水牛の祭り藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 静かな池 低いトンボ 触れる前に 風が滑る ざわめく水 飛沫を上げ 向かう今夜 笹の匂い 夏祭りの 赤い空は ぬれた髪の 砂利を鳴らす あの風船はあの子の心 山になったハッカは僕らの心 息を弾ませ石段を登る 苔むした光が舞う場所へ そうさ、未来が空へと沿うように 何千年の夜を歩く あの少し冷えた入道雲が 心の奥に風を届け 汗をかいてる タライに映る月が ラムネと揺れてる フワワ 神輿をこえ やぐら見上げ 人々は 祈りを泳ぐ 天照らせ 風の中 睡蓮の葉が笑う 天照らせ 星たちよ 君よゆけ 彼のように 空 広い 広い 広い 場所で すべてを繋ぎ結わく糸よ 晴れをみせ 廻れるまで 踊ろう 神の子よ 夢の夏間で また、未来が空へと沿うように 何千年の夜を歩く あの冷たくなった入道雲が 夏の終わりへと去るように 汗が乾いた 浴衣に染みる月が 町へと傾く フワワ |
雨、照らす藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 渡辺拓郎 | | そして彼はどこへゆく 真夏の風は雨に揺られ 湿る土の匂いに 体を預けた なぜなぜなぜだろう このまま消えてく 秋の気配はまだ 遠い向こう 戻れない 戻らない今が 昨日に変わる その繰り返しの中を泳いでく 戻れない 戻らない今が 雨に溶けてく そんな景色を見つめて 眠くなって 蝉の声を聴く トンネル抜けたその先は 見たこともない草原と 牛の背中に生えている羽が光ってた そして廃墟を越えたら大きな池に 泳いでいた君の姿にウィンクして 釣りをやってたんだ ほらほら大きな 影がもうすぐそこ 手が届きそうなところで 目覚めた 戻れない 戻らない今が 昨日に変わる その繰り返しの中を泳いでく 戻れない 戻らない今が 雨に溶けてく そんな景色を見つめて 眠くなって 蝉の声を聴く さよならを言えないまま この世界はまた終わりを迎えるんだ ありがとうも言えないまま この夏の一瞬が 昨日のバス停の君が 戻れない 戻らない今が 昨日に変わる その繰り返しの中を泳いでく 戻れない 戻らない今が 雨に溶けてく そんな景色を見つめて 眠くなって 蝉の声を聴く |
トランスルーセント藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | まるで群青が天体から降り注いだような虫の声を聞いた。 気のせいなのか、すぐにそれは奇妙に折れ曲がった調子で、 地下鉄に消えた。 軋むレールと、故郷の風景が、混じり合った、半透明の視界。 シャランフェー シャランフェー シャランフェー タラントロン タラントロン ファランソロン ファランフォロン シャララン、、、、。 染まって、乾いて、泳いで、揺らいでる、消えてく、 心を、私を、明日へ留めるアナザーワールド。 独特のリズムで、ゆっくりと早く、確実に、全てが進化する。 体の長い節足動物が、キシキシと土を噛みながら進んでゆくように。 都会の異臭も、今では慣れた、吹き付ける、地下鉄の風も。 染まって、泳いで、染まって、揺らいでる、消えてく、 心を、景色を、明日へ。 繋いで、繋いで、繋いで、絡める、絡まる、 心を、私を、世界に留めるアナザーワールド。 |
サンダー藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 雨意裸裸歩和裸THUNDER 裸列怖畏 ウィーララファーラサンダラレフィー (雨の予感の中 裸の人々が歩く 雷に怯える裸の列) 布衣等月参水苦不荒堕反陽怖輪裸辺居 フィイラガッサンスィークファダポンピパラベイ (服を着た人々は月を詣でる 水難にあっても混乱のないように日は崇めない 裸の人々は輪になって怯えている) 杯等布衣呑僧等貞無食裸裸飢意中 ハイラフィーノソーラテーナクララウィナカー (さかずきのようなものを 服を着た人々は飲んでいる 僧たちも節操なく食べている 裸の人々はおなかが減っている) 荒狂若列牙裸列気荒魚生血生吸 アレクルモレゲララレゲアウォーウッチュウス (いらだった裸の若者は歯をむき出し 魚の生き血を吸う) 馬医馬医気皮雨出威言言言裸裸等 バイバイゲッピウディユーユーユーラララ (とある獣医が いよいよ雨の気配を感じ 仰々しく言う 裸のものどもよ) 裸裸等 裸裸等 裸裸等 裸裸等 ラララ ラララ ラララ ラララ (裸のものどもよ 裸よ 裸 裸のものどもよ) 雲、空、風、未来、吹き荒れる嵐のただ中で 雲、空、風、未来、あなたは見るだろう 蓮掛羅布衣流論怪怖荒裸植威 レンカラフィールロンケファラウェイ (蓮の模様の袈裟を着た僧が いらだった裸の人に恐ろしい話を聞かせ 静かにさせた) 怖畏流生音星暗卵気駆裸洗心産歩愛 フィールウヲンセイクランキカラセンシンサンフォー (その恐ろしさは 暗闇の原始から星の生まれる音を聞いたかのごとく 裸の人の心を洗い流し 愛を目指す心を彼の中に産んだ) 苦暗夜神化風追羽得奇異卵帰有裸枸櫞麩遭 クアンヤシンカフォーウェキイランキアラクエンファー (暗い闇夜は神のように思え 風を追える羽を得たような心地は 卵の中に戻ったような クエン酸とお麩を混ぜたような奇妙さだ) 存春生詩 空見流THUNDER 風生剛悠久延尾論令身衣 「怖落」 ソンシュンウーシ ソラミルサンダーフォーゴウユウキュウノオロンレイミーフォー (春が在ることで詩が生まれ 空を見れば 雷がまさに落ちようとしている 力強いこの悠久さに服を着た人々は 「落ちるぞ!」と) 言言言裸裸等 ユーユーユー ラララー (言った 裸のものどもよ) 裸裸等 裸裸等 裸裸等 裸裸等 ラララ ラララ ラララ ラララ (裸のものどもよ 裸よ 裸 裸のものどもよ) 雲、空、風、未来、輝きの中で何を見たか 雲、空、風、未来、我々の行く末か ラララ、、、ラララ、、、 雲、空、風、未来、柔らかい春雨が煙る夜 雲、空、風、未来、街に落ちる光 雲、空、風、未来、吹き荒れる嵐のただ中で 雲、空、風、未来、記憶が街に降ったんだ。 |
夜の工場藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 夜の工場が、湯気を吐き出して 今日もぼんやりと、海を照らした いのちはどこ いのちはどこから ラララ ララララララ 夜の工場が、湯気を吐き出して 今日もぼんやりと、海を照らした 雨が降りそうに湿った肌が 溶けそうに滲んだランプが 鉄の反響が いのちはどこ いのちはどこから ラララ ララララララ |
彼女を修理藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | またずれてゆく 僕ら そしてたまに 戻って 君が居た空気さえ ひずんでる なぜだろう いま ここで いま ここで 黒い闇を抜けて 青い夜を駆け抜け 覚醒した時代に 今僕は生きてる まっすぐ帰っておいでよ 月の向こうから 鋼鉄の魂よ 最愛の友人よ ハローハローハローハロー BABY 窓の向こうに霞む 生暖かい工場 箱に詰めて送ろう 保証書はないけれど いま ここで いま ここで 窓に映ってる君(僕) むしろ壊しちまおうか(壊せ) お前が僕ならば なあ、やっちまうだろう? どうして僕はこんなに 人間でいたいんだろう 鋼鉄の魂よ 最愛の友人よ ハローハローハローハロー BABY まっすぐ帰っておいでよ 月の向こうから 鋼鉄の魂よ 出会う前の僕らへ ハローハローハローハロー BABY |
星霜、誘う藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太・藤森真一 | 藍坊主・河野圭 | 猫が僕の椅子で丸く寝ている もし明日世界恐慌が起こっても 猫は眠る やっぱり丸くなって 僕は何につき合ってるんだろう 山積みになった機械に囲まれ生きる それよりも高い木々に見守られて 見ろよ 町の 排気ガスの向こうで 母と娘が繋ぐその手と手 息をのむ 夕焼けには 皆同じ 顔になるよ だけどなんで 歩き出すと 戻ってしまう 星霜、誘う、誘う tonight 幻想抜けてみれば 全部ここにあるんじゃないか? そう、、、。 僕の今までで最大の喜びは、世界の歴史で何番目? 僕の今までで最大の苦しみは、君と比べて少ないかな。 こんな馬鹿げた質問と、たいして 変わらねえだろう、ぼくらの社会は。 どこまでだい? ゴールはあるかい?? 銭がなきゃ食えん。ご尤もだ。 けど変だぜ 食ってるだけじゃ ぽっかりするよ。 星霜、誘う、誘う tonight 揺れる僕らは探す 答えはどこかにあるって そう 誘う 誘う tonight 眼鏡外してみれば 全部ここにあるんじゃないか? そう、、、。 ストーブを切らした部屋、君と白い息の中で、くるまっていた毛布は どんなヒーターよりも温かかった。 星霜、誘う、誘う tonight 幻想抜けてみれば 全部ここにあるんじゃないか? そうさ、そうさ、そう tonight 世界は素晴らしいぜ 価値も夢も越えてさ そうさ そうさ そう、tonight!! 遠くへ 遠くへと ペダルを漕いで 愛とか自由とか探してみたけど ここに 君と 『ちゃんと』いるときほど 僕はゆける 最高の場所へ |
ベルガモット藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | ゆらゆらゆれる 影に包まれて 今日のやな事 思い出した どいつもこいつも 不安抱えてる 楽しいことの 5倍はある つまらねぇ つまらねぇことが 僕らを縛るよ おもしろくねぇ レッツゴー飛び出せ!! ベルガモットの香り 僕を包んで前に進む 勇気 元気 意味をくれた ゆらゆらゆれる ろうそくの火が 命のはかなさのようだな 僕らの胸のろうそくの火は メラメラと燃えてるだろうか いつかは消えてしまうんだ グチグチしている ヒマはねぇ レッツゴー飛びだせ!! ベルガモットが香る 暗い部屋に別れを告げ 僕は 僕は 前に進む |
花火計画藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 野間康介 | 僕らは空を見上げ 僕らは空を見上げ 変わらない景色を 見上げるのでした ひどい雨の中 泥水吸った靴が パシャリパシャリと 浮かれた気持ち叩いた ミミズ腫れになった 行き場のない熱が 湿る息を濃くする ふやけてく僕ら ひどい雨 このままじゃきっと 花火は中止だな 濡れた神社の 狐が笑う 晴れない 晴れろ 晴れない 晴れろ 晴れない 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 僕らは空を見上げ 僕らは空を見上げ 変わらない景色を 見上げるのでした 僕らは空を見上げ 僕らは空を見上げ 変わらない景色を 見上げるのでした 骨の折れた傘 遂げられない計画 生温いラムネ やまない雨 それでも僕はかまいやしなかった ただずっとここに居たかった 帰ろう そう言って 君は笑う 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 晴れろ 僕らは空を見上げ 僕らは空を見上げ 変わりゆく景色を 見上げるのでした 僕らは空を見上げ 僕らは空を見上げ 変わらない景色を 刻んだのでした |
夜はひらめく藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太・藤森真一 | 野間康介 | ユーカリの木が風にゆれる 僕たちはこれでお別れだ 楽しい事だけ連れて行こう 悲しみはどうせついてくる ハローハロー 違う道 違う空 それぞれの明日 ハローハロー 待ちに待った 始まりだ いくぜ いくぜ って心臓鳴らせ さよなら 夜は春の匂い 見慣れたマフラー 泣きそうな笑顔 本当の声は 本当の声は 胸にしまわなくちゃいけない さよならってやっぱ簡単じゃねえな わらった鼻が痛くなって 本当の声が 本当の声が こぼれそうだぜ 君は宇宙 僕は海の底 そんくらい離れてゆくなら むしろずっと近かったかも 絶対に忘れないだろうから あたらしい 君の町 僕の町 きっと似てるから 変わらないようで変わっていく生活に 今を忘れちまう気がして ありがとうだけじゃ足らないのは 消えそうなものが多すぎるから 本当の声が 本当の声が しめつけるぜ 出会いと別れ 桜の季節 そんな感じで別にいいよな 本当の声は 本当の声は 僕らの中にしかなくて いこうぜ 未来が明けてゆくよ 光の射した朝がくるよ 最高の今日を 最高の今日を 超えていこうぜ |
エフィラ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 野間康介 | 月の差す フラスコ 泳ぐ エフィラ ラ ラ ラ don't think, feel all don't think, feel all don't think, feel all senses don't think, feel all don't think, feel all don't think, feel all my senses するどくなる耳鳴りが 夜を消毒してゆく don't think, feel all don't think, feel all senses 透明な エピグラフ 水越しに読んだ ゆらめく空 ラ ラ ラ don't think, feel all don't think, feel all don't think, feel all senses don't think, feel all don't think, feel all don't think, feel all my senses さあ静かな肯定を ただようクラゲのような don't think, feel all don't think, feel all don't think, feel all senses |
メテフィラ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 野間康介 | ひらひらひらりと光る 青白い空気の予感 切り取られた入道雲を 外においてさあ行こう 海辺のアクアリウムは つまりは心の浴槽 絵本で見た幻想のような 月が踊りだしている ゆらゆらゆらゆらゆれる ゆらゆらゆらゆらゆれる ゆらゆらゆらゆらゆれる ゆらゆらゆらゆらゆれる don't think, feel all my senses don't think, feel all my senses そう生きられない人の心よ 蒸発する汗と魂を少しずつ海へ返そう don't think, feel all my senses don't think, feel all やっぱりクラゲっていいじゃん don't think, feel all my senses don't think, feel all やっぱりアシカっていいじゃん |
ホタル藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主・野間康介 | ひかりの消えた町で僕らは 大人が消してく明かりを探す またひとつまたひとつ消えてく 消されないように僕らは走る あの夏と同じ風が吹いてる 目を細めるほど全てが青くって 炭酸のような一瞬抱え 確かに僕らはここに立っていた 月明かりのロータリー 夜行性の鼓動 バイクの暴れる遠い音 あの日のように 笑っておくれ きっと空にそれてく流星の 淡い透明は君のもの 僕たちはどこを目指してる 大人になったって 見えやしねえ ずっと褪せない僕らの青春が 行こうぜ行こうぜって軋みだして 雨上がり 月が響きわたった 螢田駅の空 潰れて回せないネジのような 煮え切らない想いがこのごろ増えた これが大人になるってことかい そして僕は電車を降りたんだ 蝉時雨の交差点 山にかかる雲 錆びた一斗缶を囲む草 あの日のように 畦道越えて ずっと褪せない僕らの青春を 歪んで固まった心を 越えてゆけ 夏草かき分けて 咽せるような風を踏んで ただうまくいかないだけだといいな なんで大人になっちまったんだろう 息をして吐いてくだけで また失って それが未来なんて きっと空にそれてく流星の 蒼い透明は僕のもの 意味なんて 必要ないだろう またこの場所で 会えたらな いつか空にそれてく流星を ここで見せたい人がいる 雨上がり 稲穂がざわめいた 水銀灯が彼方から ゆれる ホタルのように |
生命のシンバル藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | 藍坊主・野間康介 | 空も眠りそうな 風が吹いてる そよぐ ちぎれそうな 僕のこころ エラがない ボンベを背負えない 僕らは生きる 酸欠の未来 いつから 潜ったのだろう はりつく 仮面を重ねて 彗星のように ゆらゆらゆれて 光れ ゆらりゆれる 生命のシンバル だれもしらない それぞれの痛みのなか 彗星のように ゆらゆらゆれ さまよう 僕らの蒼い魂は 鉄の ように 冷めて 夜に落ちる 今日も かたむいていた 斜めな空気 なのに 倒れられない 斜めな僕ら 顔のない 笑顔をみたよ 虫もつかない サラダ食べたよ 芯のない 鉛筆もって 希望が かけないと嘆いてるよ 彗星のように ゆらゆらゆれて 光れ ゆらりゆれる 生命のシンバル 機械みたいに 真っ直ぐ飛べやしねえなら 彗星のように ゆらゆらゆれ さまよえ 僕らの蒼い魂よ 釘の ように まっすぐ 夜に刺され やまない雨はなくて ふらない雨もない どんなにそう 願っても 明けない夜も また 存在しない世界 彗星のように ゆらゆらゆれて 光れ だれもしらない 弧を描いて なんどでも僕らは 削られてはかがやく 針に なって さいごを 貫くまで ひかれ ひかれ ひかれ ひかれ |
ワンダーランドのワンダーソング藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | 藍坊主・野間康介 | ニワトリなのか タマゴなのか 始まりを想うたびに 迷い込む感じ 答えはあるのでしょうか どうにも不思議な世界 ワンダーランド キラキラ光ってる ワンダーソング聞こえる 耳よりも聴こえる場所で ひろがる景色を見てる 3分間は長いか短いか 答えを僕は知らない たのしいときは一瞬で終わるのに くるしいときは永遠のよう 僕が生まれなかったら 別の誰かが生まれたのかい その誰かって誰なんだい 誰だってよかったんじゃないのかい ワンダーランド 今革命が起きる ワンダーソング壊れた 心の回路に電流を ねむった目にアドレナリンを ワンダーランド さあ対決のとき 静寂な無意味よ なんのために僕は生きてる お前を食べてしまいたい ドアを開けたら また扉があって 開けたら また扉があった あるとき開かない 扉にぶつかったよ のぞいた カギ穴には 答えを持った化け物が どろどろどっと暴れてる いつだろう閉じ込めた 大切な僕のモンスター ワンダーランド さあ革命のとき ワンダーソング聴こえた 僕が生まれた理由なんて 本当はどうだっていいんだよ ワンダーランド アリスよりもワンダー 抜け出せないこの世界 心から愛したいだけ 生まれたワンダーな僕らを ワンダーランド アリスよりもワンダー 抜け出せないこの世界から ひろがれ このワンダーソング ニワトリなのか タマゴなのか 始まりはどちらでもいい もはやどちらでも とっても幸せな匂い そして私は食べる オムレツを |
忘れないで藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | ありのままの君でいいなんて、俺は言わないぜ。 そうして生きていけないから君に、俺は歌うんだよ。 うまく、それらしいことばっかいってりゃ、とりあえずいい感じ。 そうだろ?濁った本当なんかより、フィクションのほうがいい。 だけどそれじゃ埋まらねえ、 穴ぼこがやっぱり僕らのリアリティー。 忘れないで、忘れないで、君がいつか俺を忘れても、 そこで君が笑ってるなら、優しくいられるなら。 今日も電車は運んでいくよ、僕らの魂を。 汗と、傘と、疑問を、びゅんびゅん、運んでいくよ。 誰か舌打ちしてる音が聞こえた気がした。 どうして、わざわざすり減るために、生きなきゃなんねんだろう。 くそったれの世界さ。 頑張りすぎなきゃ、誰もかまってもくれない。 忘れないで、忘れないで、俺たちはすり減るために生きてんじゃねえ、 そこで何が生まれたのかを、きみはもうわかってるんだろう。 凍ったっていうよりも、溶けられない感じだろう。 ひからびたっていうよりも、潤えない感じだろう。 忘れないで、忘れないで、君がいつか俺を忘れても、 そこで君が笑ってるなら、この世界を愛せるなら。 それでも愛せるなら。 君はもうありのままさ。 |
星のすみか藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太・藤森真一 | | 輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、 黒いソーダ水、飲みこんだような、胸いっぱいの、夜めく心。 誰もいない、遠い過去に、星たちは砕け、欠片が結ばれ、地球になって、 物質から、なんでなのか、命を創った、僕たちの血は、星屑の液体。 ハロー、夏の空、僕らはもう光れないけど、 ハロー、内側は、苦しいほど、また光るよ。 輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、 僕らは何を感じられるだろう、永遠のような美しさか、 輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、 宝石もゴミも、愛も憎しみも、何もかもが、集まる心。 僕が消え、遠い未来で、化石になったら、人は僕に何を見るだろう。 分析して、名を付けて、解読をしても、愛した人は僕しか知らない。 ハロー、骨の奥、はかれない重さに、ゆれてる。 ハロー、生きること、君の他に、君はできない。 輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、 僕らは何を感じられるだろう、奇跡は宇宙だけじゃないよ。 輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から、 目を閉じたって、閉じきれないよ、あの星さえ、持てなかった心。 |
あさやけのうた藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | | ひっぱるほど縮んでゆく、かた結びのような愛と、 広がるほど薄まってく、みんながみんなを愛そうとする心。 僕らはそう、あの地平線のよう、 空と大地の、どちらが描くのか、わからない曲線。 終わりは恐ろしい、受け入れたくはないけど、 頂上の無い山も、ただの、ただの、苦痛でしかない。 それでもただ、月は輝いて、 生きる意味を、夜明けまで語った。 あさやけのうた、絶望をすべて癒やせるほど、 この世界は安っぽくできてないだけ。 あさやけはほら、狂ったようにすべてを照らす。 この鎖を絆に変える、雄叫びをあげろ。 二つも三つもあったら、 とっくに飛び降りてるだろう。 そのたびどんな気分だろう、 命が一つで良かった。 君は君がいない世界を想像できるかい? 家族、友人、恋人、風景、どんな映像を浮かべてるんだい? けど、考えてみて欲しい、その視点は、その映像は、 どこまでいっても君の心に映ってる。 君がいない世界を君は想像なんてできない。 君がいなかった世界なんて、君にはもう既に不可能だ。 無いことを想像しろ、無いことを想像しろ、無いことを想像しろ、 けどそれはいつも君の空間を決して離れない。 本当に無いことなんて想像できない。 あなたの全存在に、ハッピーバースデイ。 あさやけのうた、母のくれたこの時間。 赤く染まった、父のくれたこの空間。 凍えた耳と、肺を突き刺してく冬の匂い。 この鎖を絆に変える、雄叫びをあげろ。 |
ラストソング藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | なぜ、こんな苦しみや悲しみが、世界中に充満しているんだろうって、 絶望の真っ最中にいるあなたは、きっと思ってるんだろう。 決して長続きしない幸福感、安定なんて知ることのない安心感、 のぼったかと思えばすぐに崩れる、何が素晴らしい世界だって。 緑は茂り、空は青く晴れ、線を引いたような飛行機雲が走り、 まるで僕らだけ取り残され、空白を漂ってる。 君に、君に、君に、伝えたい。 君に、君に、君に、歌いたい。 ハローハローハローハロー、ハロー悲しみに、ハローハローハローハロー、 さよならはできない。 昔読んだ本の中に書いてあった、世界中がみんな幸せになったら、 同時に全員が不幸になるだろうって、隙間の無い部屋みたいに。 がっしり固まったコンクリートと、決して固まらない川のせせらぎ、 あなたの心はどっちを選ぶ?どっちを美しいと思う? 君と、君と、君と、話したい。 君の、君の、君の、心と。 ハローハローハローハロー、ハロー悲しみに、ハローハローハローハロー、 さよならしちゃいけない。 人間の感性はとてもあ いまいさ、都会を風切る高級車なんかより、 田舎を走る軽トラックの方が、僕には豊かに見える。 悲しみはとても悲しいけれど、絶望は僕らが生きてるから、 あの海を青いと思えるから、それが豊かさだろう。 君は、君は、君は、どうですか? 君は、君は、君は、どうだろう。 ハローハローハローハロー、ハロー悲しみに、 ハローハローハローハローハロー、 さよならをするな。 |
オレンジテトラポット藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | | 僕らはどこにいるんだろう、 あなたはどこにいるんだろう、 あなたをあなたにしてるもの、 それは一体なんだろう。 チョコレートを見てる両目や、 温もりを伝える両手や、 潮風を感じる鼻先、 日の光に透ける髪の毛、 きれいに磨かれた爪先、 愛しさに波打つ心臓、 不思議を考えている脳、 そのすべてを作る細胞。 それは一瞬で壊れては、 増えてすぐに入れ替わってく、 君がただの物質ならば、 とっくに君はここにはいない。 その笑顔、 その涙、 どこからくるのだろう? いつだって何度も何度も確かめたいよ、 形無きあなたの存在を。 橙色に染まってゆくウロコ雲に震えてる、 宝石のような心を。 いつだって何度も何度も確かめあおう、 僕らが生きてる奇跡を。 あなたの姿を越えたとこに、 あなたがいるということを。 宇宙は広大無辺です。 さっぱりとよくわかりません。 それとおんなじくらいに、 心の端もよくわからない。 真っ暗なようで輝いて、 触れてるようで離れている。 だから僕らは細胞を越え、 触れ合えるのかもしれません。 あの橙橙色、空の橙橙色、 忘れないで。 あの橙橙色、海のダイダイダイダイ色、 忘れないよ。 いつだって何度も何度も確かめたいよ、 日が暮れてく感触を。 橙色に染まってゆくウロコ雲に震えてる、 宝石のような心を。 いつだって何度も何度も確かめあおう、 見えなくなってしまう前に。 寄せては返す波の色に僕らは、 形だけを見てるわけじゃないだろ。 いつだって何度も何度も確かめ合おう、 ただ抱き合う温もりを。 橙色に染まってゆく、体を伝い滲んでゆく、 消えそうになる感触を。 そうやって何度も何度も確かめたいよ、 僕らが生きていたことを。 橙色が眩しいね、 それはなぜ? 僕らが生きているからさ。 泣いて、笑って、愛して、 抱いて、生きて、あなたを。 泣いて、笑って、愛して、 抱いて、越えて、細胞を。 |
ポルツ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | そういうわけで、あなたは旅に出ることになったわけですけれど、 どんなに張りつめようとしてみても、私はまるでいつもの私。 ファラルウェー、ファラルウェー、 ルルルウェー、ファラルウェー、 ファラルウェー、ファラルウェー、 ルルルウェー、ファラルウェー、 そんな煙を眺めていた、座ったベンチは春風、 ファラルウェー、ファラルウェー、ウェエー。 4 steps down down down 4 steps down 3 steps down 9 down 4 9 2 steps down steps down and 3 9 4 steps down 4 2 2 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 4 steps steps steps steps steps steps steps steps 3 steps down down dead 0 down 2 foot steps steps 4 2 2 2 2 どうしようもなく、あなたは二度と戻る事は無い、空へのぼって、 そうして、しみ込んでゆくよ。透明よりもずっと透明になったあなた。 ファラルウェー、ファラルウェー、 ルルルウェー、ファラルウェー、 ファラルウェー、ファラルウェー、 ルルルウェー、ファラルウェー、 そんな煙を眺めていた、あなたをさらってく春風。 ファラルウェー、ファラルウェー、ウェエー。 |
おいしいパン食べたい藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 雨が降ったら、コーヒーを飲もう、 仄青い鼻先を揺らして。 風が吹いたら、こんがりしてて、 網戸越しのパン屋を眺める。 しかし、まいっちゃったな、 さっきから何かが変で。 こんなに穏やかな朝なのに。 でも涙がこぼれたその瞬間、 やっぱり胸は苦しくなって、 淋しさだけが僕を越えてく。 本当は全部わかっているくせに、 見つめたら見えなくなっちゃうから、 僕は元気なんです、 あなたはもういないけれど。 見つめあったら、ぽっかり下へ、 潜って行ける、窒息するくらい。 だから前を向いて歩こう、 バターのような嘘を塗ってでも。 しかしね、毎日は太陽のように無邪気で、 気づいたら、 すっかり溶かされてたりしてね。 そして涙がこぼれたその瞬間、 やっぱり胸は鋭くなって、 破ってゆくよ、隠したものを全部。 でも涙がこぼれたそのあとには、 やっぱり胸は元気になって 、 色んな物事が新しくなってく。 だから余計に悲しくなるんです、 この涙が抱えた愛しさも、 あなたの感触や、空気感も、 きっといつかは薄れてしまうんでしょう? こんな苦しいのに。 なぜ、なぜ、なぜ、なぜ。 忘れたくないから、 まだ見つめたくない。 おいしいパン食べたい、 泣く前に戻りたい。 |
グッドパエリア藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 日が日が暮れてくざわざわしてゆく、 夕餉(ゆうげ)のリズムに浮かされて。 彼も彼女も靴を鳴らすよ、 今夜は一体何を食べようかな。 手を叩くように、笑うように、しびれる料理を作らなきゃ。 最高のパエリアを。 さあさあ、始めよう、とりあえずスーツはコインロッカーに、 押しこんで、タクシーに乗る。 まず森の奥に、山菜を探しにいこう、 その前に、懐中電灯を買っておかなくちゃ、 いやまてよ、ATMで、お金を下ろしておかなくちゃ、 いやまてよ貯金がもうないんだったっけ。 手を叩くように、笑うように、競輪場にいくっきゃない。 最高のパエリアを。 さあさあ、始めよう、ヘビのような勝負師に変身しよう。 ヘイ、ババア!2−4に300円。 目をこすると、ストーブから焦げ臭い匂いがして、 ああそうか、灯油が切れちゃってる。 もっとロマンチックな夢を見ていたかったんだけど、 しょうがない、夢は選べない。 夜が明けたら車でいこう、海岸沿いのレストランへ。 最高のパエリアを。 そして味わおう、独りがどんなに寂しいかってことを。 そしたら、君に謝れるかも。 |
氷に似た感応藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 感情、これ以上のビジョン、めった刺し、 雑誌放って崩壊、凍った凝った夜空に、 連綿と、連日、人体模型の図ずっと描写、秒速、病気のような気分で、 アカン、感情じょうろ状、漏れて、徐々に二三四体、 模型五体、分裂、ろうろうと、六体、 一斉に心臓共鳴、めいめいの、目、目、点灯、滔々(とうとう)と、つのる。 愛してよ、僕のこと、愛してる、君のこと。 わからない、心臓が、破裂しそう、眠れない。 ああ、あなた、ああ、あなた、ああ、あなた、ああ、あなた。 ああ、あなた、ああ、あなた、ああ、あなた、ああ、あなた。 愛してよ、僕のこと、愛してる、君のこと。 わからない、心臓が、破裂しそう、眠れない。 交換です、この愛も、声も、漫画の趣味も。 共感です、その目に、髪に、産毛の色に。 もう来月中、死んじゃっていいですか。 そうやって、笑顔で僕を冷めさせないで。 体感上、素直な君を見ていたいんだよ。 瞬間さ、瞬間で、わかる、愛してる。 |
創造的進化藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太・藤森真一・渡辺拓郎 | | エンドライン、エンドライン、アンダーない。 end 来、円、打、宮、安堵ない。 萌芽、生&死、スター、シャイン、アウト。 開始ライン、開始ライン、勢at 生。 道、怒濤、low、動、low、強打、再come。 オルガナイズ、嗚呼、she、スタート、シャイン、アウト。 エンドライン、エンドライン、アンカーnight。 end 来、エンドライン、開かない。 萌芽、生&死、スター、シャイン、アウト。 エンドライン、エンドライン、円、打、come。 増えろ、歪。増えろ、歪。増えろ、歪。 増えろ、歪。増えろ、歪。増えろ、生。 増え、増え、増えろ、歪 。増えろ、歪。 増えろ、歪。増えろ、歪。吠えろ、生。 創造へ、生命性へ、超越の瞬間へ、 もういいかい?まだだよ。 世界は、そこまで。 エンドライン、エンドライン、アンダーない。 end 来、円、打、宮、安堵ない。 萌芽、生&死、スター、シャイン、アウト。 開始ライン、開始ライン、勢at 生。 道、怒濤、low、動、low、強打、再come。 オルガナイズ、嗚呼、she、スタート、シャイン、アウト。 エンドライン、エンドライン、アンカーnight。 end 来、エンドライン、開かない。 萌芽、生&死、スター、シャイン、アウト。 エンドライン、エンドライン、円、打、come。 増えろ、歪。増えろ、歪。増えろ、歪。 増えろ、歪。増えろ、歪。増えろ、生。 増え、増え、増えろ、歪 。増えろ、歪。 増えろ、歪。増えろ、歪。吠えろ、生。 創造へ、生命性へ、超越の瞬間へ、 もういいかい?もういいよ。 世界が始まる。 |
いわし雲藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 明日から何しよう、いざ自由になると、 いろいろ忘れてる、文字の書き方とか。 仕事はもうやめた、だってつまんないんだもん。 うまく言えないけど、夏が始まってる。 空と空の向こう側、風が見えるだろう、 きらめく水面と、草のにおい。 空と空の向こうには、何が見えるだろう? 僕らの青春は終わらないぜ。 昼間からビールさ、プルトップは神様、 彼女はあきれて、電話にも出てくれない。 愛ってどんなだろ?大人ってなんだろ? うまく言えないけど、俺はてっぺんをとるぜ。 空と空の向こう側、風が見えるだろう、 きらめく水面と、草のにおい。 空と空の向こうには、何が見えるだろう? 僕らの青春は終わらないぜ。 空と空の向こう側、風が見えるだろう、 きらめく水面と、草のにおい。 空と空の向こうには、何が見えるだろう? 僕らの青春は終わらないぜ。 |
クラゲ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 時の流れに溺れて、私はどこにいるのでしょう。 こぼれ落ちそうな月が、水たまりを揺らしてる。 やがて忘れてゆくのさ、自分がなぜ泣いたのかを、 人はそれを実にうまく、成長と呼ぶのだね。 光が空に粉吹く、目に見えない透明よ、 おまえはどこにいるんだい、もう消えてしまったのかい。 don't think, feel feel, all my senses 風が吹くたび、また泳ぐよ、私の気も知らないで。 ここには荒野なんて無い、歯を鳴らす冷気も無い。 試練があるとすれば、試練が無いということ。 壁があれば壊せばいい、山があれば登ればいい、 だけどどうすればいい?何も見えない場合は。 don't think, feel feel, all my senses 失い続けるからには、 きっと何かあるんだろう。 時は、どうして、僕らを削るのでしょう。 遠く、甘い、未来を広げながら。 don't think, feel feel, all my senses 私は貝にはなりたくない、だってグラゲがいいじゃん。 |
沈黙藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 君のためなら、僕は死ねるよ。何千何百何十何回でも。 だけど、本当に最後の、最後の一回は、ぼくがほんとに死ぬときだろう。 何が嘘だろう、何が本当だろう、 心はいつもここにあるっていうのに、 空気に触れたら酸化してしまう、ワインのように、 言葉は雨に濡れた鉄のよう。 だから僕らは手を繋いでる、口づけをし、愛をかわし合うんだ。 空気を越えて伝わる、嘘も本当もなく。僕らはなぜかそれを知っている。 ジョンレノン、世界平和はどんな形だろう、 柔らかくて暖かいマフィンのようかな、 日曜の朝に響く、フライパンの音のようかな。 ジョンレノン、世界平和はきっとこないよ、あなたを愛せば愛するほど、 いよいよそんな気がしてくるんだ。 平和に暮らすこと、大切な人たちと、 それは見えない誰かを相手にしてるんじゃなくて、 触れて泣いて笑って、抱くと暖かい、地球の裏側のことなんかじゃない。 何度でも確かめよう、何度でも祈ろう、全世界が愛に包まれるように。 だけど“無数” の人間を愛しながら、“ただ一人” を愛せるだろうか。 ねえ神様、世界はあまりにも広くて、何十億の愛と、それを守る摩擦が、 至る所で、煙を上げてる。 ねえ神様、僕は大事にしようと思う、平等でも 公平でも ない特別な、 ただ一人と抱き合えることを。 僕らは神のように広大でもなく、宇宙のように果てしないわけでもない、 それでも僕らは広大であろうとする、次々に溢れ出る可能性を抱えて。 目を閉じて感じた、耳を澄まして感じた、 愛する人よ、何度でも語ってほしい。 夢のような未来を、あまりにももろい理想を、 息が止まってしまいそうな現実で。 激しく揺れている、沈黙が震える場所、 決して酸化することの無い、あなたへの想い。 |
マザー藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | あれだけ嫌だった暗闇が、今ではこんなに近くに感じる 本当に醜い物なんて、本当にあったのだろうか。 汚く映るすべてにも、美しい理由が潜んでいる、 そのわけを少し知って、複雑な愛に出会った。 僕は君のためなら、神様さえいじめてしまうだろう、 僕は君のためなら、いくつでも嘘をつくだろう。 僕の父や母が、そうしてきたように、 この世界の醜さを、この手で隠してしまうだろう。 いつか君は気づくだろう、この手のひらの向こう側に、 その時は世界じゃなくて、隠した僕を憎んでほしい。 つないだ手と手を離さぬように、僕にただできること、 君がまた強く生きれるよう、指差そう、歪んだこの背中を。 僕は何度も歌ったよ、世界が狂っていることを、 けど本当に大事だったのは、なぜそうなってしまうのかっていうこと。 醜い物を進んで作り出せるほど、僕たち人間は、強くはないだろう。 間違いも、汚さも、しょうがなく生まれ続けてる、 愛が美しいだけで、どうだろう、こんなに美しく見えるだろうか。 つながる手と手が、生み出すもの、温かい血の奥から、 どうしようもなくあふれてくる、美しい醜いを押しのけて。 顔を出した君の芽は、やがて萌える緑に変わり、 風を受けて、新しい命をつなぐ、僕はその時まで、 つないだ手と手を離さぬように、笑える人でありたい、 君の足が止まらないよう、生きる喜びをしめして。 つないだ手と手が辿る場所を、僕は夢見ている、 こんなにあたたかい涙に、もう一度、この世界を、信じてみようと思った。 ユアマザー、スマイルズ、オン、ユー |
不滅の太陽藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | とても深い、風のおなか、ルノは得意げに、るくるく、まわる 。 見てよ、太陽、僕はきたよ、かみさまがくれた、4分かんのはね 。 葉っぱに乗って、深呼吸、ひだり、みぎ、ざわめく、生命。 ひゃらひゅるん、風のくちびるをかすめて、ぶるるん、うぶげ とりはだの匂い、光を目で噛み締めて、 反射の海を抜ける、ひらひら、お嬢さん、こんにちは! 少し、羽が、コチリ、してきた。彼女は僕のいのち運んでいった。 葉っぱに乗って、ひとやすみ、ひだり、みぎ、めざすは太陽。 ひゃらひゅるん、風の乳房ぬけ、ぱらぱら、足とストロー、 抜け落ちてゆく、おやすみ、僕はいくけど。 命は続きます、卵のなかに、お日様ろんろん。 |
羽化の月(FORESTONE Ver.)藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | はっぱにむしゃむしゃと、トンネルをあけてく、 八本あしの五番めは継ぎはぎの白い靴。 くたびれたルノは、ちょっと月をみてた、 そんなときフクロウのホウホウもかきけして、風! ひゅるひゅる舞って、気づけば空のうえ 回転ふぁーふぁーふぁーふぁーふぁー、 ふぁーふぁーふぁーふぁーふぁー。 もんもくしてる、シェロとこんばんはってして、 どーどーどーどーどー、どーどーって乗った。 あおい銀河と、つきの神様、きこえますか。 愛する全てはもう 空ばかりにあって 地面の世界には かなしみばかりです 星の匂いがして、サナギのかたちです。 朝の音がかんかんと、とおくで弾けてる。 |
僕は狂ってなどいない藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | フィーウェルヲンヲン、透明に墨汁を浮かべた、倦怠感、 奥歯に刺さった、昨日の残り。 「フィーウェルヲンヲン」、こんな造語、意味などはないのです。 ただ、目が腫れてる、今の、感じ。 椅子から足を4つとって座ってるような、 むちゃくちゃな姿、それが僕らの感情だろう。 エう゛ぁーエう゛ぁー、奴隷じゃねえよ、僕の感性は、 言葉に詰め込んだ瞬間に、賞味期限切れ、 もう、煮ても焼いても、冷めてる。 りんご、りんご、蟻から見ても、りんごは「りんご」ですか。 いや、違う、りんごは人の言葉。 りんご、りんご、英語では「apple」と呼んでいるよ。 なら、りんごは「りんご」なんかじゃない。 言葉の奥がわ、本当のそれを覗きたいだけ。 ぐちゃぐちゃに混じって広がる、この味、色、情感、 エう゛ぁーエう゛ぁー、奴隷じゃねえよ、僕の感性は、 この狂った世界から見たら、僕は狂いだろう。 まともに、生きたい、それだけ。 |
ESTO藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | | 遠い、遠い心の奥の向こう側 狂おしいほどの光がまた狂っていく、 「俺をここからだせ、だせ」と ひしゃげてる、闇を裂いて。 泣きたい気持ちの本当の理由が、 悲しみだったらどんなに楽になれるだろう。 言葉では置き換えられないうねりは、 どうやっても、聴き取れない。 『そんなもんさ、人間だもの』 それじゃ済まねーんだよ、光が暴れてる。 焦燥、混乱、不安定、破壊、放心、絶望、喪失、 嫌悪、再生、安定を、繰り返し続けてる、 なぜ僕を僕にした、光よ聞かせてほしい、 どうして、聞こえない、君の声が。 鳥が飛び、青が空を突き抜け、くすんだジョウロの向こうで、 スズランが揺れる。 全てが当たり前のようにそこに在る、きらきらして。 在るの反対を、無いと呼ぶのなら、 全てが無くても、よかったはずなのに。 空間、音程、重力、時間、抵抗、色彩、物質、 温度、豊かな現実を、僕に与え続ける、 なぜ世界を世界にした、神様聞かせてほしい どうして、聞こえない、風が優しいだけ。 「無い」ということ、それさえ無い世界、 何も無ければ、失う事も無い、 究極なバランス、完全な均衡、壊して、壊され、そんなこともない あるとき何かを間違えたのだろう、 はじまりは自分を始めてしまった。 バランスは崩れ、不完全になる、僕らの宇宙、愛すべき世界、 焦燥、混乱、不安定、破壊、放心、絶望、喪失、 嫌悪、再生、安定を、死ぬまで繰り返して、 ずっと、ずっと、探っていくよ、光よ待っててくれ、 いつかお前を救えるように。 |
コンセント藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 前傾姿勢でハンバーガーほおばって今日が終わる 布団の中で不安になる鎖骨の奥。いよいよ眠れません。 夜の台所、奇妙な安心感にヤカンも特別に見えてしまってしょうがない ピィピィピィピー。 コンセントの穴を覗くと 僕の未来 見えてしまいそう 怖いからそんなことはしない その代わりに生きる希望を考える 見えないものほど大事にしたいのに 僕ら疲れすぎてる 目は形ばっかり追いかけて 何を見てきた、何を感じてきた また空気のような問いをくり返している モゥモゥモゥモゥ。 |
空を作りたくなかった藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | エリゴザール、スピューラミー、形はない 意味もない、それでも、それらはあるのです、ここに、こうやって 輝きをなぜ、壊してまで、人は意味を与える そこにある存在、ただそのままをそのままに、僕は、肯定する 心臓、とことこ、響いてます やさしい気持ちに、意味などいらない 永遠を、瞬間に 輝けるまま、壊れるまま、無限で透明な感性 あなたがぼくに、ぼくがあなたにのばす手に、価値などいらない |
シータムン藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 飢路坐猪 「我意和胃栗」、艶裸女射林栗「麗里来」、 労路労路浪々路、初旅飢猪涙流「和胃栗嗚呼、、、」、 艶裸女射藍林栗「麗里来、麗里来、多栗」、 労路労路浪々路、飢裸女射林狸、涎流炎炉、 浮胃飢猪、怖射慄、不意走、暗陰路、 怖射飢猪、不意走、月陰路、 飢猪畏明狸炉有異悲倦、炉優得、不壊留有得留生得留、穏、 想、飢猪愉命理路有異悲倦、髏生栄、死多夢。 浮胃飢猪畏明狸炉有異悲倦、炉優得、不壊留有得留生得留、穏、 想、飢猪愉命理路有異悲倦、髏生栄、私誰夢。 飢路坐猪 「我意和胃栗」、艶裸女射林栗「麗里来」、 労路労路浪々路、初旅飢猪涙流「和胃栗嗚呼、、、」、 飢路坐猪 「我意和胃栗」、艶裸女射林栗「麗里来」、 労路労路浪々路、初旅飢猪涙流「和胃栗嗚呼、、、」、 艶裸女射藍林栗「麗里来、麗里来、多栗」、 労路労路浪々路、飢裸女射林狸、涎流炎炉、 浮胃飢猪、怖射慄、不意走、暗陰路、 怖射飢猪、不意走、月陰路、 飢猪畏明狸炉有異悲倦、炉優得、不壊留有得留生得留、穏、 想、飢猪愉命理路有異悲倦、髏生栄、死多夢。 浮胃飢猪畏明狸炉有異悲倦、炉優得、不壊留有得留生得留、穏、 想、飢猪愉命理路有異悲倦、髏生栄、私誰夢。 |
コイントス藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 渡辺拓郎・藤森真一 | | フラフープの輪が棒に変わる、90°回転させただけで。 □も△も○も横から見ればただの線さ。 君は笑うよ、誰かのように、僕は見たいよ、君の姿を、 さあさ そろそろ4分の1回転してくれないか。 チャイニーズフードを入れたレンジ、 見えない奇跡が また今起こってる。 このキテレツさが当たり前に変わってしまうのはなぜだろう。 君は笑うよ、誰かのように、僕も笑うよ、わけもわからず、 さあさ そろそろ壊そうぜ、右しか向けない世界。 心をまわし続けよう、まわすんだ。 指で弾いた コインのように、立体になる 僕たちの個性。 ほら気がつけば 僕らもうどこから見ても 僕ら。 |
ハローグッバイ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | | ヨーグルトのカップに赤とんぼが止まってる、 カラカラ乾いた、夕日の匂い。 木枯らしは木枯らしで、アリはアリで、ネコはネコ、 けどぼくは、いまだに、ぼくになれない。 劣等感の固まりがずっと、息をしてもパンを食べても、 飲み込めないところに詰まってんだ、 バケツ3杯分じゃ足りないくらい あなたが生きているこの世界に僕はなんどでも感謝するんだ。 溜め込んだ涙が腐ってしまう前に、ハローハローグッバイ 「ドーナツの穴ぼこは、存在か空白か?」と、 だれかが言ってた。美しい言葉。 ぼくの抱える穴が、意味のある存在だったら、 どんなにいいだろう。救われるよ。 幸せの絵の具絞ったらチョコレート色が少しでた、 くだらねえと口に出したら、 消えてしまいそうな光だった。 あなたが生きているこの世界に僕はなんどでも感謝するんだ。 溜め込んだ涙が腐ってしまう前に、ハローハローグッバイ サンダルはいらない、落ち葉踏んで、長い影を置いて、走り出せ。 蹴り上げた坂道、骨が溶けそうな雨、星は夜の隙間埋めた。 倒れるまで走れ、くたばるまで走れ、ずっと、ずっと、ずっと。 |
ベンチで手紙を読む老人藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | ベンチで手紙を読む老人 老人の右足の横に転がるリンゴ リンゴの伸びた影を踏むイヌ イヌの鼻先を飛ぶカナブン 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 カナブンのからだを打ち抜くバット バットの柄を握りしめている少年 少年の髪を揺らす風 風の根元に光ってる雲 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 雲の上にある太陽 太陽を包む想像もつかない宇宙 宇宙のずっとしたにある世界 世界の隅にそびえたつビル ビルの窓を飛び越える君 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 「ロールウェィイェ、ロールウェィイェ、 ラーリルロ、レリェー」 君が着地したベランダ ベランダを抜けてく柔らかい南風 南風に乗った紙ヒコーキ 紙ヒコーキに書かれた文章 文章を解読している少女 少女が紙を置いてったベンチ ベンチでそれを読む老人 「LIFE IS BEAUTIFUL!!」 |
ジムノペディック藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | だから、僕が君に言いたいのは、 空き缶をつぶすように 伸びた爪をパチパチ切るように、 喋らないでくれってこと コーヒーの湯気は幸せそうに、 くるくる踊ってるし サティのピアノ曲も静かに、 優しく響いてるんだ アルミホイールを噛んだ味がしそうな火曜日 ジムノペディはゆっくり水をかけてく この世界がふやけてしまうその前に、 笑ってくれよ そしたら僕は骨がバラバラになるくらい 風に吹かれて もう一度君に会いにくるから 魚が空を羽ばたいてたら、 随分ましなんだけどな 何かふふっと笑ってから全部、 許せてしまいそうだろ あいにく空は綺麗な曇り一つない蒼で 魚達は干からびて見当たらない この世界がひび割れてしまわないように、 笑ってくれよ そしたら僕は脚が外れてしまうくらい 雪に降られて もう一度君に会いにくるから 水曜日の朝に君は、ピカデリーを聴いていた 柔らかな陽射しがそっと肩に落ちる 窓の向こうにひとすじの雲が伸びている、 その先を見て 僕は思わず君を大声で呼んでいた その輝きを じっと、じっと、消えるまで眺めていた |
ハニービースマイル藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | とんでる眼鏡、ヘアーブラシ、ラッパ、 クッキー、シェイカー、フライパン ステップ & ハイドでよろめく、 しゅっと眉毛をかすめる銀のフォーク 怒り狂ってる彼女は 鼻をいつもの三倍尖らし 真っ赤にそまったトマトアイ、 パリンッ、窓を突き抜けるサラダボール タンジェリンナブルー、 蜜柑が潰れたような君の顔、その横で ハニービー・スマイル 前をみてごらん、真っ青な空を、 君はどこへだっていける 金色の蜂が、可能性のマーク、 ∞字を描いてる だんだんにゅるん垂れる角、 そして彼女は泣きたくなってる 九連発のため息、三個三角形を作った 崩れたキッチンホールの 瓦礫の隙間のその先には もうあるんだよ ハニー・ビースマィル 前をみてごらん、真っ青な空を、 君はどこへだっていける あの丘の根元、ほら見えるだろう、 可能性は限りない 僕ら虹をわたる |
柔らかいローウィン藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 「きっと、月の裏側で、ウサギは、涙を流し、 蒼い星に帰りたい、そう想い、泣いている。」 そっと、呟いた君は、地面に、月を描いた 赤くはれた、目を細め、イビツに、3個、作った つつかれた、ダンゴムシのように、丸くなる 君の、しゃがんだ、その背中 痛みはもう、君の頬を濡らし 光に、揺れた ローウィン、ローウィン、ローウォン 全てを、銀に、染めてしまう もう泣かなくていいよ 「今は、遠いとこだけど、いつか、旅行に行けるよ。 そしたら、迎えにゆこう、僕が運転するから。」 バカだね、と、君は泣き笑い もう一つ、イビツな月を、描きました 痛みはもう、君の頬を濡らし 光に、揺れた ローウィン、ローウィン、ローウォン 全てを、銀に、染めてしまう もう泣かなくていいよ 泡のように、空へ昇ってゆく 光に、揺れて ローウィン、ローウィン、ローウォン イビツな月が、柔らかさに、見えて。 |
桜の足あと藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 藤森真一 | | たんたん、と、刻んだ、あなたへの想い 私は、毛糸だけを、紡いだわけじゃない とんとん、と、叩いた、背骨の裏側 夜が死に、朝がくれば、笑えるのかしら のんのん、と、響く、ストーブの、青い灯が しんしん、と、積もる、 溶けない私を、照らし続けてた さくら舞って流れてゆく ほどいた糸を 風に結んで飛ばした 私は、飛べないから カンカン、と、シンクに、転がるビー玉 くるくる、と、廻りながら、流しに落ちてく きっとあなたは、笑っているでしょう 意味もなく、無邪気な顔、輝かせながら ぽんぽん、と、浮かぶ、あなたと、子羊の絵 そっと、目を瞑れば、 耳に残ってる、子守歌の音 さくら舞って流れてゆく ほどいた糸を 風に結んで飛ばした 私は、飛べないから だんだん、光が、生まれてゆく空 もう少し、夜に爪を、掛けていたいけど、 きゅんきゅん、私は、ねじ切ってゆく さよなら、もう私は、歩いてゆけそう、 さくら舞って煌めく空 ほどいた糸を 風に結んで飛ばした あなたを想いながら |
Lumo藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 0という絶対と 1という可能性 この世界に0はない 10は1、1は10 作られて 作ってる 僕らがつないでく未来 光へ。 喪失も 絶望も 高く 高く 積み上げて 僕らはつないでゆける 光へ。 |
ポランスキーナ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 皮肉ばかり言ってると いささか心が渇く 真っ青な空だけが 僕を許してくれる気がした 清く、正しく、美しい物事は どうも信用できねぇよ 愛する事 苦しむ事 僕はいつでも踏んづけまわっては 抱きかかえてる きれい事の向こう側 のぞくつもりにはどうしてもなれないんだ 僕を許して 風が笑う 僕の小さな 心の中を笑ってる 風が笑う 僕の小さな 心の中を笑ってる 不道徳こそ 人間の証明だと僕はうたった ウイスキーをなめれば 心が少しあったまる いくつくらい 人を傷つけたろう 星の数ほどだろうか 愛する事 苦しむ事 僕はいつでも踏んづけまわっては 抱きかかえてる きれい事の向こう側 のぞくつもりにはどうしてもなれないんだ 僕を許して 風が笑う 僕の小さな 心の中を笑ってる 風が笑う 僕の小さな 心の中を笑ってる 光る太陽 闇に浮かぶ孤独 そうさ 孤独だ 僕を照らす光 それは 孤独を含む優しき罰だ 孤独の中 手をさしのべ 僕を救ったのはやっぱり愛だった 偽善だとしても きれい事越えて届く想い それは確かに僕を包んでった アンパンと牛乳のようなハーモニーで |
水に似た感情藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 消えてしまいたい ふと思いませんか 別にどうでもいいですか 透明な水の底に薄くたまってる 不純物が愛しい 今日も塩素臭い くさい せらせらり 流れるよ 水に似た感情 胸がふやける そっと ああ なんて言うんだろう 切なさが色を帯びる 無色透明の色を帯びている そんな感じでした 魚になって 深くもぐってゆきたい アンコウのちょうちんをぶらさげて 不器用すぎるよ 僕もあなたも彼らも 人間はとても面倒くさい せらせらり 流れるよ 水に似た感情 胸がふやける そっと ああ なんて言うんだろう 切なさが色を帯びる 無色透明の色を帯びている |
ガーゼ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 生きて死んでゆく 僕たちはどこへゆく シリウスもカノウプスも 今日はやけに眩しい気がするよ 僕の輝きは 電球の光のよう 強引で嘘つきで 落とせば弾けてしまう 六畳一間の暗がりの中 背中を丸めてふさぎこむ モゾモゾと羽のない虫さえも もがいてるのに そっと そっと こぼれないように 栓をキュッと差し込んでも そっと そっと あふれてゆく ため息にのって 空が0.3センチ位ずれている 僕が持つアンテナは 今日も調子が悪かった やめたはずのタバコに手を伸ばす 懐かしくて湿気た味だなぁ 冷めたお湯につかっているようだ ゆるり ゆるり そっと そっと こぼれないように 栓をキュッと差し込んでも そっと そっと あふれてゆく ため息にのって 湯気にむせながら ラーメンをすすったら はなみずと一緒に 悲しみも少しでた 静寂 優しい 包まれてく そっと そっと こぼれないように 栓をキュッと差し込んでも そっと そっと あふれてゆく ため息にのって もっと もっと もっと もっと もっと もっと、 |
螺旋藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | さんざん世界を憎んで ツバを撒き散らしながら 演説を繰り返してる 狂ったオヤジを眺める 僕はきっと腐ってる 世界がかすんでしまった 流れる涙のかわりを 手にすることができません もんもんと立ち込めては ためいきへと変わってく 生きてるって何ですか 鈍い痛みが胸を這う 僕は手をつなぎ 笑いあえる 平和な世界望んだ そして傷ついて また願って メランコリーを知った 誰だって 何かを信じて 壊されて また手を伸ばす 立ち上がろう たくさんの痛みを抱えて きっと大丈夫なんて言葉 僕は信じやしないけど 確信を持って歩いてゆける この世界を ぐるぐる回り続ける 僕らの世界は螺旋だ 光と影を繰り返す 明日は笑えますように 誰だって 何かを信じて 壊されて また手を伸ばす 立ち上がろう ほのかな希望を抱えて |
ウズラ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | | 僕は空が飛べないよ そしてとても弱くて だけどあなたはいつでも 僕のこと見捨てないよ 鳴けば届くと想ってた 言葉は軽薄だから 僕はおろかでしょうか ギャーギャーと声を荒げて いつも短い 羽とこの命 震わせてあなたを想うよ くもりガラスに月の色。 僕の名前は ピッピと言います 茶色い羽をパタパタさせて あなたを笑顔にしたい ただそう願います 喜ぶ力 笑える意味を 愛しさの中 感じる事を いつか冷たくなる前に 届けたいのです カギをかけてしまえたら ずっと楽になれるのに 心は目に見えないから 本当に面倒臭いな だから あなたが 胸を痛めたら 弱くて小さい生き物の 僕に手をふれてください 僕の名前は ピッピと言います 茶色い羽をパタパタさせて あなたを笑顔にしたい ただそう願います 喜ぶ力 笑える意味を 愛しさの中 感じる事を いつか冷たくなる前に 届けたいのです つまづいて鎖つけて 君は歩く この世界を 疲れたらここにおいで 全てほおり投げて ただ呆けてボーッと過ごす たまにはいいだろう あなたが笑う 僕は嬉しい あなたが泣くと 僕は悲しい こんな気持ちになれたから 死ぬほど生きてたい 喜ぶ力 笑える意味を 愛しさの中 感じる事を いつか冷たくなる前に 届きますように |
雫(しずく)藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 涙は枯れ果てはしない 吐き出しそうな嫌悪の雨 降っては心をにごらせ ひどく空っぽになるまでさらってく 君はどこまで歩いてゆくの 寂しそうに笑いながら 楽しくない笑顔なんて 僕は見たくない 少女の瞳 影に残して 煙を吐き捨てる 雨の中溶けていった 灰色と涙 雨音に遠のいてく やわらかな陽の光 無力だろう 孤独だろう それが僕らだろう 涙は枯れ果てはしない 吐き出しそうな嫌悪の雨 降っては心をにごらせ ひどく空っぽになるまでさらってく 君は再び歩き出した 雨上がりのにおいの中 夕焼けは全てのものを 同じ色にした とうがらし色の煙 空に舞って消える 水たまりも 君の影も 斜陽の中 涙は枯れ果てはしない 吐き出しそうな嫌悪の雨 降っては心をにごらせ ひどく空っぽになるまでさらってく |
殴れ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 死にたいと君はつぶやく 死にたいといつもつぶやく そんなに死にたいならば 勝手に死んじまえばいいさ 死んで君はどうするんだい 哀れな目をしてにらむなよ とりあえず君が死んだ時 僕は悲しむ事になるよ 僕のこと殴れさあ今すぐ 拳で 君の痛みはわからないけど 拳の痛みくらいならわかる 何かが狂っているんだろ 僕だってちゃんと気づいてる この世界はどこか変だろ まともなやつはバカになるんだ 僕のこと殴れさあ今すぐ 拳で 僕が君の事殴ろうか その痛みのほうがましだろ 世界は狂っている 僕達は 夕焼けに影二つ残し 世界を殴った 世界は狂っている 僕達は 夕焼けに影二つ残し 世界を殴った 世界を殴った |
月のヒト藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 孤独、自殺、レイプ、暴行、差別、集団モノマニア いつからか僕は知ってしまった 人間はとても淋しいよ 虫が舞う蛍光灯 壊れかけの扇風機 曇り空、曇り空 満ちては欠けるあの月のように 僕らは影を背負ってる 世界が愛で満たされるはずもなく この夜を越えて 消え去ってしまえたらいいのになぁ ほら、空にかすむ 月がにじんでゆく いつかは死に絶え 骨に変わる トウサンお母さん あなた方に戴いた愛を僕は決して忘れません この世界全てを憎む必要はない だからこそつらいよ どうせなら全てを嫌いたい 汗で湿った Tシャツが匂ってる あぁ 今僕は生きてるんだなぁ この夜を越えて 消え去ってしまえたらいいのになぁ ほら、空にかすむ 月がにじんでゆく ジワリ ジワリ 湿る手で 頭をかきむしった よだれが床に散らばった グルグルグルグル回って 月が僕の中で破裂する この夜を越えて 消え去ってしまえたらいいのになぁ ほら、空にかすむ 月がにじんでゆく |
センチメンタルを越えて藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | タバコに火をつけて吸う ジリリジリリと燃えてく 唾が苦い吐きだしても 苦い、苦いよ センチメンタルを越えて 何だか涙が出そうだ 僕の中できっと何かが 変わってしまったんだ あの日と同じ場所から 見える世界が灰色だった 僕が大人になるその中で 失う全てのもの 強く強く抱きしめたい それなのにどうしてだろう 一つ一つすり抜けてく 僕の両手をかすめて 灰になるタバコ、そっと 灰に、灰色に変わる 地面に向けて叩きつけてやった この気持ちどうすればいい 僕はこれからもきっと 変わり続けていくでしょう だけどこんな想いはできることなら もうあまりしたくはねえなあ 悲しさを通り越えて 新しい感情が 僕の中ではじけた もう二度とこの場所には来ない 僕が大人になるその中で 失う全てのもの それ以上にたくさんのもの 手に入れようと思います 過去なんてくれてやるよ 未来を輝かせてやる 僕が大人になるその中で 失う全てのもの 強く強く抱きしめたい それなのにどうしてだろう センチメンタルを越えて |
宇宙を燃やせ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 愛想笑いが うまくなったな 相当自分をぶっ殺してんだろう 精神解放が彼をゲイにした 人間模様は色とりどり 彼は彼の哲学を持ち 僕は僕の思想に生きる 炭酸飲料の炭酸を抜いて飲む 一風変わったあの娘のくせ 幾億もの人の存在 幾億もの人の個性がちらばってる この世界に僕は独り 世界に君は独り さぁ 解き放っていこう 本当の自分を 人生論なんて 人それぞれさ 自分の意志がガソリンなんだ 燃やせ 燃やせ 君の宇宙を ひしめきあう 人の個性がちらばってる この世界に僕は独り 世界に君は独り さぁ 解き放っていこう 本当の自分を |
青葉台の夜藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | かかとがつぶれた靴で ダラダラと散歩する びんぼう草を踏み潰し 死んじまえ、とつぶやく 畳につめを立てて 声を殺して泣いた夜 終わっちゃいねぇだろまだ 始まってもないぜ 青春の残骸が僕に呼びかける 「かきならせ俺の体 ぶつけろその感情を しみったれた声を そこらじゅうに撒き散らせ」 僕のギターはそう言って 僕の心を殴った 夏の夜 湿った風が 不満を言っちゃきりがない 金なし貧乏生活 無いお金をはたいて 新品の弦を買う 青春の残骸は宝物になる かきならす奴の体 ぶつけるこの感情 蜘蛛の糸くらいの 希望の光が見えた 僕はギターをかきならす 吐き尽くせないほどの 想いが夜にこびりつく いつのまにか秋が来て 冬が忍び寄るその頃 僕のオンボロギターは 音を失っていた 僕はギターをかきならす 吐き尽くせないほどの 想いは寒空に… 僕はギターをかきならす 吐き尽くせないほどの 想いは寒空に消えた |
セブンスター藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | 君が涙流した時 僕は星を想いました 朝日が輝くその時に 消える星を想いました きらりきらり頬を伝う 声にならない 言葉を知る 僕が涙流した時 君は何を想ったろう 君の名前 叫びながら 線路に飛び込む夢を見た ゆらりゆらり かげろうだけ ここにもう君はいない 僕らが一緒に過ごした日々 Oh yeah Happy Happy Days… きらりきらり頬を伝う 声にならない 言葉を知る ゆらりゆらり かげろうだけ ここにもう君はいない Oh yeah Happy Happy Days… 北斗七星 輝く夜 僕は独りタバコを吸って |
セミのぬけがら藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 佐々木健太 | 藍坊主 | うらぎり だまし合いしたり 馴れ合って自分を捨てる 一人になるのを怯えて ウンザリして 生きていくのか 胸に残る苦さを 決して忘れない もう 終わりにしたんだ 1! 2! 3! ダァーッ!!! Go Away Go Away Go My Way!!! 僕は涙を恥じません 心を持ち生まれたから 自由を強く願ったら 自由である事を知った セミの抜け殻じゃなくて 僕はセミになる 短い命を燃やすぜ 1! 2! 3! ダァーッ!!! Go Away Go Away Go My Way!!! Going My Way!!!! |
武器よサラバ藍坊主 | 藍坊主 | 佐々木健太 | 田中ユウイチ | 藍坊主 | 暴走する若い心 でっかすぎる不安抱え 白い道を赤く染める 月まで響く星クズの下 命をとることはできる 怯えさせる事はできる 不幸にすることはできる でも心までは殺せないぜ!! やさしさや そのいたわりや 決して折れない信念だとか 大切な人への想い武器じゃ奪えないよ 一人きりも怖くはない ナイフなんて必要ない パンクロックに出会えたから 武器よサラバ!! 暴走する若い心 でっかすぎる不安抱え 白い道を赤く染める 月まで響く星クズの下 やさしさや そのいたわりや 決して折れない信念だとか 大切な人への想い武器じゃ奪えないよ 一人きりも怖くはない ナイフなんて必要ない パンクロックに出会えたから 一人きりも怖くはない ナイフなんて必要ない パンクロックに出会えたから 武器よサラバ!! 武器よサラバ!! さよなら… |