dig Delight!」で口火を切ると、みんなで手をグルグル回す振り付けも楽しい「ぐるぐるDJ TURN!!」へと続く。さらに“ハッピーをつないでいきますよ~!”との言葉で「Happy Music♪」「ハッピー☆マテリアル」などをノンストップで届け、終盤には「行くぜっ!怪盗少女」を振り付けとともに披露し、「学園天国」などのカバー曲でタオルを回して会場がひとつに。最後には待望の新曲「モアドキッ」を繰り出し、会場にはクラップが広がった。

■ Photon Maiden ■

Photon Maidenはクールなパフォーマンスで観客を魅了。“ハローエブリワン! 今日は一日楽しんでまいりましょう!”と出雲咲姫役・紡木吏佐の第一声でライヴがスタート。浮遊感あるビートで英語のコーラスも聴かせた「We never stop」、お洒落なフューチャーベースの「Wonder Wonder Trip」など、都会的なチルアウト感が会場を包み、「残酷な天使のテーゼ」などのカバーもノンストップでつなぐ。このフェスのために制作したという新曲「Linked Ring」では、クールな中にも熱を感じさせる歌と無重力感のあるダンス、そして新島衣舞紀役・前島亜美のどや顔で観客を湧かす。MCでは前島の筋肉ネタなどマニアックな話題で盛り上がり、最後はラップをワイルドに聴かせる「Into the torm」と「4 Challenges」でファンをアツくさせた。

■ Lyrical Lily ■

“ごきげんよう”と優雅に手を振りながら登場したLyrical Lily。この日はトラブルが冒頭にあったものの、先にステージへ上がった春日春奈役・進藤あまねが“あんなところに牛タン屋さんがありますわ!”、白鳥胡桃役・深川瑠華が“じゃあ、ジャンケンでもしますか!”など、会場の飲食ブースを紹介しつつ機転を利かせた。ライヴはアイドルソングのような可愛らしさとジャンプで盛り上がった「IFの踊子」、台詞を交えた「White Margaret」などで独自の世界観を展開し、「人間合格!!!!」で手拍子、「吾輩よ猫であれ」では全員で猫になって会場が一体に。アニソンなどさまざまな楽曲のカバーも矢継ぎ早に繰り出し、「男の勲章」では“ぶっちぎりですわよ!”とギャップのあるひと言で会場を湧かせた。

■ 燐舞曲 ■

燐舞曲はまるでロックバンドのような轟音と、青柳 椿役・加藤里保菜のクールな中にも情熱を滾らせるエモーショナルなヴォーカルで、独自の世界へと一気に引き込んだ。スタンドマイクに手をかけ、目を閉じて歌う加藤。月見山 渚役・大塚紗英は、ステージを暴れ回るようにエレキギターをかき鳴らす。三宅葵依役・つんこは言葉でファンの胸をアツくさせ、矢野緋彩役・もものはるなは、つんこの隣でコーラスを重ねる。耽美的な世界観が広がった新曲「「花の手錠と魔物の箱庭」」のほか、「名前のない怪物」などカバーも披露。終盤の「カレンデュラ」からの3曲を畳みかけるあたりが燐舞曲らしく、観客のボルテージは上がりっぱなしだった。

■ 海原ミチル ■

中盤には“みなの者、ここからはミチルのDJタイムなのだ!”と、小岩井ことり演じる中学生DJの海原ミチルが登場。“ミチルくらいになるといろんな世界観の曲をつなぐことができる。ミチルは時空も繋いじゃうのだ!”と言って、一週間前に同じコニファーフォレストでライヴを開催したばかりのRoselia、今後同会場でライヴを予定しているMorfonicaやRAISE A SUILENの楽曲をリレー。そして、犬寄しのぶ役・高木美佑、春日春奈役・進藤あまね、日高さおり役・葉月ひまりを呼び込み、「D4DJ in the house」をコラボ。短いながらスペシャルな時間となった。

■ Merm4id ■

Merm4idはセクシーな衣装とパフォーマンスでファンを焚きつけ、SILENT SIRENの「フジヤマディスコ」のカバーでライヴがスタート(2日目は水樹奈々の「DISCOTHEQUE」をカバー)。そこからは4月にリリースしたばかりの1stアルバム『V.I.P LAGOON』より「Floor Killer」「ING」など、アルバムを再現するかたちで展開していく。ファンもメンバーと一緒に扇子を揺らして盛り上がったことは言うまでもない。一旦ライヴを終えると、ステージ裏から“すっかり忘れてた”“偉い人に怒られちゃう”“これもセクシーよね”と声が聴こえ、4人が再びステージに現れ、ラップを取り入れた実にスリリングなMerm4idらしい新曲「LOVE BITE」を電撃的にお披露目。どっきり大成功とばかりに、カメラに投げキッスをしてパフォーマンスを締め括った。

■ Peaky P-key ■

Peaky P-keyのDAY2は、山手響子役・愛美の“富士急もっと盛り上がれるでしょ!”との言葉で、特効の爆発音とともに「マジLOVE1000%」でパフォーマンスを開始。「電乱★カウントダウン」では鋭いラップを聴かせ、間奏ではメンバー紹介とともにそれぞれがソロでダンスを披露する。しっとりと聴かせた「Ultimate Vista」から一転、「ABSOLUTE」では歌からのアツい展開に。新曲「Let’s do it!」が披露されると会場にはクラップが広がり、切なさがあるメロディーとアッパーのビートが融合した楽曲に合わせてステージにはスモークが吹き出し、テンションは最高潮に到達する。そして、ラストの「Let’s do the ‘Big-Bang!’」では、観客とお馴染みのダンスでひとつになった。

■ Lynx Eyes、Call of Artemis ■

ラストはLynx EyesとCall of Artemis。「I'm proud」や「EZ DO DANCE」、さらにLynx Eyesの「#ALL FRIENDS」やCall of Artemisの「I don't wanna lose!」など、小室哲哉ナンバーを次々と歌い上げた。まずはLynx Eyesのふたりが登場し、姫神紗乃役・Raychellが客席あおり、高尾灯佳役・梅村妃奈子がDJブースでリズムをコントロール。ミュージシャン同士らしい音楽的なかけ合いを観客と楽しんだ。そこに天野愛莉役・水樹奈々、嘉瀬茉奈役・小宮有紗が呼び込まれ、水樹とRaychellがガッチリ握手を交わし、Call of Artemisのステージがスタート。Raychellの“諸君、聴いてくれたまえ!”の言葉を皮切りに、「I don't wanna lose!」を披露した4人。小宮と梅村は可愛らしいラップを聴かせ、最後は水樹とRaychellが圧巻のロングトーンで歌声を戦わせた。

■ オールラインナップ ■

そして、最後は出演者全員で「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」を歌唱。肩を組んで揺れる出演者たち。イベントの成功を祝福するように、打ち上げ花火が何発も上がった。

ちなみに、2日目の最後にはこんな場面も――。イベントを終え“最初にこのお話をいただいた時は、私は喫茶店のお姉さんだったんですけど、それがこんな可愛い衣装でステージに立たせていただいて、人生何が起きるか分からない”と笑った水樹。Merm4idの瀬戸リカ役・平嶋夏海は“水樹さんの前で、まさか「DISCOTHEQUE」を歌わせていただくなんて恐縮です”と笑いをとる。最後にHappy Around!の西尾が“機材トラブルもあったけど、各ユニットがアドリブを効かせて一生懸命に頑張りました。本当に楽しい2日間でした。来年もまたできたらいいな。スタッフのみなさんよろしくお願いします!”との言葉でイベントを締め括ったのだった。

撮影:福岡諒祠(GEKKO)、池上夢貢(GEKKO)、高橋定敬(GEKKO)
取材:榑林史章

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 3

    03. LOVE!HUG!GROOVY!!

  2. 5

    05. ハッピー☆マテリアル

  3. 7

    07. 熱風海陸ブシロード 〜熱き咆哮〜

  4. 8

    08. Help me, ERINNNNNN!!

  5. 9

    09. Daydream café

  6. 10

    10. 行くぜっ!怪盗少女

  7. 11

    11. ムーンライト伝説

  8. 12

    12. 学園天国

  9. 13

    13. ココロオドル

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