LIVE REPORT

flumpool ライブレポート

flumpool

flumpool 日本武道館

2009年10月23日@日本武道館

取材:宮本英夫

2009.10.20

デビューからわずか1年で駆け上がった夢の大舞台。デビュー曲「花になれ」の印象的なイントロが鳴り始め、山村隆太(Vo)が“準備はいいか?”と叫び、大歓声の中で歴史的なライヴの幕は切って落とされた。9月まで行なわれていた全国ツアー『Unclose』とはひと味違い「花になれ」を1曲目に持ってきたり、中盤にインディーズ時代の未発表曲「ハイドレンジア」を歌うなど、スペシャル感いっぱいのメニューがうれしい。とにかくフレッシュに、ケレン味なく歌って演奏するのみという姿勢がすがすがしい。“念願の武道館に辿り着きました。すごい人だ...”と、やや緊張感を漂わせつつも、メンバー紹介では子供の頃の写真などを使って爆笑を誘うなど、大舞台を楽しんでいるのは大物の証。次のアルバム収録曲の「Calling」や、ギターの阪井一生がメインヴォーカルをとる「タイムカプセル」、さらに「ハイドレンジア」では尼川元気(Ba)もメインヴォーカルをとるなど、見どころ聴きどころが次々に現れる。後ろで支える小倉誠司(Dr)のリズムの正確さが、その中心にあることは言うまでもない。「labo」での客席とのコール&レスポンスの盛り上がりなどは、すでに新人離れしている。あっと言う間に本編最後の「Over the rain~ひかりの橋~」になってしまった。“最高に楽しかった。ありがとう。日々つらいこともあるだろうけど、できるだけ笑顔でいて、またライヴで会いましょう”と山村は言う。アンコールは、次作アルバム収録の壮大なバラード「フレイム」だ。ロック、ポップ、ダンス、バラード、さまざまな要素をキャッチーなメロディーとシンプルな演奏で表現するflumpoolの世界は、武道館によく似合っていた。バンドのスケールの大きさを再確認した充実のライヴだった。
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