早川厚史作詞の歌詞一覧リスト  35曲中 1-35曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
春夏秋冬ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史「花はもう咲くことはない もうそれは終わったこと」 この景色に出会わなければ そう思ってたでしょう  涙あふれ 止まらない 何かの悪戯でしょうか もう大丈夫と私に 訴えかけるように  春夏秋冬は 命の模様 生きとし生けるものの色 それぞれの季節に咲く 命はそれぞれに凛と美しい  この景色が教えてるのは 今日までの道の正しさ あきらめず生きていれば 見えるものがあること  感動で心揺れるような きれいな記憶集めよう そうすれば哀しいことも 塗り替えてゆける  春夏秋冬は 命の模様 生きとし生けるものの色 荒れ果てた地に咲く花の 美しいことを見せてくれる  冬にも咲く花があるように 冬にも生きる場所がある そんな大切なこと 教えるため 春夏秋冬は四季折々に輝く  春夏秋冬は 命の模様 生さとし生けるものの色 それぞれの季節に咲く 命はそれぞれに美しい 命の模様 それは巡るもの だからいま 私は笑顔になれています
水彩画ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史今日を色に例えるならば それは何色になるだろう 白い画用紙 目の前にして 辺りを見渡してみる  古い美術室 外の青空 絵を覗き込んでくる君 放課後のいつものざわめき それは何色になるだろう  君はとなりで 邪魔ばかりするから ほっぺたつねって 変な顔にしてやった  水彩画 君といるこんな日常を 僕なりのタッチで 筆を動かしてゆく 君という色が この日常を染めた 僕とは違う色 それが君だった 僕を変えた  一つ色が足りないだけで この世界は完成しない 薄めたり足したりするけど どんどんと離れてゆく  その調子はずれの口笛も ちょっと切りすぎた前髪も 全部揃ってこの日常が 作られていると思うんだ  吹奏楽部の音が 外から聴こえてくる 上手じゃないけど なぜだろう 心地よくて  水彩画 この世界で本当に良かった 一言で何色と 言える世界じゃないけど どんな出来事も 僕らが出会うには 必要なことで 無駄なことは一つもない わかるかい  だいたいは 空は青いと勝手に決めつけて 黒板は黒いと 決めつけてかかるけど 僕たちは 互いの色を決めつけないで 僕は君色を 君は僕色を探すんだ  水彩画 君といるこんな日常を 僕なりのタッチで 筆を動かしてゆく 中心は いつだって ありのままの君 たくさん泣いたり たくさん笑ったり ありのままの君  今日を色に例えるならば それは何色になるだろう 目を凝らして見つけよう いらないものは 一つもない
プリンほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史私鉄沿線の小さな街 大きな川を渡ると東京 過ぎる街並に車窓から見える 景色が僕のお気に入り  土手いっぱいに 舞い散る花びら 初めて見て思ったの「この街にしよう!」って  鍵を開けた そして飛び込んだ まだなにも家具のない部屋で 夢だけは たくさんに詰め込んで ベランダの日だまりに目を細め 深呼吸  プリンの美味しい喫茶店 よく喋る洗濯屋のおばさん 富士山の絵が描いてある銭湯 安そうで安くないスーパー  勇気を出して ご近所にあいさつ 「はじめまして」この街にあいさつするように  自分の居場所 ちょっとずつ見つけよう 僕の街と思えるように 人情はここにも きっとありそうだな 生まれた街とは違うけど 似た空気の街  求人の張り紙に 書いてある “夢を持つ人を求めてます”って僕のこと?  どうすれば 僕の夢は叶いますか? この街で見つけていこう 土手いっぱいの 散る花びらを見た あの感情をいつまでも  一歩下がって 二歩進めの精神 まずは楽しんでいきましょう 新生活を始めよう
黄金色のきせきほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史いろいろあるね生きてると 思わぬことばかり どれ一つをとってみても 予測不可能な未来 嬉しいことと辛いこと その割合はたぶん 辛いことの方が多いけど 僕は負けたくないんだよ  すべてのことに 意味があるなら すべてのことと 手を繋いで行こう  降り注ぐ黄金色の光の在処 探して今日も生きている いつか必ずたどり着けると信じてるから どんなに苦しくたって 大丈夫  今歩いているこの道は けして近道ではない “選びたくて選んだ道のり”そんな格好いいものでもない  でも誰より この道のりを 歩いてること 誇りに思う  遠回りすることで 出会えるもの 心に芽吹いてゆくもの 数えきれないほどの プレゼントをくれたこと 胸の宝箱に いっぱい詰め込んで  今の自分が好き 今の自分に出会えて良かった きっと別の道なら 別の自分に出会っていただろう  誰に言うでも ないのだけど 感謝の気持ちを 届けたい  降り注ぐ黄金色の光の在処 探して今日もこの道を 数えきれないほどの プレゼントを 大事に 抱えながら 黄金色の光の在処 探して今日も生きていく いつか必ずたどり着けると信じてるから どんなに苦しくたって 大丈夫  光にめぐり逢う自分を イメージして
ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史“私はあなたのために これだけのことをやりました だからあなたはどんなものを 返してくれるのでしょうか” 表向き口にしなくても そんな心のあり方じゃ 態度で悟られてしまう 誰も心を開いてはくれない  本当に相手のことを 想うということは きっと 言葉 姿 形 どんな風でも 響くものがある  名前を呼んでるあなたの声が 今日も僕を支えてくれる 見返りを求めるわけでもない ただ僕の未来だけを祈って いつか歩く道のかたわら きれいな花が咲くように 気づかれないように 両手いっぱいの種を 撒いてくれたこと 忘れない  お前はやれば出来る そう言って励ましてくれた 本気で僕のことを信じてくれた目を 今も信じている  あと一回もう一回と 諦めるのを許さない ななかまどが赤く実る頃 あなたの背中思い出す  厳しさという名の優しさは あなたなりの愛情のしるし ほめられたことは数えるほど でもそれが本当に嬉しかったこと 憶えてる  先生 あなたがしてくれたように 僕も誰かの未来を想い その人の幸せを夢見て 種を撒くことは出来るでしょうか いつか歩く道のかたわら きれいな花が咲くように 気づかれないように 両手いっぱいの種を 撒いてくれたこと  僕も種を撒く人に なれたらいい
voiceほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史澄みきった 青に飛行船 泳いでいく いつ振りだろう こんな気持ちで 空見上げるの 丘の上 飛ばしてみせた シャボン玉 七色に笑う 君の声が そばではじける  いつも通り話してくれる 優しさが嬉しいよ 僕を励ますため こんな場所まで 連れ出してくれた  あのね 君の声は 魔法みたいな響き 知らない間に 胸の奥 しみ込んで行く 返しても返しきれない“ありがとう”は いま世界の色たちを 輝かせ はじける  暗闇をじっと見ていても きりがなくて ひとりでいたら 僕はきっと 沈んでしまうけど 暗闇を見ていたからこそ 傍にあった 微かな光に 出会うことが出来たんだ  周りの全てが敵だと 勘違いしそうなとき こんな近くに 味方がいること 気づかせてくれた  あのね 君の声が 光をくれたように 僕の声が 君のこと照らせたらいいな 返しても返しきれない“ありがとう”は いま世界を幾重にも 輝かせ はじける  自分は不幸せな境遇だと 思い込んでいたのはこうして 想ってくれている人がいる “幸せ”のこと 見落としていたから  もう大丈夫だよ 君がいつもいてくれるから シャボン玉はいま 空高く揺れて 頼りないけど 眩しくて  となりで 君の声が 希望をくれたように 僕の声は 君の力になりたいと震える 返しても返しきれない“ありがとう”は いま世界の色たちを 輝かせ 人を想う気持ちで カラフルに はじけて 広がる
紅葉の下で逢いましょうほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史楓や二人を染めて どうか散らないでください  写真には朱の紅葉 陰る君の顔 いつもと違うことくらい 僕にも解ります  終わりの足音が聞こえてくるように 枯れ葉が風にまかれてゆく どんな言葉も許しも 木枯らしに掻き消されるがまま  楓や二人を染めて どうか散らないでください 揺蕩う恋慕 秋の空に 居場所を失ったこの心は ひらり何処へ  月の光のように儚く 求めた理想形は 手を伸ばし掴みかけた時 音もなく消えた  知らない君を一つ一つ知ってゆく 其れに心色づいた日々 追憶の時に微睡み 凭れ掛かって少し眠ろう  楓や時間を止めて どうかこの場所に留めて 愛されし記憶を照らせ その光に揺れて僕は ひらり何処へ  綺麗だね 君が遠い目をした刹那 続けたのは思い出話 出会った頃からのこと 紅葉の散りゆく姿に 重ねて  楓や二人を染めて もう一度笑ってみせて 真実と裏腹にきっと 気づかぬ振りをしてみせるから 楓や二人を染めて ねえ最後の一枚まで 燃え上がる恋慕のように 無理な願いでも構わない どうか美しい物語で 終わらせて
アスタリスクほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史どんな顔で喜ぶかな 渡した瞬間の笑顔 じっくり選んだプレゼント 右ポッケに忍ばせて 何も知らない 君にサプライズ 罪なき企みとともに  君が喜ぶ顔 想いながら過ごす 聖なる冬の夜 こんな幸せな気持ちをくれる君へと 心からありがとう  特別という言葉の意味 考えたりもしたけれど 手袋越しに感じる 温もりに想うこと 君といる時間 すべてが 僕にとっての特別  大好きだよずっと その言葉一つで 世界は色を変える その言葉を一番好きな人に言える僕は 最高の幸せもの  プレゼントの箱を 僕が取り出したら 君も同じように プレゼントの箱を 僕に差し出した ふたり笑って リボン解いた  冬の夜空に舞う 白い雪に祈りを どうか叶いますように こんな幸せな気持ちをくれる君へと 心からありがとう
雪虫~ふたりの約束~ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史きっと君は見透かしてる 例えどんなに抱きしめても 旅立つ僕の心の奥を 後ろめたいこの気持ち 許されるための言葉 探してばかりいることを  秋の冷たい風が 意地悪をしても 明日から僕は 包み込めない 終わりを告げる笛が ホームの端に響いて 君の瞳を見つめた  風に舞い踊る雪虫の中 涙が儚く頬を伝う それでも無理して微笑んだ顔 強がりで弱い君は 愛しい人  あれから幾度紅葉が 散るのを見送っただろう 焦りだけが降り積もってゆく 振り返ってしまうのは 過去の方が眩しいから 今が輝いていないから  ずるい人ねと言われた 僕の性格は 相も変わらずに ずるいままだよ 辛い時だけいつも 君を思い出してる これは自分の弱さから  迎えに来るからという約束を 君はもう忘れてしまっただろう ひらひらと舞う雪虫の姿 思い浮かべては 流れ落ちる涙  遠い日の約束は 大切にポケットの中 “今でも愛している”というのは 素直な気持ちだよ それだけは言える  秋の冷たい風が メトロの出口へ 故郷の君が 心配になる 今年も季節は巡り 紅葉が散るのを 僕は見送りたくないよ  風に舞い踊る雪虫の中 微笑んだ君を思い出す 嫌いな事をちゃんと嫌いだと 言える君が本当に愛しい  風に舞い踊る雪虫の中 真っ白に二人が染まって きっと迎えに行くからその時は 遅いよと言って笑って 愛しい人
moreほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史真っ赤な空 うろこ雲 帰り道の鼻歌 落ち葉の絨毯の上を 歩幅合わせて 別れ際はいつもそう また来週会えるのに 手を振る横顔に 切なくなるよ  枯れては散る 木の葉のような 儚い人生の中で 君とめぐり逢えたこと それは幸せ  これから もっと もっと 君を好きになる それだけは 自信があるんだ 根拠なら うまく言えないけれど そう思えることが 何よりの証明  その華奢な 後ろ姿 背負い込んだ荷物を どんなときも僕には 打ち明けてほしい 涙をこらえていたり 作り笑いするときは 包んであげられるような 真綿でありたい  頼りない僕だけど こう見えて意外と 君のため できることは たくさんあるんだよ  迷いや哀しみに立ち止まったとき 君と同じ気持ち解るように きっとそれは簡単じゃないけれど “一番に解ろうとすること” それがすべての鍵となるから  誰かのためにと無理に思うのは 不自然な力を生むことになる 誰かのためにというものは こうして 知らぬ間に心に灯るような 小さな火のこと  これから もっと もっと君を好きになる 真っ赤な空 ひとりで見上げた 目には見えないもの だけど確かなもの 気づけば心に ほら温かい  これから もっと もっと 君を好きになる それだけは自信があるんだ ささいなエピソードも 分かち合って 一緒に守っていこう この心に灯った火を
さよならマーガレットほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史ありがとね 色々とね 贈り物も貰っちゃったね もう返すチャンスもないみたいだけど 君にとって 僕からの 贈り物は何だったかな 何か君にしてあげられたかな  見下ろした初夏の街 紐解かれる記憶たち 君とじゃなきゃ見えない世界 そして 二つの笑顔  君がくれたもの いろ かたち におい そのどれもが言葉にはできないもの 今日も一人ぼっち 青空に浮かべてる ちゃんと君に「さよなら」を言えないままに  大体はね 人間てね 誰かのこと傷付けるとき 無意識によるものがほとんどで… 僕は君を幸せに できてると思っていた でも本当は そうじゃなかったね  笑顔よりも泣き顔を 思い出すのは何故だろう 何万回の笑顔も たった一度の 涙に消され  「もう一度逢えたら、二度と離さない…」 考えても 何の意味も 無いのに 今日も一人ぼっち 君を探してる ありもしない奇跡をまだ願っている  忘れようとするほど 忘れられなくなっていく “嫌い”と思うほどに “好き”になった あの頃のすべて  地平線の向こう 昼と夜のすきま 二人の目に どんな明日が 見えただろう いつも二人ぼっち 作った世界は 僕の未来 僕の今を 作ってくれた  君がくれたもの いろ かたち におい そのどれもが言葉にはできないもの 明日も明後日も きっと思い出すだろう ちゃんと君に さよならを言える時まで  心の中「さよなら」を言えるまで
ハートビートほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史雪解け水が流れ落ちて 悩みの種も流れ落ちた 春の魔法のおかげでしょうか 少年の心は軽くなった 隣の庭で少女の声 花風にふわり跳ねるスカート 幸せな笑顔もその実は 昨夜までの悲劇のヒロイン  これは生き物の習性 春に咲き誇る運命 すべての息吹とともに 冬眠は終わった  左胸が打つリズム 生きてる証拠ハートビート 自由でいい タップダンスを踊ろうか 春が来ました風の合図 滑稽な歴史も消去して 嘘みたいに きらめく世界は 今日春分の日  少年が悩んでた理由:幼馴染を傷つけたこと 酷いこと言ってしまったのは それだけ相手を知りたかったから  少女が落ち込んでた理由:好きな人を傷つけたこと 何であんなこと言ったのだろう 気付けば目が真っ赤に晴れていた  これは昨夜のお話 二人は夜更けの窓辺 “ごめんね”と一言相手に 伝えると決めました  「相対性の宇宙ニズム 異次元に鳴らせよビート もっと広く 閉じこもっていないで!」 左胸が打つリズムで 少年は家を飛び出した 嘘みたいに 澱んでた「昨日」に 早いとこバイバイ  少年は目指した 隣の少女の家 自信の無い台詞 ぶら下げて 立っていたところ 庭先の少女に出くわした「あのさ、おれさ…」  左胸が打つリズム 生きてる証拠ハートビート 少年は 焦って無意味な会話を 春に手を引かれるがまま 強く脈打つハートビート タイミングは「今」しかないのだよ  左胸が打つリズム 生きてる証拠ハートビート 嘘みたいに きらめく世界は 今日春分の日  “ごめんね”と切り出した 二人 声重なった 少年も少女も照れて 可笑しくなっちゃって笑いました 少しだけの勇気と “ごめんね”のひと言で こんなにも笑い合えるんだ また強く脈を打つハートビート
深い森ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史何もできない僕だけど 出来ることは必ずある あきらめないで探す意味は きっとある 躓いたり凹んだり はずれくじばかりの日々にも ヒントはいつも隠れているはず  覚束ない足で 始まった僕の旅路は 手製の地図しかないけれど 行くのさ  深い森の中で まだ見えない光に 手探りでゆっくりでも 近づいて行けたら 限りある時間の中で いつかめぐり逢う その時を信じてるから 荒れた道のりも歩いてゆける  絵本や童話にあるような わかりやすいハッピーエンド そんなものはどこにもないこと わかってる 小さなころから数えたら どれだけ裏切られただろう そのたび強くはなったけれど…  褪せてゆく世界 はがれ落ちる夢の色たち それでも僕は“希望の旗”を振りかざす  街を飾り立てる 偽者の光に 騙されてばっかりでも 気持ちは折れずに 僕らは作られた この街の真ん中で 作りモノなんかではない 本物の光を探してる  生きてゆく以上 心に傷は絶えない 今日だって擦り傷ひとつ それでも僕は 草をかき分け 行くのさ  命は続いて この世界は続いて 終わりを迎えるまでは あきらめることはない 僕らは作られた 情景の影に埋もれた 作りモノなんかではない 本物の光が見たい  深い森の中で きっといつかめぐり逢う その光を信じてるから 荒れた道のりも歩いてゆく  引き返せない 深い森の中へ
東京組曲ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史あの頃君と話した夢の続きを見るために…  中央改札をぬけて いつもの帰り道 今日も何もないままに 終わっていきます 半ば慣れてきてる 自分が嫌になります 僕は何のために 東京へ来たんだろう  今夜は星がきれい オリオン座が見えます 君がいて僕がいた 故郷の空のようです ガードレールに座って ぼんやり眺めてたら 涙がこぼれてきました  夢を追い駆けていたつもりだけど 気付けば現実に追われるだけの日々になっていた  東京は花吹雪舞う夢舞台 今でもそう信じている 凍てついた冬の風 花は咲きそうにないけど 拝啓:挫けそうになった時には 君の声を思いだしてます どんな時もそばにいてくれた 君のその声を  思いだす白樺並木 遠き冬の落陽 お互いの秘密ごと 打ち明けた通学路 君にならどんなことも 話せるような気がした 初めてそう思えたひと  東京に行くことを 僕が決めた時も 一番の理解者でいてくれたのは そう君でした  「頑張れ」と泣きながら君がくれたエール 旅立ちの朝にくれた言葉 消えないように 痩せないように 何度でも心に描く 拝啓:あれからずいぶん経ちますが 僕は何とか『頑張って』います どんな時も応援してくれた 君の声を抱いて  今日もこの街から どれだけの夢たちが 光を失ってしまったのだろう そしてどれだけの夢たちが 光を手に入れたのだろう…  冬枯れたこの都会の片隅にも ほらあの星座は輝いてる 君と隣り合わせでよく見てた あのオリオン座の光  東京は花吹雪舞う夢舞台 迷いもなく信じている 今はまだ冬の風 花は咲きそうにないけど 拝啓:いつの日か夢叶えたとき 君に最初に会いに行きます どんな時もそばにいてくれた君へと 最高の笑顔連れて行くから
古き良きものほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史古き良きもの 褪せてゆく定め 刷新されし 風はどこも似て 古き良きもの その趣きを忘れ うつりにけりな 儚き世の肖像  忙しなく流れる人影は 澱みなく時代を作り出す そんなにも急いでいずこへ 向かっているのでしょう  輝ける僕らの明日には どんな風景が広がっているの 懐かしきあの場所たちや 古き良きものたちよ 消えないで  おぼろげな月 今宵も無常を詠う 花は散りぬる 春の風に朦朧  自分にとっての思い出の場所も 或る人が見たらただの古い場所 それぞれに持つ価値観の色 分かち合えぬ歯痒さよ  失われゆく大切なもの それを哀しむ人々のこと 語り部はこの時代絵画を どんな言葉で 継いでゆくのでしょう  所詮は僕ら小さきもの 大河に浮かぶ一艘の小舟 抗えぬ波の狭間で ひっそりと呼吸をしてる それでも人は 守りたいものがある 心の果てで 呼びつづけるものがある  輝ける僕らの明日には どんな風景が広がっているの 懐かしきあの場所たちや 古き良きものたちよ消えないで  幼きころに手を引かれて 幾度も歩いたあの街並みも 胸の宿り木の様な 古き良きものたちよ とこしえに消えないで
snow dance(Re-Recording ver.)ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史君の肩舞い降りたのは 一片の綿雪でした 大袈裟なブザーが鳴って 冬の始まり さっき見た恋愛映画 ヒロインの素振り真似して 「似てるでしょう」息を弾ませ 君は歩きだす  クラクション イルミネーション はしゃいで遊ぶ君 ワクワクするような予感 その瞬間に 流れ星が見えた  悴んだ手を握って白銀に紛れ込む 雪の降る町にふたりの恋物語 冬空は光る波 輝きを増すばかり 僕らもそれに倣って 笑い声を重ねるのだ  赤い糸はあるのかもなぁ 馬鹿なこと浮かべてるけど 口にするそんな勇気は 僕にありません  リップスティック 唇にスリップ 悪戯に尖らせる ドキドキするような仕草 心奪って 真冬に咲く花火  マフラーをくるり巻いて 温もりを確かめる 雪の降る町にふたりの恋物語 宵空は光る波 宝石の雨あられ 見惚れてる君の頬に そっとキスをしてみせるのだ  街路樹と絡み合う 木枯らしとコラボして 僕たちのリズムなら 響き合い踊りだす 開かれる世界 冬のパレード 瞬いて始まる  悴んだ手を握って白銀に紛れ込む 雪の降る町にふたりの恋物語 冬空は光る波 輝きを増すばかり 僕らもそれに倣って 笑い声を重ねるのだ  張り上げるのだ 重ねるのだ 張り上げるのだ
可憐なひとへほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史可憐に咲いたあなたの笑顔 僕の青春をやさしく染めた ずっと好きでした 想いのすべて 最後にどうか 知ってほしくて  下駄箱に手紙を入れて 校庭の 隅っこで待っていた こんな昭和レトロなやり方 今どき僕だけかな あなたには“好きな人”がいる 何となく見ていたらわかるもの それが僕ではないって事は 恐らく間違いないだろう  無駄な告白かもしれない そんな事はよくわかってる “身の程知らずな奴”と後ろ指さされてもいい  可憐に咲いたあなたの笑顔 それが他人のための笑顔でも ずっと好きでした 想いのすべて 最後にどうか 知ってほしくて  まず最初に何から話そう 自己紹介は 省いても良いのかな 好きになったその経緯だとか 余計なこと言いそうだな  告白なんて初めてで セオリーも段取りもわかってない 降りしきる花のしぐれに チャイムの音が混ざって  茜色に染まりゆく校舎 あなたがいた三年の面影 ずっと好きでした 不器用な想い 受け取ってくれたらいいな  あなたが現れないことを 願う勇気のない自分と やっぱり現れて欲しいと 願うもうひとりの自分と 苦しい胸で 見上げた春空 滲む世界に あなたが立っていた  可憐に咲いたあなたの笑顔 僕の青春を照らしてくれた ずっと好きでした 込み上げるもの 気付かれぬように隠して  可憐に咲いたあなたの笑顔 僕の青春をやさしく染めた ずっと好きでした あなたのすべて 最後にどうか 知ってほしくて
あやめ(Re-Recording ver.)ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史いつもの場所で待っていてと 君の今日で最後の台詞 呆気なく巣立ちの日は来て 僕らは世界に抛られた 君は四月から 東京の人になる 希望に胸を膨らませ 眩しいほどに  振り返らずに歩む道 君よ輝かしくあれ 大好きだった笑顔も 変わらずに 変わらずに これから先の『いつも』には どんな景色が待つだろう 頑張る君の背中に 暖かな陽だまりを  片方ずつのイヤフォンで 二人聴いていたあのミュージック 教えたのは僕だったよね ずっとその胸に残ればいい 実はねえ、一度だけ 夢を持ってる君を 恨めしく思う時があったのだよ  勇気をくれた君の瞳に けして恥じないように 人より少し遅れても あきらめない あきらめない まだ何ひとつ見えないけど やりたいこと見つけるよ 何かを見つけたときには 一番に伝えるから  伝えるから……  どこにいても同じだよ いつも想っているよ 僕は心の味方だよ ひとりでも 孤独じゃない  振り返らずに歩む道 君よ輝かしくあれ 東京の空くじけても あの歌を思い出して 一度信じた檜舞台 大丈夫、迷わず進め 僕には見えるんだ未来が 君の笑顔のピースサイン これから先の『いつか』には どんな景色を描くだろう 自由な色のクレヨンで 思うまま塗り潰して  大好きだった君へと どうかいつも 暖かな陽だまりを
みらい小説ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史ドアを開いたら 意外と外が明るくて これなら大丈夫だって思えたんだよ 部屋の中に籠って 書きためた夢の話 飛ぶための準備は もう出来てる  おはよう僕の世界 目覚めは悪くないよ 車輪の錆びたこの自転車で 朝の光の中へと  まぶしい未来への一ページ目 誰も汚せない物語 夏空に描こう 今一番やりたいこと ゆずれない夢も希望も ここから始まるんだ さあ行こう  勇気がなくて 一歩踏み出せなかった かんたんな選択肢 選べぬ弱虫 部屋の中に籠って 息をひそめてた昨日 「二度とは戻らない」と誓った  相変わらずに今も 僕は弱いままだけど 弱いままだって何かが出来る そう思えるようになった  叶えたい未来へのプロローグ 不器用な言葉たちでも 夢中に綴って まだちょっとだけ恐いけど 期待の分 増える不安に 押しつぶされないように  “出ておいで”手招いてる未来に 昨日までの僕は無視を決め込んでた おはよう僕の世界 ここから始めるんだよ 車輪の錆びたこの自転車で 朝の光の中へと ペダルを蹴って  まぶしい未来への一ページ目 きらめく笑顔の物語 夏空に描こう 今一番やりたいこと ゆずれない夢も希望も ここから始まる 「きっと手遅れなんかない!いつだって始められる」僕は心に唱える こんな僕にだって出来る 空高い夢も希望も さあ一ページ目 始めよう未来物語  夢中に綴っていくんだ
水色写真(Album Mix)ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史麗らかな陽の光 零るる 今日は君へと お別れを言う日 傍にいる君は何も知らない これから起こる事柄について  いつもと変わらぬ調子の会話は滞りなく 君は未来を語り 僕はそれを聞いてる  水色をした淡き空の真下 後ろめたい心を隠して 最後のその時までは明るい顔でいよう 普段通りを演じていよう 最後の時までは  出来るだけ傷つけないような 言葉を選び 君に伝えよう そんなことをしたところで 意味など無いと 理解ってはいるけど  少しでも罪悪感から 逃れたいだけなんだろう 偽善にも似た思考に嫌気が差してくるよ  自分の脆さ それゆえ躊躇して 寸でのとこで切り出せずにいる 君の笑顔を見ていると胸が苦しいから 固い決心までぐらつき 揺れはためいてしまう  そういえば 今日の君はよく喋ってるね もしかして沈黙を嫌っているのかな  水色をした淡き空の真下 僕たちはさよならをするの 涙で滲まぬような笑顔の別れを どうやらふたりは出来そうにないけど  水色の空の彼方 君が望む明日 僕はその場所にはいないね 未来の君と僕は別の世界を生きる 二度と交わることはないね 本当のさよなら  麗やかな 淡き空の下で
Rainbow lineほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史虹は雨上がりに見えるもの 晴れ続きの空には見えない 酷い土砂降りの後ほど 神秘的な色彩の曲線を描く  僕の中の僕が雄弁に語る 冴えない現状にも意味があるってことを  水溜りの上に雨粒がはじける 素敵な音楽を奏でてるように 「最高の虹を見るため僕は今ここにいる」 そう思えたら どんな雨もまた心地よい シナリオ通り? なんてわかんないけど 僕は虹への道を歩いてる  “私には悩みはありません” そういう人たちは見栄っ張りです 全てに満足してる人など いたらそれこそ気持ちが悪い そうでしょう?  人によりけりだけど 大なり小なり 問題を背負って生きているものです  入口があるならどこかに出口あり このトンネルにも必ずあるから あがき続ける自分 恥じることはないさ 進めば何か見えてくる 紆余曲折を交えながら  細胞分裂を繰り返して 成長を遂げる 死と再生を繰り返して 生きることを知る 風向きはいつか変わる時が来る 雲が晴れていくその瞬間を捉えてみせるよ  原色の青空にプリズムがはじける そんな空想をいつも浮かべている 「最高の虹を見るため僕は今ここにいる」 分厚い雲の向こうへと夢を馳せた シナリオ通り? よくわかんないけど 僕は虹への道を歩いてる 僕だけの虹に出会うため
渚の約束(リ・アレンジver.)ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史音楽が流れ始めた こめかみの辺りから 寄り添うように二人を満たしていく 潮風と君の黒髪 戯れるラプソディー 貝殻を集め誇らしげな顔 静かにシャッターを切る  飛沫を上げて高く昇って 気持ち重ね合うストーリー 宙の鏡に映るシルエット 季節は二人に嫉妬する  僕ら イルカみたいに波に遊んで 太陽とキスをしたんだ 鮮やかなほど 胸が苦しくなる 夏も終わる 潮騒の中つかまえた 君だけを見つめているよ  棘のある言葉で 汚して争いもするけれど 時にそれもいいさ遠回りでいい 探そう 本当の絆  堅く触れ合う指と指が決して離れないように 水平線の彼方までそっと 小さな祈りを投げかけた  深い海の底から洞窟を抜けて 楽園の光の中へ 熱い素肌に忍び寄ってくる気配 夏の終わり 時の静寂に響く音 旋律は時間を越えて  二人 イルカになって波に遊んで 眩しさに瞳を閉じる 青い渚に 焼けた想いを刻もう 僕は今この時を 今だけの笑顔を 心へと焼き付けていく いつまでもずっとこんな日が続けばいい そう願っている 潮騒の中 抱きしめた  君だけを見つめているよ
流星のときほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史アンドロメダ銀河に散る星屑 いつもの河原の上 夏虫のオーケストラ 「流れ星でも見えたらいいな」 微かな胸の痛み 君のその声に  恥ずかしい火照った頬を 隠すので精一杯 好きとも言えずに 壁の前を往ったり来たりで  一瞬の“今”のこの気持ち ありのまま純粋な気持ち 伝えたい 君にちゃんと伝えたい 流星のように駆けてゆく “今”という時間の中で あふれそうな想いのかけらを言葉に乗せて  臆病風 消極的な「もしも」 言わないと失敗はない 成就もしないけれど 以心伝心 繋がりあえたらとか そんな軽いファンタジー もう破り捨てよう  心模様切り取ったような 絶妙なニュアンスの言葉があればいい 僕はそれを探す度に出るよ  初めて出逢ったあの日から その笑顔はあこがれだった 少しずつ近づきたいと願ってた 届きそうにないと決めつけて 想いをしまったこともある 素敵な思い出になったと 無理に肯いて  たとえ小さな星の光でも 君ひとりくらいなら照らせるはずなのに…  一瞬の“今”のこの気持ち ありのまま純粋な気持ち 伝えたい 君にちゃんと伝えたい 望まれなかったエンディングが僕を待っていたとしても この道を風を切ってその心へ 流星のように駆けてゆく “今”というときは二度とないから 溢れそうな感情も衝動も言葉に乗せて 伝えたい
前触れほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史「今日を境目に 劇的に変わるような気がする」 予感めいたものが胸の中を駆け抜けていった きっとそれこそが その予感こそが 何かの前触れで 未来を占う 伏線の一つかもしれない  新しい街で生きてゆく 今日がその始まりだ 僕の中で 何かが音を立てて動き出そうとしてる 平行線を辿る過去の残像に 未練なんてものは微塵もない  突風に吹かれ舞い上がる 花吹雪の中に 見つけた光 一片だけ掬いあげて どんな出来ごとにも些細な前触れがあるはず 耳を澄まして その息遣いが聞こえるほうへ  退屈な日常 それを全部 何かのせいにしてた 退屈な日常 作り出していたのは僕なのに  気付いたんだよ 僕自身が変われば景色は変わる 逆を言えば 僕自身が変わらないと景色も変わるわけない  決意の空へと舞い上がる 花吹雪の中で 感じた息吹 耳をあてて呼吸を合わせる  始まりの朝に吹き荒れる 花吹雪にまみれ 見つけた光 一片だけ掴み取った ありふれた日々に隠れてる前触れを探して 躍動する心 リズム刻み 歩き始める  今日を境目に変わるかもしれない
リンゴアメほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史気まぐれな恋でした 泡沫の夢 祭りの夜はこの夏も君と僕を繋ぎ合わせる  裸電球の明かりが縁日に灯りだして 闇に隠れし面影を不意に照らしてみせる 浴衣姿 頬に紅 左手にリンゴアメ 着慣れないと愚痴ってた横顔を思い出した  「今すぐに抱きしめて」悪戯に君は笑った そんなことも出来ないことくらい分かってたくせに  気まぐれな恋でした 泡沫の夢 祭りの夜はこの夏も君の幻影を 過ぎ去りし昨日は綺麗に映って 巡る季節に戸惑う僕の心 甘く揺さぶる  君が胸に秘めていたほんの小さな嘘を 僕は許せなかったな そして恋は終わった  大切な思い出も風化していくもの 時の中でその輪郭もぼやけてしまう  くちびるに重ねた愛しい気持ち 祭りの夜はこの夏も君の幻影を 人だかりを抜け出して静かな場所へ そこで見えたあの花火 今もまだ覚えてますか  記憶の水面に浮かび上がる ゆらりと月が空虚に満ちる 詠む言葉はありふれた憂いと苦悩 「君が幸せならいい」 そんな訳ないでしょう  気まぐれに絡めた細い指先も 今は他の誰かの手 触れているのですか  気まぐれな恋でした もう一度会いたい 祭りの夜はこの夏も君と僕を繋ぎ合わせる  夏は気まぐれに
sarahほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史この恋の名前は「一目惚れ」といいます 一瞬にしてその軍門に下りました  君の青き眼の中に 深き世界観を見て 吸い込まれるような感覚に 溺れそうなんです  いつ声を掛けよう タイミングに惑う 今はどうだろうか 横目で確かめる 掛けるのはいいが何を話せばいい? そんな愚問に 切なくて涙が出る  こんな弱気な自分を 今ごろ初めて知りました 知りたくもなかった内面に気付かされるのも 恋のせい  君の青き眼の奥に強く惹かれるものがある 知りたいのは君の内面で 僕の内面じゃないのです 対角線上の君に向かって照準を絞る
少年時代ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史通り縋る風 前髪を掠めた 坂道の途中で立ち止まる 青臭い記憶に この胸がざわついて 振り返る真っ白な入道雲  あの日産まれた夢の色かたち 蘇るよ 絵の具塗りたくった原色のイメージ 心の空にでたらめ描いたのものは 雨上がり架かる虹  少年時代 未来の色は 夢憧れそのままに 時を止めた 透明な世界 何だって叶うと信じてた  人はいつだって日溜まりを求めて 躓いて転んだり泣いたり 仕方ないねって肩落とす影法師 咽び泣く蜩は何を語る  夢中で生きる日々 変わるもの変わらないもの それに気付かぬまま大人になっていく 刻む足跡 愛しく想えるように 希望たちを胸に留め  少年時代 真夏の光 あの輝きを抱きしめて 時を止めた 透明な世界 そこには永遠があった  日が暮れるまで虫籠持って 擦り剥いた傷も今は懐かし 遠ざかる思い出 三角公園の夕日 重なり合う情景はどれも宝物  少年時代 息を切らして ただ純粋に突き抜けた 終なき空に尽きせぬ想い どこまでも響かせて  少年時代 未来の色は 夢憧れ 虹の色 時を止めた 透明な世界 離れてもその場所から 届けて澄んだメロディー
がんばります。ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史僕の目線は斜め下45度の地べたを這いつくばっている 昨日の失敗がやけに堪えて 今朝になっても立ち直れてない 一億人が口を揃えて「そんな事ぐらいで」と言っても 僕にとってみれば大問題なんです わかってくれとは言わないけど  発車のベルがうるさく鳴り響いた 目を覚ませと僕に叫んでいるみたいだ  悩んでも竦んでも 悲しいかな 時は待ってくれない 今日もどうなることやら わからないが とりあえずがんばります  「最近、忙しそうね?」と彼女の声 遠回しな言い方だったけど 彼女の不機嫌が受話器を通して 耳の奥へチクリ棘を刺す  “仕事だからしょうがないだろう”と またしても出るか 一番のNGワード  器用な男なら こんな時は何て答えるのかな 僕はただおめでたく 地雷ばかり踏みまくって 更にどつぼ  “何でも解決しちゃうスーパーマンになりてえな” くだらないことを 考えては無常 上手くいかない時は誰にだってある 乗り越えられるかはその人によりますが  せーの!で踏み出した浮かない気分 振り払ってゆくように 未来へ走る電車に揺られながら もみくちゃにされながら 悩んでも竦んでも ストーリーは ほら動き続けている 今日もどうなることやら わからないが とりあえずがんばります  誰に言うでもない 自分のための言葉 おまじないのように呟いて前を向く がんばります。
天の川ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史七夕は晴れの空 月明かり 夜の凪 琥珀色 吹かれてさ 君の姿 描いてる  会いたいな 会えるかな 最近はすれ違い 携帯を握り締めた この胸が高鳴った  彦星 織姫 愛おし恋路を 夢唄 口ずさんで 夜空へと手を伸ばす  きらきら流る天の川 僕らの前を遮るもの 君にも見える?願い星 渡し船に乗り込んで 今すぐ君に会いにゆく  真っ直ぐな情熱を僕はいつも嫌うけど 本当は伝えたくて 心の中 燻る火  風鈴が揺れている 君の好きなその響き 僕らは 巡る夏に幾つの夢 紡ぐだろう  笹の葉 裏道 夏空 恋待ち 始まる町の色を 君の目に映せたら  綺羅星飾る天の川 小さな予感呼び起こす 胸に息づく青い熱 半袖が汗で滲む頃に季節は開いてく  銀河系 無数の星屑 数えても限りなくキリがなく 僕らもそんな風に 想いの光 散りばめて  きらきら流る天の川 目も眩むような光の渦 耳を澄ませば聞こえるよ 宇宙で繋がる鼓動  きらきら流る天の川 僕らの距離を分かつもの 君にも見える?願い星 渡し船に乗り込んで 二人の天の川越えて 今すぐ君に会いにゆく
秘密結社ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史怪しい店がある 街の片隅に 異国様式の看板が不気味 消えかけになった蛍光灯が 不規則に明滅を繰り返す 客一人も見当たらないが 営業はしているのかな  遂にある晩 閃いてしまった 怪しい店のその正体について 秘密結社のアジトじゃないかと 冴えわたる頭脳ははじき出した 「客の振りで潜入捜査」そう予定表にも入れた  この地球を守る使命を背負う覚悟はできた ヒーローというものはこうして生まれるもの 最早この力を隠すのはやめにしよう  都会特有の無関心という恐怖 その傍らに潜むブラックホール 隣の部屋に住んでいる人の顔すらも知らないで暮らしてる 考えたらおかしな話だ 田舎ではあり得ないこと  都会特有の盲点を突いて 悪の温床と化す何気なき日々 世間の目を欺いて 平気な顔して 良い人を装ってる 簡単に騙されるだろう 僕一人を除いてはね  この地球を守る使命を背負う覚悟はできた ヒーローというものは背中で語るもの 敵の罠を潜り 中枢を貫け  怪しい店の地下 こうしてる間に化学実験が行われてる 一刻を争うぞ 急いで救出せよ 次の犠牲者が出る前に  この地球を守る使命を背負う覚悟はできた ヒーローというものはこうして生まれるもの 敵の監視を潜り 中枢を貫け 明日の笑顔を守るため 戦え  閃いたのは もう三度目になる 当たったことはまだ一度もない だが今度の店は秘密結社だろう 間違いない 待っていろ
一途に想うということほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史出会った頃のような ときめきの気持ちはもうない それと引き換えにして 手に入れたものは何だろう 好きとか嫌いとか 繰り返しているうちに 色んなものが見えなくなって 色んなものが見えるようになって  ふたりで歩いてきた道のりを振り返る時 一つ一つの足跡の意味について考えさせられるよ そして君のことが どれほど好きだったかってことに あらためて気付くことになる  決められた定義なんてないから 不安にもなったりするけど 対話を重ね 見つめ合うことで ふたりだけの答えを見つけてゆく  この道の先に 何があっても不思議じゃない 大切なのは いつも傍にいて 一途に想うということ  愛は赤子みたいなものだから ぐずったり 駄々こねたりする 上手くあやして 時に嗜めて 形なきその姿と向き合ってゆく  全てを信じるにはあまりにも不十分な世界で 君の笑顔は 稀有なる光 僕を照らしてくれる この道の先も どんな時も 一緒にいよう 恥ずかしいから 言葉の代わりに 君の手を引っ張ってみた そしてそのまま 強く抱きしめてみた
pierrotほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史ガラスの心は今も 誰かを呼び続けてる  “私はいつでも一人ぼっちなの” 消えそな背中は語っているようです 彼女は痛みを誰にも言えずに 夕刻の路地裏を彷徨っていました  SOSを発する事さえ勇気が必要で 独りの檻の中に座り 悲しみに寄り添って  ガラスの心は今も誰かを呼び続けてる 声にならない声は北風に流されて  煉瓦の広場に佇む道化師がこちらを見つめて微笑んでいます 凍えそな彼女に手を振った後で おどけた素振りでお辞儀をしました  「よろしければ何があったのか教えてくれませんか? いえ、無理にとは言いませんが酷く気になったので…」  「あなたのその瞳が涙で滲んでるから せめてその涙を拭って差し上げましょう 何一つできないかもしれないけど ここにいます あなたに笑ってほしくて いつまでもここにいます」  “この道化師の優しさを信じてもいいのかしら” 気を許すと人はすぐ手のひらを返すように  気にかけてくれてありがとう 本当はそう言いたいのに 上手に踏み込めないの 上手に飛び込めないの  ガラスの心は揺れて 躊躇いの岐路の前 一歩を踏み出さないと 何も始まらないこと 分かっているはずなのに 心はまだ動けずに  道化師のことを信じるかどうか 答えは二つに一つ やがて彼女は一つを選び出し
caramelほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史バスが来るまで まだ時間がある あと少しだけ君といれる 誰もいないベンチの前に二つ 長い影が揺れる 別に何かをするでもないけど 一緒にいれることが嬉しい 同じ空を見上げてるだけで 特別に思えるの  静かな空宙を波紋の様に 君の優しい声が伝う 僕が知らない日常について語り始めた 口許に耳を傾けて  ふたりの胸に溶けてゆく キャラメルの夕焼け おとぎ話のような世界です そっと手をつないで「幸せな時よ、永遠に続け」と瞳を閉じた 今ならどんな魔法も使える気がする  最近はまってる小説のこと 熱っぽく話してくれた 隣の席の“友達”からのお薦めの本らしい  良く話題に出る男子の名前 ただの友達みたいだけど 君の笑顔が輝くほど 不安になってくるのはどうしてだろう  ひとりでブルーに吹かれた時は 深呼吸してみよう 小っちゃなこと気にしちゃう性格なんだ 悪い予感ばかり気にしてる隙に 大切なメッセージを見失わぬように  これから向かう先で 傷つくこともあるだろう それでも触れてみるのさ その不確かで 確かなものに  遠く五時のチャイムが鳴った バスはまだ来ないみたい あと少し君といれる  ふたりの胸に溶けてゆく キャラメルの夕焼け おとぎ話のような世界です そっと手をつないで 「幸せな時よ、永遠に続け」と魔法かけた まっすぐな瞳に心は奪われた 呆れるほど 透き通った季節の中で
昨日の音色ほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史喋り声 白い息 空には星座 魔法みたいに散らばっていた 缶コーヒーと 恋ネタと 笑い話と そんな季節も残りわずかで  春は近づいて 花は咲き始め 映る景色も変わっていく 声を掛け合って 通った並木道 今思い出が この胸に蘇る  めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた 胸いっぱいに染み込み ずっと消えないから  何かひとつ 好きなこと 鞄に詰めて 急かされるように 大人に変わる 「青春の光と影」言葉の意味を 眠い頭で転がしてみた  拙い指先で 夢を描いてた 誰かの真似はしないように 冬の帰り道 語った願い事 遠い未来へと この声は届くかな  めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた 風に乗って広がり ずっと鳴り続ける  めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた 胸いっぱいに溢れて 「ずっと、忘れないよ」 めぐり逢えた僕らは離れ離れになっても 不器用なりに奏でた 音色、胸に刻んで 凸凹の道へ
セピアフィッシュほたる日和ほたる日和早川厚史早川厚史あなたが思うよりも 現実は美しい 例えば春の海の波のように あなたのその瞳は色褪せてしまった 全てに上の空で 虚ろな色に  下を向いたまま塞ぎ込んでるけど いつまで変わらぬ調子でいるつもり  生きる喜び 哀しみ 全てを慈しみ 冷えきった心に小さな灯を セピア色した日々を送るつもりならば 何を告げたとしても 無意味に終わるだろうけど  巨大な街を泳ぐ無数の言葉たち 佇むあなたを更に迷いの中へ  誰かの助言を聞くのもいいけど 時には自分で答えを出さなければ  声が言葉があるなら 外に向けて放て 腐っているよりも幾らかましだろう セピア色した日々にサヨナラを告げよう そして愛に溢れた朝日を探し求めて  きっと大切なものが きっと見つかるはずだから きっと素晴らしい何かが きっとあなたを待っているから  生きる喜び 哀しみ 全てを慈しみ 冷えきった心に小さな灯を セピア色した日々にサヨナラを告げよう そして愛に溢れた朝日を身体に浴びて 浴びて
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