LIVE REPORT

小倉 唯 ライヴレポート

小倉 唯 ライヴレポート

【小倉 唯 ライヴレポート】 『Memorial LIVE 2023 〜10th Anniversary Assemble!!〜』2023年7月17日 at 大宮ソニックシティ(夜公演)

2023年07月17日@

撮影:江藤はんな(SHERPA+)/取材:榑林史章

2023.08.01

小倉 唯のアーティストデビュー10周年を記念したライヴ『小倉 唯 Memorial LIVE 2023〜10th Anniversary Assemble!!〜』が7月17日、埼玉・大宮ソニックシティで開催された。10周年企画『ゆいテン!〜これをやらないと10周年が終えられまテン!!〜』の一環として開催された公演で、ワンマンライヴは約2年ぶり。事前にカップリング曲メドレーの投票、衣装デザインの募集などがあり、10年をともに歩んできたファンとつくるライヴとなった。

“YUIアッセンブル!”の掛け声が会場に響く中、1stライヴのアンコールでラストに歌った「Baby Sweet Berry Love」で幕が開いた。序盤は彼女の可愛さにフィーチャーした楽曲を連続で歌い、会場がピンク色に染っていく。10年分の愛を込めた《(せーの?)》《(わっしょい?)》《れっつごー!》》の掛け声がこだました「I・LOVE・YOU!!」。小倉の投げキッスに大歓声が沸く。「Honey♥Come!!」では、観客がクラップしながらペンライトをイエローに点灯し、可愛らしいハニカミポーズで応える彼女。

Assembleは、みんなで集うとか組み立てるという意味があるそうで、“ひとりひとりがパズルのピースになって、一緒にライヴを作りましょう!”とコメント。また、冒頭の3曲は声出しを楽しむために選曲したそうで、“みんなの声が揃っていて、さすが鍛えられているなと思った”と小倉。この時の衣装はデザイン募集で選ばれたもので、可愛い要素を集めただけでなく、ラブリーな郵便屋さんをイメージしたデザインであったことも解説した。

4曲目には“TikTokで振り付けを覚えて来てくれたかな? 一緒に踊ろう!”と促して、シングル「秘密♡Melody」のカップリング曲「Caramel Ribbon...」を初披露。続いて“昼公演に負けないように盛り上がって行きましょう!”と、夜公演のみ披露された楽曲「アップル・ガール」を繰り出し、ファンの掛け声で会場がアツく盛り上がった。

映像コーナーはクイズにペンライトで回答していくファン参加型。その中で小倉は、10秒で10年の感謝を伝えたり、箱の中身を当てたりとさまざまなチャレンジに挑み、多彩な表情とリアクションでファンを楽しませた。

続いて事前に募集したカップリング曲投票企画の上位5曲「Sing-a-ling-a-Harmony」「winter tale」「Hop Step Jump!」「ガーリッシュエイジ」「ドキドキラビリンス」で構成されたカップリングメドレーを披露。可愛くもファンタジックな雰囲気で始まったメドレーは、順位を上げるたびにアツいダンスチューンへと変遷し、「ガーリッシュエイジ」ではブルーの少し大人びた衣装へとチェンジ。1位の「ドキドキラビリンス」では、ダンサーとともに息の合ったパフォーマンスを披露。掛け声と歓声が合わさって会場のボルテージもMAXに到達した。

ダンサー紹介を経たあとは、ここ2年の間にリリースした3曲を立て続けて披露する。クールなサウンドとともに透明感溢れる歌声を聴かせた「Clear Morning」、ラップパートもあるアップナンバー「Fightin★Pose」では、ダンスでも魅せる。また、「ta・ta・tarte♪」では、これまでの可愛さに加えて、美しさや力強さが加わり、10年の進化を感じさせた。

ふたつ目の映像コーナーでは、10周年に関したインタビューに答える映像を公開。その中では、10年間の中で経験した様々なできごとを思い出して涙ぐむ場面も。そして“母の言葉や尊敬する人たちの言葉に支えられた。こんなに大勢の人に見守られながら10年活動できるのは、なかなかないこと。みなさんこれからもついて来てくれますか?”と問いかけ、最後に直筆で“みんながいたから見られた景色にありがとう、これからもずっとよろしくね”と感謝と希望のメッセージをファンへ贈った。

ライヴの終盤は、純白のドレスに身を包む小倉。彼女が初めて作曲を手がけた「Love∞Vision」では会場が神秘的な雰囲気に。「ハピネス*センセーション」ではシャボン玉がステージに舞う。自身が作詞を手がけた最新シングルの表題曲「秘密♡Melody」が初披露され、夜公演のみの楽曲「永遠少年」では観客がサビでタオルを回しながら、大合唱が鳴り響いていた。

“10年前、まだ16歳だった私はこの曲でアーティストデビューしました。あれから10年、こんなに大きくなりました”

本編の最後を飾ったのは、デビュー曲「Raise」。燃えるような赤で染まった会場、歌声は10年前よりもさらにアツく、エモく、ちょっと大人クールに歌い上げ、スカートの裾をフワリと翻した。

アンコールでは、指ハートや投げキッスを客席に飛ばしながら、10周年を迎えた彼女の想いを込めた「Wherever」でファンへの感謝を伝える。そして最後にアッパーな元気ナンバー「ハイタッチ☆メモリー」を繰り出し、ファンとエアハイタッチとジャンプで10周年を締めくくった。

最後のMCで小倉は、“今日を迎えるにあたって、10周年の集大成となるステージを、ファンのみんなに満足してもらえるものにできるのか、プレッシャーもありました。でも、10年経ってもステージ上が素になれる場所であることは変わらないなと感じました。それだけみんなに心を開いている証拠だなと...!。みんなといるこの場所が心の拠り所で、みんなの思いが私の原動力です。デビュー当時は10周年を迎えるとは思っていなかったけど(笑)、今は胸を張って“アーティストデビュー10周年を迎えました!”と言えます。こんな私を見つけてくれてありがとう!”と会場に足を運んだファンに向けて感謝の気持ちを述べた。

小倉 唯は声優界きっての無敵な表現者である。それは単に見た目や声が可愛いというだけでなく、その瞳の奥に力強い信念と覚悟を宿して全身でパフォーマンスをしているからだ。守ってあげたくなる存在から10年を経て、今ではついて行きたいと思わせるまでになった。さらに可愛く、さらに美しく、そしてさらに力強く。アーティスト小倉 唯の第二幕がこの日を境に切って落とされた。

撮影:江藤はんな(SHERPA+)/取材:榑林史章

小倉 唯

オグラユイ:2009年に声優デビュー。以降、多くのTVアニメやゲーム作品などで主演やメインキャストを担当。近年では、番組ナレーションなど、活躍の場を広げる。多くの話題作で活躍する声優でありつつ、2012年に「Raise」でアーティストデビュー。18年には初となる単独アリーナ公演を成功させ、19年に行なった自身3度目のライブツアーでは6都市7公演を大成功に収め、約20,000人を動員。20年には全楽曲のサブスクを解禁した。22年にソロアーティストデビュー10周年を迎え、12月に日本コロムビアへ移籍後初のシングル「Love∞Vision」リリース。23年4月にシングル「秘密♡Melody」を発表後、7月にはワンマンライブを開催する。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 3

    03. Honey♥Come

  2. 6

    06. カップリングメドレー

  3. 7

    ~Sing a ling a Harmony

  4. 8

    ~winter tale

  5. 9

    ~ Hop Step Jump

  6. 10

    ~ガーリッシュエイジ

  7. 11

    ~ドキドキラビリンス

  8. 17

    12. 秘密♡Melody

  9. 20

    <ENCORE>

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