雨ふり秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | 秀吉 | あの空が泣いていたのは あなたに触れるためでしょう 伝えたい気持ちを言えないまま さらさらと降りつづくのです あの花が泣いていたのは あなたに出会うためでしょう 重なる心を想いながら ひらひらと枯れてくのです あめあめふれふれ 出会いと別れに すれちがってこぼれ落ちてく あめあめ あの道が泣いていたのは あなたと笑うためでしょう 時がたてば思い返すように ひっそりと乾いてくのです あの夢が泣いていたのは あなたに気づいてほしかったのでしょう 傷つき傷つき忘れながら きらきらとぼやけてくのです あめあめふれふれ 時間の流れに 古ぼけて破り捨ててく あめあめ あの星が泣いていたのは あの海が泣いていたのは あめあめふれふれ 世界の果ての果てまで 汚れたその雫で洗ってね あめあめあめふれふれ あめあめふれ 心と心の間に ふれふれ |
いつもひとりだった秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | 秀吉 | いつもひとりだった 僕たちはひとりだったんだ 家族や友達のとなりで いつもひとりだった きっと言葉なんていらないって笑ってたんだ その手をつないでは離すたび 僕はひとりを思うんだ 教室の窓からあの日見てた夕焼けは 今もはっきり覚えてるよ 忘れてしまったのかい 一緒に笑うときや 話すとき 涙するとき 歌うとき 食べるとき 眠るとき わかりあえたような ひとりじゃないような そんな気がしたとたんいつもすれ違うんだ いつか見に行った映画君も僕も泣いたけど どこで泣いたか忘れたよ おんなじところだったりして あの時言葉なんていらないって笑ってたのは おたがいひとりきりに気づいたから もっと近づきたいと思ったんだろう いつもひとりだった ひとりだったから 一緒に笑うときや一緒に涙できる瞬間を これが喜びだと知ることができたのかな いつもひとりだった 僕たちはみーんなひとりきりだったんだね |
花かざぐるま秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | まわれまわれ 願いながら眺めてたけど 気まぐれだな 今日の風はひねくれてるよ 町の中 空の中に 溶け込んで回りだす 君の中 僕の中に そっと咲くんだろう さまざまな色で 明るかったり暗かったり それでも回るとね 不思議とあざやかだね ひらひらと風に揺れて季節と回ってる 立ち止まらないように僕はふっとふきかけるよ まわれまわれ とまれとまれ 動いてると止めたくなって 気まぐれなのは 僕自身と気づいているけど 心の中でも 笑ってみたり泣いてみたり どれが本当なんだろな どれも本当なんだろうね ぐらぐらと心揺れて季節にしがみつく あの花の風車のように回ってるだけだよ もっとひらひらとまわれ ぐらぐらとまわれ あざやかにまわれまわれ 町の中 空の中に 溶け込んで回ってゆく 君と僕の変な色も まわるまわる あざやかだね ひらひらと風に揺れて季節と回ってる 立ち止まらないように僕はまだ願っているんだよ ぐらぐらと心揺れて笑ったり泣いたり あの花の風車のようにあざやかに回るなら ふっとふきかけるよ まわれまわれ |
新しい靴秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 同じ靴を買った僕らは 仲良く歩き出したんだ けど歩幅は違くって 気づいたらはぐれてた もうだめかな おれ一人じゃなにもはじめられないよ 失なってまた傷ついて ため息と弱音をはいて 痛がったままでいれば誰かが助けてくれるかな 新しい靴をはいて 何度でも何度でもほら 歩き出せるくせに いつも 傷つく度に怯えて もうだめだ もうやめだなんて いつになれば消えるんだろう ひとりになった道の途中で うつむいたまま突っ立っていた 汚れた靴に何度も 愚痴や後悔を吐き出して 言いたくもなかった言葉でもっと汚れてしまった 恥ずかしくて隠していた かっこわるくて隠していた きれい事を卑屈っていたのは 間違う事がこわかったから 間違った道の上 間違った選択に 間違いの審判を下したのは誰だっけ 新しい服を着て どこへでもどんな風にでも やり直せることも知ってるよ 汚れるたびに落ち込んで もうだめだ もうやめだなんて 本当に思ってるの? 今はまだ間違った道でも 正解に変わる日を待って 新しい靴 新しい服 新しい僕のとこへ かかとを潰したままだった 汚れた靴を僕はまた履きなおして |
僕の名前秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 僕はとても普通の人でした 君はとても新しい人でした 僕は君のように新しい人に 君は僕のように普通の人になりたいと思ってた あの人の服装をまねてみたり その人のくせをまねてみたり いろんな方法で近づいてみるんだ 結局はただのニセモノで 僕は誰にもなれなかった 僕の名前を呼んでみてよ それこそが僕だと教えてよ 何も手にできなかった僕の 名前を呼んで ほしいものがたくさんありすぎて 僕は何も持ってないみたいなんだ そんなことはないよって頭ではわかってみるけど 結局はおもってしまうんだ 僕がほしいのはこれじゃないよ このありのまま全部愛せれば どうでもいいやと割り切れれば 気がつけばそんなことさえほしがっていたんだね 君の持ってたゲームも 君の持ってたカードも 君の持ってたギターも 君の持ってたCD も 君の特技も 君の優しさも 君の才能なんかに あこがれて ほしがって また何かを落とすんだ 僕は自分のことも知らないのに 誰かのことを知った気になって 今日もまたほしがってる あれこれないものねだってる もっと僕の名前を叫んでよ 本当の僕を教えてよ 誰でもないただの僕でしかなかった その名前を 何も手にできなかった僕の名前を呼んで |
くだらない話秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | むかつくんだよが口癖みたいに 近所の居酒屋で飲みながら友人は 上司や後輩の文句を つぎつぎ話してる めんどくせえなが口癖みたいに 自慢の愛車を運転しながら先輩は 女の子とのいざこざを ひたすら話している くだらない話もバカな僕らは笑えるから むかついたりめんどくさかったりも ここで笑うためかもね つまんねえなと口癖みたいに リモコン握ってチャンネル回したお父さん あー見てたのにとお母さん そっから始まる口げんか 明日は何の日だっけとお母さん 問いかけるお父さん しらねえよと恥ずかしそうに 隠されたプレゼント やりきれない日々に中に隠れていて気づかないもの 喜びや嬉しさは目立たない だからよーく探さなきゃ 疲れちゃったよとうつむきながら 僕の大切な人 話しながら辛くなって 涙を流してる 僕は何もできずにいる ため息が口癖みたいになって 無力すぎる自分がいやになる 明日こそはと意気込むと きまって雨が降るんだ くだらない毎日をバカな僕らでも行けるかな つらくなったり泣きたくなったときも 僕らは笑えるんかな くだらない話を やりきれない日々の中に バカになって頭ん中からっぽになったら 僕らは行ける くだらない毎日を行く |
あお秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 夏木立茂る青と 僕ら揺らめいた草いきれ 日々を忘れ 夏を忘れ 終わりを忘れて ただただはしゃいだっけ 待ち合わせはいつもの場所で 軽い約束で成り立った 草の匂い 汗の匂い 太陽の匂いが 僕らをつないでいたんだ 忘れたふりして遊んだんだ 夢中でなにかを探すようにして 不安や迷いを必死で隠して 僕らは笑いあった 伝えたかったことなら きっとあの場所にあるから いつの日か心から笑いあって 会いに行けるかな 昼下がりの蜃気楼と 夕暮れ時の排気ガスは 晴れのような 雨のような 曇りのような あの頃の僕らそのものさ 疲れたふりして考えてた いつか僕らも離れてゆくんだ 近い未来に目をふさぐように 大声ではしゃいだんだ からっぽだった僕らには ポケットにも うすい財布にも 広げてみたこの手の中にも 何もなかったよね 待ち合わせたあの場所に置いてきたものを探すけど 見つからなくて 僕らは大人になるんだね 伝えたかったことなら きっとあの場所にあるから いつの日か心から正直に話せたらいいな 離れてゆくそれぞれが この胸の奥にあるものを かかえながらこぼれないように こぼれないように歩いてゆく いつの日か また笑いあおうぜ |
その声で秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | ねえ その声でわざとらしく僕は振り返る なんでそんなことするの 放課後は知ってるよ ねえ 笑ってないで答えてよ 私の教科書どこに隠したの さあね みつけてごらんよ 何でそんなそっけないんだ 君の声がただ聞きたかった こんなやり方しかできなくて それでも聞きたかったんだ いつもごめんね ねえ いつもと違う声 なんとなくだけど振り返る あの子の事どう思ってるの 焦る自分を隠すため あんな奴なんか嫌いだって こんな言葉しか思いつかなくて 聞いてるとは思ってなくて いつもごめんね なんでなんだろう 態度はいっつもうらはらで どうしてだろう 僕の返事はいつだってあべこべです ほんとうの事が言えなかった いつも一言だけが言えなくて 自分でもわからなかったんだ あぁ その声でその響きで つまんない授業や帰り道も 何もかもが輝いたんだ さよならさよなら もっとその君の声を聞かせてほしかったな |
夜の唄秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | こんな苦しいほど痛むんなら この胸はもういらない こんなにつらいと思うくらいなら この頭はもういらない そんな言葉を聞くくらいなら この耳ももういらない そんな毎日を見るくらいなら この目はもういらないよ 今夜はいつもよりいつもより 眠れないんだね ただいつもよりいつもより 疲れただけと誰に言えばいい そばにいるよ 君のそばに スピーカーをすこしの間お借りして この声が音が言葉がメロディが 聞こえたのならもうそばにいるよ 夢の中にこの唄を持っていって おじゃまでなければ少し歌わせて いつもよりいつもより 考えてしまうんだね もうこんな日はこんな日は いらないいらないと思う前に そばにいるよ 君のそばに 静かな夜の時間をお借りして この鼓動が想いが震えが空気が 伝わったのなら もう そばにいるよ 君のそばに スピーカーをもうちょっとだけお借りして 僕の孤独が君の孤独と かさなったならもうそれは孤独じゃないよな 僕は君のそばにいるよ そばにいるよ |
信じなきゃ秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | こんなとこで何をしてるんだろ 強くなる木枯らしと流れた 透き通るほどにからっぽな僕は 諦めなければ叶うなんて 都合のいい言葉にしか響かなくなって 何も出来ずになくなってくのがただ 恐いだけ それでも信じなきゃ 信じなきゃ 弱い自分に言い聞かしてよ もうこんな僕で こんな頼りない心で 本当に 本当に かけあしでかけていった時間は 僕をとっくにおいこして 憧れにまだ憧れながら ずっと眺めている 本当は何が大事で 本当は何をするべきで 本当は何を守って 本当は何に捨てればいい その本当はどこにあって その本当ってのは何なんだろう わかってるくせに わかってるくせに まだ 諦めなければ叶うなんて いつか都合のいい言葉にしか 都合のいい言葉にしか いつか響かなくなんのかな それでも信じなきゃ 信じなきゃ もっと繰り返して 言い聞かせなくちゃ もうこんな声で こんなちっぽけな心で 本当に 本当に |
さざなみ秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 僕は波に沿って目を泳がせてる 君は空のほうへ何を見ていたんだろう ただ時間だけが波風に揺れて流れてた 手のひらを繋いだら 何か変わると思ってた 踏み出せない気持ちが 寄せては返すように 砂に描いたのはあの頃の僕ら 砂に描いたのはこれからの僕らだよ そっと撫でる様に寄せる波にのまれてった 滲む日が音もなく 闇と僕らを置いてゆく はじけてく波粒 あやふやな未来 きっと僕らが掴めなかったものなんて 海に映って空に溶ければ 消えていってしまうものなのに 手のひらを繋いだら 何か変わると思ってた 言葉もなく過ぎる時間は 小さくしぶきをあげて 変われないまま滲む僕らと いつまでもそこで揺れていた |
かっこつけの唄秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | そんな事を繰り返して まだここにいる 僕は何を待っているんだろう かっこつける事なんかしたくないってかっこつけた かっこわるいことを本当はしたくなかったから 思い出したいことなんて中々思い出せないのは 思い出したくないことばっか 浮かんでくるから ただそのままの自分自身を ただちっぽけでみじめなもんだって 認められたのなら 何度だって後悔して 何度だって恥をかいて そんな事を繰り返して まだここにいる 僕は何を待つの なんもかも壊したくなって 壊そうとしたら怖くなって また何にもできなくて 言い訳を考えてた もう本当は分かってた ただくだらなくて弱いのは自分だってさ 笑えたなら 何度だって踏み外して 何度だって諦めたんだ こんな事ばっかりで今日も目をつむるよ そうして また夜が来る ちっぽけでみじめなもんさ いつかは認められるんかな くだらなくて弱いものだと いつかは笑って言えるんだろうか 何度だって後悔して 何度だって恥をかいんだ 色んな事を隠したくて いつもごまかしてきたんだ 間違いも妬みも 苛立ちも悔しさも こんないらない感情 繰り返し ここにいるんだよ それでもまだ僕は何を待っているんだろう |
歩こう秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 疲れを隠しながら 交差点で 風も強くなって 目に染みて立ち止まってふと思ったんだ 今どこにいるんだろう 季節は流れるから 僕も一緒に流れて来ただけだよな そういや夢見た場所はどこだっけ あの時の夢はなんだっけ その前に信号は青になったよ 歩こう歩こう なんとなく過ぎる季節を 歩こう歩こうって呟いていた ガタガタ音を立てて揺られながら思い出してたよ ふきだしに浮かんできたのは 恥ずかしくて言えないようなことばっかりさ あの頃の僕たちは ありえない夢 いくつも並べて 何かを変えてやるって言い切って 変えてきたものは何だったんだろう ぐらぐらと揺れてる 僕らは歩こう 歩こう あっさりと終わる一日を 歩こう 歩こうって このまま目を閉じて 眠ったら その夢の続きが見れるかな もっと深くもっと深くまで連れてってよ なんとなく季節は行くのだろう 僕たちの目の前をひゅるりとすり抜けていく 色んな喜びも悲しみも思い出も今この瞬間も 驚くほどになんとなく 歩いて歩いて この先には何があるの もう歩いたって それでも ゆっくりと歩こう 歩こう なんとなく過ぎる季節を 歩こう 歩こうって口ずさみながら 口ずさみながら |
蜃気楼の形秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 秀吉 | | いつから僕はそんな風に変わってしまったの 本気で笑うことも少なくなって いつから僕はそんな風に変わってしまったの 心ふるえて泣くことなんてちっとも無くなったんだ いつから僕はそんな風に変わってしまったんだろう 何でも笑ってごまかすくせがちらつく ちらつくよ つまんないしくだらないんだ 僕はいつも考える つまんないしくだらないのは 誰のせいなんだ? 完璧な優しさを持っていて どんな人からも愛されていて 思い通りの世界になっていて ねぇ蜃気楼 僕はそんなものに憧れてしまったんだ いつから僕はそんな風に変わってしまったの その優しさも疑ってしまうんだ いつから僕はどんな事を忘れてしまったんだろうね 大事なものといらないものがごちゃついてわからないよ つまんないしくだらないんだ 僕はいつも問いかける つまんないしくだらないのは 誰のせいなのかわかるかい? 悲しみの度に強くなってさ 弱さなんか何もなくなってさ 思い通りの世界になってさ ねぇ蜃気楼 僕はそんなものに憧れてしまったんだね 完璧な優しさなんてテレビの話 完璧な愛なんて教科書の話 悲しみを知るたびに弱くなって いろんな物を落として落として 完璧な優しさを持っていて どんな人からも愛されていて 思い通りの世界になっていて ねぇ蜃気楼 僕はそんなものに 感情はうねるままで 表情は滲むままで 心臓は揺れるまま ねぇ蜃気楼 僕はそんなものに憧れてしまったんだ |
リプル秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 小さくて弱い僕らはただ うそぶくことで繋いでる そんな日々と 何度も答えあわせをしながら 間違って間違ってくんだね また僕は昨日より しっかりと嘘ついて ホントは違うんだって 自分に言い聞かせるんだ 石ころを蹴飛ばしたって 何も晴れたりはしないよ 水溜りに落ちて広がった 波打つ夕暮れは 小さくて弱い僕らに似て 揺らめきながら もがきながら探してる いつも僕らはぐらぐらなまま 元の形を忘れて そう僕らはふらふらなまま 描いてた自分を忘れてくの こんな僕が映る水溜り 落としたかけら 僕ら 揺れて 揺れて こんなにも頼りない僕らで 不確かな今を繋いでく ずっと探して いつも探して もがいてくんだね 間違ってくんだね |
ひとりひとつぶ秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 足りない言葉からどれだけの事が伝わるだろう いつだって僕ら 空回りながら行けるのかな 夕凪がはじけてく 欠片一粒握りしめた 泣いているの笑っているの いつまで僕らは一粒なの 少しずつ夜は更けて 音もなくなって揺られてた 消えかけたその欠片を 繋げるものを探してる 足りない言葉からどれだけの事が伝わるだろう いつだって僕ら 空回りながら行けるのかな 夕凪がはじけてく ひとつずつひとりずつ 信じあうことは出来なくても 出会えることはできるかな 夜明け前朝を待つ 僕たちが歌いだすのは ひとりぼっちとひとりぼっちを 繋げるための 足りない言葉からどれだけの事が伝わるだろう いつだって僕ら 空回りながら行けるのかな とどかない つながらない わかりあえない つたわらない いつだって僕ら 空回りながら行けるのかな |
昼と水平線と今日秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | そばにきて手を繋ごう どんなことがわかるかな いま何を考え思っているの 答えは出そうもないけど 目を閉じて聞こえるかな 君の心の歌声が ほら耳を澄ましてどんな音かな 答えはどこへ もっと笑ったり泣いたりできれば もう少し伝わるかな 悩んだり怒ったりでもいいから その心を開いてほしいんだ 今日もまたすれ違って やりきれないことの繰り返しで あぁ 明日もまた わかりあえずに過ぎてゆくの 夜と朝 空と海 昨日と明日 僕たちはひとつにはなれないものさ 見せ付けあって知ってゆくよ もっと作ったり壊したりしながら 少しずつ見つけあえるかな 奪ったり取られたりで この心は形を成してく 笑ったり泣いたりできたなら 悩んだり怒ったりでもいいかな 僕の心も開いてみるから ありのままでさ 余計なことも全部教えてほしんだ 教えてほしいんだ 昼と水平線と今日 僕らのあいだは何だろう |
はじめまして秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | はじめまして 今ここで出会えた僕たちは 傷つくため 傷つけるために どうして出会うのだろう はじめまして 今ここで出会えた喜びを いつの日か 忘れ去って なにもなくなるのかな もし意味もないような この唄で 君が笑ったら どんなにからっぽだってくだらなくたって 歌いつづけるだろう はじめまして 今ここで出会えた私たちには これから先 何があるの 何が出来るのだろう もし意味もないような そんな唄で 君が踊るのなら どんなに情けなくて格好悪くたって 歌いつづけるから もし意味もないような こんな唄で 君が笑ってくれたら いつの日かはじめまして この喜びを 忘れる日が来ても 歌いつづけるんだよ 歌いつづけるんだよ |
夕の魔法秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 夕映える不思議な色で この町を塗りつぶしてく 君を乗せて自転車こぐよ 一時間ちょっと魔法の世界 誰も知らない道を教えてあげるよ 僕らは夕の風の中 笑いあってた 心をぎゅっと締めつける この思いも教えたいんだ さらさらと木枯らし揺れる 小さな森を抜けてく もう少し あと少しだよ 魔法が解ける その前に 君に見せたかった物が すぐそこまで ほら 水面に返る木漏れ日が集まる場所 ここならきっと探してた言葉が見つかるかな こんな風に僕はまだ言葉を探してる 君は気づかずに見てた 不思議な町 もうすぐ消えていくよ その前に教えなくちゃ 僕の気持ちを 早く見つけなくちゃ 僕の言葉を |
こだますることだま秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 言葉はいつも遠回りしてゆく そんな向こうまで行かなくていいのに 言葉はいつも空回りしてゆく ごちゃごちゃになって解けないよ 言葉はすぐ泡みたいに消える まるで何にもなかったみたいに そんな形もないものなのに この声は今 どこで揺らめく まっすぐに届かなくて何度も 迷いながら 疑いながら それでもまだ 言葉は今日も遠回りして消えた 言葉は今日も空回りして消えた どうしてそれでもまだ僕は この声は今 どこで消えてく 儚くて風に吹き消されて 不安や迷いを重ね続けて 何かにまた負けたなら また失ったならどうすればいいんだろう そんな繰り返し この声はまだ頼りなく響く 暗闇の中 夜明けは遠く この声は今 どこで揺らめく まっすぐに届かなくて何度も 迷いながら 疑いながら それでもまだ 待っている こだますることだま 何かが変わってく 夜明けを待っている |
無題秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | どれくらいの時間が過ぎて いつからここにいるんだっけ ギターを抱えているのに 何も弾けずに唄えずに 自分や誰かの為に そんなことを考えていた でもどれもこれも嘘っぽくて 何も弾けずに唄えずに どんなコードや どんなメロディーで 唄えばいいのかな どんな音や どんな言葉で 唄えばいいんだろう 唄えばいいんだろう |
夜風秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 蝉の鳴き声も聞こえぬほど 無我夢中で走りぬけた堤防の道 通学路とは反対のほうで 通りなれてない道なんだけど 徐々に落ちていく日と 空の色には気づいていたから とにかくペダルをこいだ 過ぎ去った夜風に花びら 打ちあがる音 背にして 疲れを忘れ速度を上げた 夏空に咲いた花びら キミと二人で見上げて やたらとくだらない話でもして そんなことを思い出してた 流れてく体と景色が 同じ色に混ざっていった キミも見上げてるかなぁ この夜空に咲き誇る満開の花 過ぎ去った夜風に花びら 打ちあがる音 背にして いつかキミと見たあの場所に 今年もまた咲いた花びら 僕は一人で見上げるよ 涙ぬぐいながら走っていくよ 夏草とキミの香りが夜風に揺れるあの場所に |
コンサート秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | いつもそうだ変わり映えなかった 僕はいつも昨日と同じで その次を また何か探すけど 変わりはしないのなら その音でうたってよ もっと僕の心をつかんでよ いっそ今日ごと壊して 昨日のため息も吹っ消してよ 全部忘れさせて もっと強く鳴らしておくれよ ぐしゃぐしゃになるまで 君だけのその音で いつもそうなんだ 変わり映えなんてなかったんだ こんな考えだって粒になって吸い込まれてく いつもこんな僕をさらってよ ずっと遠い世界へ 明日の涙なんて知らないよそばにいてくれるなら 待っているよ その音にまた笑ってしまうんだ僕は きっとまた会いに来るから その音を鳴らしていて いつも |
虫の音秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 秀吉 | | いつものように突っ立って 考えていたんだ 排気ガスにちょっと酔っ払った夕間暮れ なびく汗の匂いも 通り抜けてしまったよ 入道雲はそこにはいなかったんだ 空回ったまま遠くまで 叫んでみたいけど あの煙突が吐いてた ため息に混じってく ぼくらはただはしゃいでたんだ 夏に揺らぐ虫の声 思い出して そんなには変わっちゃいない この風景と僕と弱虫 気がついたら昔の僕もそこに突っ立って 泣いていたんだろう きっとこの場所で 古くなった電柱も 淀みきったどぶ川も どこへ消えてしまった どこへ消えてしまったんだろ ぼくらはただ はしゃいでたんだ 消えないように はしゃいでたっけ 日々の中で泳ぎながら 必死んなって繋いでゆく こんな今が消えないように 消えないようにって 僕らはそれでも忘れてここにいるよ ちょっと酔っぱらった夕間暮れ 揺らいだ弱虫の声 |
くもり秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 窓から差し込んだのは 昨日僕が流した涙かな 流るる曇り空に 何があるのと 呟いてみる 窓から揺らめいてたのは おとといの僕が 笑ってたフィルムみたい ゆるりと頬杖をつき 何もないよって 聞こえたんだ 泣いてみたり 笑ってみたりしながら 僕らはどこまでゆけるのかな 時計の針はこんな僕らには 優しくなんかしない しないよ 窓から流れてきたのは ずいぶん前になくしたかけら 落としても気づかないくらいに 急ぎ足で来たのはどうしてなんだろう それすらも思い出せないよ 今日の天気は曇り空で 泣いても笑っても何でもないよ 今日の僕も曇り空で 泣いても笑っても何にもならないな こんな日は 泣いてみたり 笑ってみたり こんな歩き方しかできない僕らはさ 雨が降っても晴れが降っても いつでも 何も変わらずひとりで 泣いてみたり 笑ってみたり 雨が降っても 晴れが降っても |
あさなぎ秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 揺れる空とかじかんだ手 僕はついに鳥になる 自転車こいで そんなような さっき見た夢を浮かべてる お気に入りの橋の下は 昨日の雨でうるさかった まだ眠る町を駆け抜けた たどり着いたら 誰もいなくて にわとりなんかが はしゃぐ頃 そそくさと さぁピンホール覗いて 緩やかに歌い出す 町を包んでく光 暗闇を少しずつ塗り替えて やわらかく響いてくよ この大げさな気持ちを なくしたりしないように 聞こえる音も 昨日の夢も 映し出せたらいいな いつになっても この町の匂いとか 思い出が そっと浮かんでくるようなさ 夢の中では飛び立てたんだ 思うままに歌ってたんだ なのに僕はとなりの君にすら 何も言えなかったっけ 緩やかに歌いながら 僕も流れてゆくよ 一日のはじまりを告げてゆく この瞬間を止めてみたい きっといつかの僕らが 笑って話せるような 大げさなこの胸の高鳴りと 切ない香りを吸い込んで ゆっくりシャッターを切ろうよ |
道草の唄秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | ゆらゆら ゆれてる 錆びたブランコで 退屈な景色と ゆれている 移ろいながら そこにいる影も 僕のこんな気持ちとゆれている 夕焼けはぼやけながら どこへいこうとしてるの 僕はまだどこへも行きたくないから ここにいるよ 乾いた空気は 頬を凍らせて 冷たい手のひら ため息であたためる 広がる夕闇 明日へと向かう世界 ここにいるよ 僕はここに‥ 忙しい日々こなしてる 帰り道はどこだろう まだ一緒に話がしたいから もう少し僕とここにいてよ 夕焼けは霞んでいく また明日ねって笑ってる 人の気もしらず笑っていたのさ はやく行ってしまえよ 夜が来ればまたひとり 仕方なく帰るよ ほんとにまた明日も会えるのかい 僕はここにいるよ ゆらゆらゆれてる ブランコ残して 退屈な景色に また明日 |
きたない世界秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | どこまでも汚れた唄やわけのわからないロックンロールが 胸の奥でふるえてる 何のためかな いまとっさに隠したのは 何のためかな 下手でも嘘をつくのは 何のためかな いま必死で誤魔化したのは 何のためだろう いま無理をして笑ったのは そんなことまた考えてるんだ 誰もいない公園でふわりとゆれた どこまでも汚れた唄やわけのわからないロックンロールを ヘッドフォンは唄うよ やかましい音を鳴らしてさ ひとりきりの帰り道 うつむいた僕に語りかけてきた “僕もひとりなのさ” なんでなのかな 言いたいこと言えないのは なんでなのかな 言いたくもないことでやり過ごすのは 君もそうなの? うつむいていたの? ぼくにも君みたいに唄えるかな こんなきたない姿で どこまでも汚れた唄やわけのわからないロックンロールを もっと強く鳴らそうよ 僕の声と合わせてさ ひとりきりだった帰り道 うなずいたぼくは唄ってみたんだ “さぁ一緒に帰ろう” |
がらんどう秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 秀吉 | | いつか机の中にしまったこと ただ嫌われたくなくて隠した このままで引き出さないように笑うよ どうにか造り上げたナカマの輪っか カッコつけて蹴り飛ばした机から 隠してた弱い僕がこぼれたんだ あの頃全てだったことが今見りゃこれっぽっちなのに あんなに小さかったことに今の僕が潰されそう 潰されそう そう何とか忘れたつもりで来たんだ 騒いで笑って転げてぶつけた 窓に映る君はだれだったっけ それはいつか机の中にしまったこと ただ嫌われたくなかっただけ グランドをまわり続けてる あの頃全てだったことなんて いつかは忘れっちまうように あの頃置きっぱなしたことはきっとまだ机の中 閉じ込めたこんな僕の声を ほんとは聴いてほしかったんだよ この声を こんな声を そんな声を そん中には何もないよ |
水彩の町秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | また 雨に揺れてにじんだ町をひとりぼっちで 歩いてる ほら 僕の顔もにじんだ いつもひとりぼっちで 歩いてる こんな溢れかえってるぼくら まだ止まない雨の中水たまりをよけて歩いてる きっとこんなぼくに怯えながらいつもひとりぼっちで歩いてる おどる雨粒が鳴らす孤独なメロディー ひとりぼっちで口ずさんでる ねぇ僕はどんな顔してるんだろ 涙のあともにじむよ 僕らの色溶けるかな そんなくだらないこと浮かべている 傘で彩られた町の中で 止まない雨などないよほんとは知ってるんだ でもこの雨は止まないきっと止まない おどる雨粒がつぶやいた もっと触れたいんだよいつもきみの心に まだ 星もなくて傘もなくて 雨は降るよ ひとつになろうとして ぼくらもひとり降り続けてゆくんだろうって歌ってる また雨に揺れてにじんだ町をひとりぼっちで歩いてる ずっとこんな町を歩いてく僕てくてく |
ピノキオ秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 僕はどっちかっていえば嘘が嫌いな方で 裏切りは恐い 自分がされて嫌なことはしないようにって教わったけど 僕はどっちかって言えばすぐ忘れちゃう方で また困らせてる そして僕はついに 嘘が得意になって どれがホントか忘れちゃったんだ ずっと前から気づいてたこと いつのまにか伸びきった鼻 なぜか君は笑ったんだ なぜか僕も笑った 素直に笑える君のそばで 素直に笑う僕ははじめての僕だ ハロー、ハロー! 今までどこに隠れてたんだ? ホントの笑顔 君につられて出会えたよ ずっと前から忘れてたこと ちょっとだけど思い出したよ また君が笑って そして僕も笑って そんな唄をうたったらまた誰かが笑えるのかなぁ ありがとう、 ありがとう。 これじゃ足りないから こんなダサい唄だけど 何度だって何度だって何度だって何度だって うるさいくらい君にうたうよ ありがとうを歌にしたよ こんな歌で届くのかな |
白い電車秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | 電車の窓からのぞいた空に 吸い込まれてく雲と流れてく そんな感じ 君の駅までの切符を持ったまま 待ってる人もいないけど なんとなく揺られる あぁ どうして ナイテル 鳥は鳴いてるよ 雨の匂いが少し香って そういえば昨日大降りだったな 君は来なかった あぁ どうして 泣いてる 僕は 君に会いたくて駆け込み乗車 それ以外は考えずに 席に座ってから 空を眺めてから気づいた そんなに強くないって泣いていたんだ 窓の外から 君の声がするよ 僕を呼んでいるよ ガタガタ呼んでいるよ 揺らして 僕を遠くまで 君の駅までの切符を持って 君の駅を通り過ぎて 寝過ごしたふりで落ち着いたあとに やりきれない気持ちとかではりさけそうだ 白い電車はガタガタ揺れる |
へそ飛行機秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | いつかまた会えると笑って そんなちゃちな言葉で救われた きっとこの町まで飛ばして いつだって僕がせーのを言うから どのくらいあの雲の方まで 近づけるかって考えてた ぼくらはどこまでも 思いついたのは最新型の 見たこともないような形して 今日こそ僕らを飛ばして それでも君のそのなんてことのないやつも空へ向かう あの雲の先まで向かって 僕が見えなくなるようなところへ そんな馬鹿みたいな思いを乗せて 僕のせーので行こう そんなことを思い出し笑い バスが来ることなんて忘れてる さよならはすぐ 飛ばして いつも届かなかった 飛ばないんだね いつもそこまでだった 色んな思いとその重りを乗せていたから こんなんただのただの紙切れだったんだ ほんとは それでもぼくらまた明日だってその次の日だって 飛ばして 君を乗せたバスが走って 僕が見えなくなるよなとこまで いつもそこまでだったのに なんて考えてた いつかまた会えると笑った 馬鹿な僕らなら信じれるから この町で待ってるよ 君のなんてことのないやつを ぼくのせーので飛ばして |
レムタイム秀吉 | 秀吉 | 柿澤秀吉 | 柿澤秀吉 | | ここは夢の手前 いわゆる坂の途中かな あくせく働いて 今日もまた ここへ来て泣くんだよ 今日の日を濡らすのさ 歓びも悲しみもこの場所で おやすみなさい いつも忘れに来るよ 一日の終わりの始まりだよ 歌い疲れたならどうぞほら ここは夢の手前 いわゆる坂の途中かも 何もせんでも過ぎてく 今日もまた ここへ来て泣くんだろう 少しもさ帰りたくはないさ 失くしてた怒りとか楽しさも全部 おやすみなさい おやすみなさい もう眠ろうよ そして夢を見るの ほらおやすみなさい どれくらいなんだよ 夢までの距離と時間を 教えてよ教えてよってずっと聞いてるのに 羊は黙ってる ここは夢の手前 いわゆる世界の終わりみたいなもんかな 何もしなくたって 過ぎてく今日も 息を止めても 過ぎてく今日も 息を止めたって おやすみなさい |