君に会った日はMIZ | MIZ | 玉置周啓 | MIZ | | 君に会った日は 振り向いたら 思ってた顔じゃないね すれ違えば 人はみな恋に落ちてしまう 君に会った日は 坂道をスキップする |
空砲MIZ | MIZ | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 昔から大事にしてたものも いつの間にか見当たらなくなるよ 今ではもう 東京はアクマのはびこる街と 大げさな装備で旅立てど 構えた銃には的が無かったのさ 脱いだら 自由にまわるよ 今ではふたりは 逃げも隠れもせずに ふたりで歩いた道を 霧がかる山間に涙を流した春を すりガラスの向こう 塩かけたスイカの味 |
夏がきたらMIZ | MIZ | 玉置周啓 | MIZ | | 夏がきたら あの人なんてさ、忘れてもいい スイカの皮の上に 横たわれば涼しげだから 僕はいつも プラスティックの壁を登ろうとしてる 暖かな光が差し込んでるのが そこからだから 大海原へいこう それは僕の 遺伝子の中に隠れてるらしい おかげで潮騒の 聞こえる方へと歩いてゆけるのさ |
夏のおわりMIZ | MIZ | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 夏のおわりのふたり 空に浮かんだカルピスソーダ 借りてるマンガ返せなそうだ 畳の上で夕日が沈む時間を ずっと待っていた 今からどうしよう 夜を出し抜こう あの子とUFOの出る丘まで行こう 僕らはどうだろう 朝まで生き抜こう 誰かSOSを出してる |
パジャマでハイウェイMIZ | MIZ | 玉置周啓 | MIZ | | ラバーよ、もう一度だけ ヤダわ、いつも夜中だけ だからいいのさ、危険はないぜ ハイウェイとばそう 曖昧な返事も嫌いじゃないぜ ハイウェイとばそう ラバーよ、もう一度だけ まだ、あとルージュだけ そんなのいいのさ、視線はないぜ ハイウェイとばそう 一十三十一と飛んでくライト ハイウェイとばそう |
バイクを飛ばしてMIZ | MIZ | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 少し ちょっと湿気ってる 淡い色の匂いが漂っていた 僕は知っている それを知っている 苔むした水汲み井戸を思い出していた 少し ちょっと寄ってみた 川辺の家はみな舟を持っていて 乗せてもらって ぽつんと浮かんで 錆びかけトタン屋根なんかを思い出した 秋の梅雨の空 バイクを飛ばして 牛が横切って 前髪が気になって ふらっと立ち寄ったお店が良かったりした 懐かしい夜空 バイクを飛ばして 牛が横切って 前髪が気になって ふらっと立ち寄ったお店が良かったりした |
パレードMIZ | MIZ | 玉置周啓 | 加藤成順 | | どこに行こん やまへ行こじゃ 祭りだら あにょかもん かんもかもじゃ 祭りだら あにょしたあろん おどったあろじゃ 祭りだら あんでおどったあろん あにんかもん おめえはだいどう だいでもよけじゃ 祭りだら |
新人類MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 大きくなったら 小鳥と恋人になるよ 空を飛べる子どもが生まれたらいいな おとつい飛ばした スイカのタネが芽吹くよ 雲の上の上まで伸びてくはずさ 子どもはずっと夢うつつ アリの巣ほじくって こんばんはって飛び込んで 地球の裏側まできみも来る? 子どもはずっと夢うつつ 新人類が生まれては消えるけど 逃げ切ったら地球の裏側でまた会おう 夢・夢・夢うつつ |
えんぴつMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | えんぴつはあまりいいデバイスではないわ シャーペンは持ちがいいからその点ラク~ 机に手をつく彼女は得意気 えんぴつは先が丸くなるからイヤよ シャーペンは取り替えができるからラク~ 追い詰められた僕のえんぴつ 心まで折れそうだ あの手この手で伝えてみせる えんぴつの素晴らしさ! ペン回しで振り向かそうとしてる シロツメクサに敵うはずないのに えんぴつの何がいいとか分からないけど えんぴつを削る瞬間がたまらない 書いては削り続けいつかは サヨナラを言わなくちゃ だけども丸くなりかけなけりゃ 出ない線が美しくて このえんぴつであの日の景色を 絵に描けば振り向く気がしてる シャーペンにも なかよしにも プリクラ機にも敵う気がしてるのさ ほら見てみてと振り返るけど あなたは芝生に夢中 しかたなくなって えんぴつをぐにゃぐにゃさせているのさ |
時間泥棒がやってくるMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 時間泥棒はそーっとやってくる 知らぬ間にもう夜になっている 時間泥棒はそーっとやってくる 気づかぬ間にもう朝になっている 忙しすぎたり退屈すぎたり タイミングをずっと見計らってる 時代の流れに沿って生きていく 暇そうにしてる人は放っておく 無駄な時間とか不毛な議論とか 昔ほど愛せなくなっている さよならまた僕の時間 どこへ行ってしまったかわからない あの頃はまだ無駄な時間ばかりだったのに 本当はどっかで使いたい 一日ゴロッと眠ってたいけど 本当はどっかで遊びたい 一日をリッチに使いたいけど 遊んでるときからずっと頭の中 ストーリーズの構成を考えている 今を生きようともがきながら僕は 手帳に書かれた現在を生きている さよならまた僕の時間 どこに行ってしまったかわからない 探しにゆく時間もない 時間がない 時間泥棒はもう去ったあと 灰色の煙が立ち込めている 僕はなぜかしら焦っている 曲を切り上げなきゃと思っている |
ゴミMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 君が投げ捨てたあの空き缶にも 神様が宿っているんだよ そのはき古した靴下にだって 神様が宿っているんだよ 燃えるゴミだって燃えないゴミだって 資源ゴミだって粗大ゴミだって さっきまで共に過ごしてたでしょう お金で買ってお世話になって ボロボロになって捨てなきゃになって 最後までどうもありがとう のびた髪の毛や爪や抜けた歯は いつ僕じゃなくなってしまったの きのうの夜食べたあの豚肉だって いつから僕に変わったんだろう 悲しいこと うれしいこと どこからか来てどこかへ行って さっきとは違う僕に変わる 爪を切って髪を切って 鼻をかんで涙をふいて さっきまでの僕にさよならしよう 僕が赤ちゃんの頃の言葉を忘れてしまったのは 大きくなって新しい言葉をたくさん覚えたから 投げた缶ジュースや靴下のこともいつか忘れてしまうから 今のうちにぜんぶにちゃんとお礼を伝えておきたいんだ 僕たちもいずれはなるんだよ 僕たちもいずれはなるんだよ |
普通のひとMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | よく笑い よく泣き 友だちも数え切れないくらいいて 恋をして 破れて 学校を休んでいる人もいるのに よく見れば教科書の裏 誰も知らない本を読みこんで 放課後は図書室で また本を読んでいる人もいるのに 優等生は褒められるけど ヤンキーは怒られるけど ずっと私は宙ぶらりん 先生が優しくしてくれる 方法は知ってるけど ありのままいることが 私の最後の砦なの 目立ちたがりは笑われるけど 恥ずかしがりは愛されるけど ずっと私は宙ぶらりん |
テレビスターの悲劇MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | かつてテレビっ子は 正座してブラウン管の前で あなたを待っていたらしい ですが今僕は過去に浸ってみたって テレビよりパソコンがほしい どうしてもほしーのほしーの それを聞いたパパが パソコンでパソコンを調べてる (Internet killed the TV star) 街に広がるオンデマンド音頭 チャンネル争いなんか遠い昔のことのようだ 今は争わない代わりにリビングにいる必要もない テレビで流れてるものはヤラセや作りものばかりだ ネットで見たから確かだぞと顔も名も無い人が言う あなたは最初で最後の たった1人のスターだったのさ (Internet killed the TV star) 街に広がるオンデマンド音頭 情報が多すぎるね (Internet killed the TV star) 巻き戻しも早送りも何のその 見たくないものもコメントで消去 街に広がるオンデマンド音頭 You are TV star (Internet killed the TV star) 僕のリモコンには巻き戻しがない 親指下げる視聴者もいなきゃ 人に見せるための人生でもない |
ヒトノキモチニナ~ルMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | その国の人々は 優しくなれる薬を飲みすぎている はじめからもう優しいはずだったのに その国の流行語は ごく客観的かつ冷静に語り合うべしらしい おなかの虫をやっつけるのがマナー 人の気持ちを分かるには 自分の気持ちを分からなきゃダメだよ 耳をすませば聞こえるよ これでサッパリだよ 君にピッタリだよ でもやっちゃダメゼッタイ 大丈夫 ほらやっぱりだよ 君にピッタリだよ て言う奴に限って あなたほどの痛みを知らない |
ゲームは1日30分MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | ゲームは1日30分 人生は多くて5000万分 世界に何の影響も及ばないと分かった上で 俺は村の雑草を抜き続けている 盆と元旦に実家帰る場合 親と会えるのはもうあと80回 俺は最近ではあちら側に住んでいる 1日1410分だけこちらに来ている でもあの夏の終わりに思った パワプロするなら 素振りも毎日すればよかった |
女子高生MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 自転車のサドルとペダルを結ぶ足 黒髪なびかせ白肌さらして 河原に寝ころび髪からまる芝 流れるラジカセ繋いだイヤホンを抜いて また耳に挿すまでの間聞こえる電車の音の中 吊り革つかむ袖をまくり上げた二の腕に飛んだ 墨汁洗い流してチャイム鳴るまでには戻ろうと 少し歩幅広げて廊下で揺れた スカートの中を見たくて 風よ吹けと祈り捧げた春の日は 意地悪く凪いでいて 雨傘貸してあげたくて 放課後の下駄箱で待つ夏の日は 笑えるほど晴れてた 水まき済ませたグラウンドの匂いと ジャージの裾からはみ出る匂いが混ざり合い夜が来る わたあめの匂いの浴衣に着替えて 赤青黄緑の花火が上がっては落ちてくプールサイドに 敷かれた砂を踏んで歩く茶色のローファーの中の音 ガサガサ言うな 気づかれずに踏まれたラブレター 書いた人は顔色一つ変えないままどこかを歩いてて 人ごみに紛れてる人たちが行く 廊下ですれ違いたくて トイレに入っては出てきた秋の日は どうやら行き違いで マフラー貸してあげたくて 放課後の下駄箱で待つ冬の日は 風邪引いて休んでた 青い春を駆け抜けたとか 君のケツはまだ青いなあとか 若さは青で塗りつぶされてしまうけど あの日この胸に飛び込んできた 景色匂い手ざわりまで全部 青一色ではとても表せなかっただろう 大人は僕の過去を塗りつぶすよ 僕はその上から描き直すよ あの日の気持ちは忘れないよ でも スカートの中を初めて 見た日はあっけなかった なぜ見たいのかさえ忘れてた スカートの中は暗くて 眩しくてよく見れなくて 色々な色のどれでもなかった |
LASTMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 僕らのいた街は寝てる間もおきてだらけ スカートの丈髪の丈想いの丈まで決められる 飛び出せば見つかると噂に聞いたもので あの子を誘って駈け落ちをと少しだけ夢見てしまった 街の色はオレンジになって僕の瞳を照らしてる ここを去ると決めてから生活すべてが新鮮で 「昔は昔で今は今」 といつか言うために生きている 唯一心残りなのはあの子のことで 「駈け落ちしてもまたそこから逃げなきゃだよ」 と言われてしまった 街の色はオレンジになって君の瞳を照らしてる それがラストになった でもいまだに終わった気配がないまま 僕は日々を過ごしてやり過ごしています されどラストはラスト もはや確実に終わってしまった 夢は覚めてからわかる 街の色はオレンジになって僕の行方を照らしてる それがラストになった 別の髪の丈が決まった世界でなすがまま 僕は日々を過ごしてやり過ごしています されどいく年経って それの意味が分かってきました 夢は覚めてからわかる |
かむかもしかもにどもかも!MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 生麦生米生卵 なんもないからお店に買いに行こう 赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ グチャグチャなまま置かれててメチャ邪魔 かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこ 飼えば増えて今や15ぴょこぴょこ 祝新春ジャズシャンソンショー まず3周まわって優秀賞 隣の客はよく柿食う客だ よく食うときに聞き耳立てたらば竹やぶやけかけた 庭には2羽ニワトリがいるが 2羽には庭がにわかに広すぎるな 日々ヘビの頬のヒビの幅や ハブの頬のヒビの幅にビビって 絵の上手な坊主が 上手に屏風に坊主とジョーズの絵を描いた ラバかロバかロバかラバか分からないので ラバとロバを比べたらロバかラバかわからなかった この釘は引き抜きにくい釘だ 引き抜きにくいが引き抜けば引き抜けるだけまだマシだ これは噛むかもしかも2度もかも!2度もかも 噛むな噛むなと迷い困り構えてると噛むかも! これは噛むかもしかも君もかも!君もかも 噛む気もするけどいつでもカモンな構えでいよう 買った肩叩き機高かった おやおや八百屋にお謝り もしや親はイモ屋に謝り済み? レモンもメロンもペロンと食べたが バナナの謎はいまだ謎なのだぞ おうし座しし座さそり座さまざま あれ?あれはアンドロメダ座だぞ ブタがブタをぶつとぶたれブタがぶったブタをぶったので ぶったブタとぶたれたブタがぶったおれた 早口言葉を口々に口にしな コツコツやり続ければカチコチの口も動き出すはずさ |
言葉がなかったらMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 言葉がほんの一つ足りなかっただけで その後はたった一度の言葉も交わせぬまま 言葉がほんの一つ多すぎただけで この世にたったひとりの人にさよならをした 言わなくていいことと 言わなくちゃダメなこと 選んでる間に君は背を向けて 言葉がなかったら 迷わず抱きしめてたろう 手紙を読み返し 泣く手間も省けてたろう あのとき一瞬だけ抱いた思いを 400字原稿用紙に書き上げたとしても 伝えたいことなんて何一つ書けずに それでも先生は花丸をつけてくれた 言葉にすることで醜くなることも 言葉にしなければ忘れてしまいそうで 言葉がなかったら こんなことで悩まずに すべてをぬくもりで 伝えられたのだろうか あいつやあなたにも言ってみたかったこと いざ目の前にすると口をつぐんでしまうこと 言ったってやらなけりゃ意味がないと言う人 見返すためにもとりあえず言おうかな 言わなきゃな 言葉に直したら 嘘になってしまうとしても ギリギリのところまで 表していたいんだ |
A・I・A・O・UMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | まま ぱぱ えんぴつ ぶーぶー ひまわり ずっとずっとずっと知ってること それはなんのサイン? おそらくきいてもわからない それはなんのサイン? おそらくだれもわからない おどりがおどれなきゃわからない 今さらながらアイラブユー、マム 遅ればせながらアイラブユー、ダッド そんなことはずっと昔から わかりきってはいたけど言うよ 常識、非常識、必要以上の必要最低限のマナー モラル、ルールにがんじがらめ 間違えちゃダメだって しかし新しくなきゃって 言われて育って 今になってみれば 使えなかった言葉 使えるようになればなるほどに 口にしなくなるようにできてるらしい テレパシーとかがほしい とさえ思わなくなったのも テレパシーって言葉を知ってからだし それはなんのサイン? おそらくきいてもわからない それはなんのサイン? おそらくだれもわからない おどりがおどれなきゃわからない 今さらながらアイラブユー、いつものおじさん 勇み足ながらアイラブユー、未来のあなた そんなことはずっといつまでも 思い続けていく気がするよ 背が伸びて声が変わって こないだより言葉も覚えたよ いくつもあった 僕にしか見えないはずのものは忘れたよ 気づいた時には繋いでた手も 繋ぐことはもうなくなったね でも生き様は見てた 今それを追ってるんだ ありがとう |
東京MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | みんながみんな 幸せになる方法などない 無理くり手をつないでも 足並みなどそろわない でもみんながみんな 悲しみに暮れる必要はない 無理くりしぼり出したら それはもう涙じゃない ふとした瞬間に僕たちは ゆりかごへ帰りたくなる でもあの布オムツはもう入らないのさ みんながみんな 暖かなエルドラドに暮らしたい 飛びだせば見つかるのに 見つけなきゃ飛びだせない だからみんながみんな 散り散りになれば 一度0になれば それよりたらればをやめねば 道なき道さえないような ところに君は立っていた 散歩しようよ 僕と ここは東京 君の東京 いずれ故郷の六畳と白い灯台は 君を抱けば白んで消えていく 気がしていたよ東京 君のいる街東京 いつになっても故郷の小学校や太鼓の音色は 悩ましいほど目頭に浮かんではくるけれど ふるさとは帰る場所ではないんだよ ここは東京 僕の東京 いつも望郷のまなざしを飛ばしながら まだ見ぬ新たな母を探している 気がしていたよ東京 歩き続けて東京 幻の街東京 君のいる街東京 そして色づく東京 |
機関銃を撃たせないでMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 最近この学校中で まことしやかに流れてる 噂が気になっている でもどうやら聞いたら A組と話せば話すほど B組と話が食い違っている 待てよ、 ぐるぐるぐるぐる ぐるぐる考える 調べてみると日本中で ここぞとばかり言われてる あいつの凡ミスは こっちの新聞を読んでる人と あっちのワイドショーを観ている人じゃ 論点が二転三転していく 待てよ、 みるみる近づく砲音 ギリギリかわしてくしかない 弾の痕だらけのグラウンド 下駄箱で作ったバリケード 機関銃を撃たせないで ビリビリ ビリビリ 通知表もプロフ帳も不要! ビリビリ ビリビリ 片っ端から破けば快感! 美しい夕日射す屋上で 1人ずつ柵の向こう並んで ホームルームで教えてほしいこと 廊下に貼り出してほしいこと 機関銃を撃たせないで |
そういう日もあるMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 今日も今日とて叱られて 最終電車に揺られて どうも腑に落ちずに やりきれずに 肩落とす日もある そういう日もある カーテンレールにてるてる坊主を 掛けたはいいが雨の予報で いざ家を出る瞬間につかむ傘 雨か晴れか雨か晴れか? 悩んだ末、財布を忘れる そういう日もある そういう日ばかり |
DUGHNUTSMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | あなたから貰ったものを 1つ1つ数えては いらないものは無いと 考えているのはおかしいかな 忘れなきゃいけないと 言い聞かせながら 街を歩けばどこもかしこも 手がかりばかりで嫌になっちゃうよ 甘いものは嫌い と言ってたはずなのに 去り際 やけに ほろ甘い台詞を言うんだね わかったフリをして 独り身で飛び出す あの子の心持ち 誰もわからないや 忘れられたよ 当たり前だったはずのものを 1つ1つ手離しては あの時すでに 時すでに遅しだったと気づいた 「私みたいな人なんて 星の数ほどいるよ」と君は言うけど だから見つけるの ほんと大変だったんだよ まっすぐな人が好き と言ってたはずなのに 去り際 やけに 丸く収めたがるんだね 前向きな顔して 軽やかに切り出す あの言葉の裏が 未だにわからないや 忘れられたわけないだろ またあなたのせいさ! 穴のないドーナツを食べるときに 心がけるべきところは 穴があったことに感謝すること わかったフリをして 独り身で飛び出す あの子の心持ち 誰もわからないや 前向きな顔して 軽やかに切り出す あの言葉の裏が 未だにわからないや 忘れられたよ、たぶん いや忘れられたわけないだろ またあなたのせいさ! いつになってもまだあなたのせいさ! |
轟々雷音MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 轟々雷音 凱旋門下鬼遊可 且雷門下鬼遊可 私願世界中旅行 私願嗅初嗅良香 過去無物見付時 未来之花嫁抱時 信難程速度強大 閃光共其音襲来 轟々雷音 河川敷人就寝可 熊人形対話恋可 私願知新規生方 私願知新物見方 初息吸涙声叫時 初棺桶内入眠時 私予想全初出会 閃光共其音襲来 本当私達願知全 一方轟音畏怖也 津々浦々羅針盤右手 世界図左手 永遠私歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 其人生唯一幸福 何故海外不衛生 何故隣町子危険 何故火星未来住 何故装着避妊具 何故先生教過去 不教今 私予想全謎々解 閃光共其音襲来 本当私達持疑問 一方轟音畏怖也 津々浦々羅針盤右手 世界図左手 永遠私歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 超面白漢字 滅茶楽漢字 行間想像挑戦君 理解不能文 其関申訳無 超面白言語 無茶楽言語 轟音英語意味 続行進行同行移行 一旦耳傾遠方雷音 轟音畏怖無 津々浦々嵐来漂潮臭 常呉越同舟 故私達歩行続行 興味津々人生送場合 必君身体走衝撃電波 其時鳴轟々雷音 轟々雷音 |
ひと夏の恋MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 相手は黒帯のミューズ 一本決めするなら今かい 海辺では燦々とお日さまが ふりかえれば東洋の美人が ダサイ台詞でもかけて 夢の扉を開けよう ねえ、ちょっとお待ち! あなたはくどき上手 でも上機嫌になれないのは ひと夏の恋だから 扇風機やスダレの時季だけのロマン! 心臓があらばしりしてる せめぎ合いの中ドリームを見たい 恋路の醍醐味がドキドキだけなら 出会いなんてザクザクあるのさ しゃらくさい台詞にハラハラだ 花火より君の方が… ねえ、ちょっとお待ち! あなたはくどき上手 でも上機嫌になれないのは ひと夏の恋だから わかってます泉 でもとめられないかも泉 キレイさっぱり忘れたいのも ひと夏の恋だから 愛や真心じゃ足りない イビキもかけぬ夜明け前 去りぎわ残る花の香りのロマン! ひとロマン! |
勇敢なあの子MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 校長先生に逆らって 逃げ出してしまった日のことも 逃走本能に従って 走り出してしまっただけなのさ 勇敢なあの子は校庭に残って 赤いシャツの裾をつかんでいた 沈んでいく夕日の陰に君は立って 野球ボール ちょうど一昨年の夏だっけ 舟に乗ってトビウオを見たよね きっとカナヅチの君だって 身を乗り出して目をきらめかしてたのさ 勇敢なあの子は防波堤に立って 大ウツボの巣食う湾に飛び込んだ 西瓜を食べながら僕は鼻をすすって テトラポットの上 勇敢なあの子は染めた髪を切って 白いシャツの襟を正していた 本当のところは誰も知らなくって 消えたグラブ 勇敢に見えたあの子だって 怖くなって動けなかっただけなのさ とうとう我慢できなくなって 飛び込んでおしっこをしただけなのさ |
かごめかごめMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 子どもがいない公園は 人がまばらでいいわね コモレビを独り占め してるようで気分がいいわ あそこにも行ったね あの時こんな顔したね アルバムを開いちゃえば 話題が尽きなくていいものだ 2人を囲んだ思い出がめくるめく回り続けてる 夜明けの晩まで いつもお疲れさまね 置いといたのレンチンして 食器はそのまんまでいいわ いや僕の方だって いつもいつもありがとうね でも鶴と亀がすべって また帰りが遅くなりそうだ 去年買ったオカメインコが昔の曲ばかりを歌う あの頃はよかったね あの頃はよかったね ああ 思わず口ごもる たぶん明日になったら たぶん明日になったら ああ おそらく口ごもる 幸せなのかどうかさえ 分からないところまで来ただけ ふさいだ手のひらをどけたら 見えた後ろの正面は誰? あの頃はよかったよね あの頃はよかったよね ああ 笑顔が刺さる 近頃はどうだろうね 近頃はどうだろうね あとできっと伝える 伝える 伝えてみる |
窓MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― タイムマシンができたらしい 民間人でも乗れるらしい タバコが売れる タバコが売れる 寿命短し燻らせ乙女 ダイオキシンがひどいらしい 絶滅も間近らしい チューブが売れる チューブが売れる Enterキー1発で済む注文 注文 注文 窓を開ければ開けるほど 涼しげな風が吹くが 開けたままにすると部屋の 暖かい空気が逃げてゆく この部屋に引っ越してから 33年は経ってるらしい 思い出すのは 子供の頃の 車窓から見えたネオン ネオン ネオン 夜はやたらめたら 自分の姿を映すくせに 朝になれば嫌というほど 照らしてくるよ o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― o―o―o-o―o―o-o-o―o― 車窓から見えたのはネオン ネオン ネオン |
センチメンタル・ジャーニーMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 愛してるよ どこかへ行ってしまっても 広すぎる世界の どこかにはいるような気がした 空を見上げて離れた君を思う 記憶違いかもしれないが 鼻の下のホクロがかわいいね 風に吹かれて飛んでく影帽子 記録などには残せない センチメンタル・ジャーニー 過去は捨てるもの 心を惑わしてるものなのだろう 本当になのだろうか? 愛してるよ 自分の首をしめたら 広がる世界 それだけを見つめてる気がした 解き放つこと あなたを ときには落ち込むこともあるだろうけど しょうがないよ 彼はもう無重力だから 愛してるよ あなたがいて僕がいた 会いに行くよ その時はいずれ来る気がした |
井戸育ちMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 凱旋門の下でも鬼ごっこは可らしい そんなんもうバカらしい って考えもバカらしい 夢見るカエルは 思い切り跳ねた すぐさま落ちた 東京育ちのあの子は 公共施設を飛び出し 放蕩の旅を始めて とうとう数年経った 届いた絵葉書には 高揚をさそう景色が もうどうしようもなくなって 泥水を飲んだ このままこの場所で死ぬまで 今のままで生きてたい 何言ってんの、バカらしい 夢見るカエルは 壁に張り付いた もう一歩 もう一歩 夢を叶えたカエルの その目に入った 水平な広大な 無限の壁 もう一歩 もう一歩 東京育ちのあの子は 公共施設を飛び出し 放蕩の旅を始めて とうとう数年経った 届いた絵葉書には 高揚を誘う景色が もうどうしようもなくなった 駆け出すしかないや |
マンマミーヤ!MONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | クックドゥードゥルドゥーと鳴く君の そのむね肉に飛び込み泣くのさ 「あなたは私の中で生きてゆく」と カップヌードゥルドゥー 私たちの人生はお湯を入れたら最後 時間に追われる運命さ 君の自慢のお料理を見る 照れるぼんじりの憂いを帯びる丸みや サバのあばらのカーブや 夜の梅のおもかげも いわゆる二天王、命を操るキノコや まほろばに生えるピーチには 万に一つもかなわないのさ 君の自慢のお料理を見る 頬張れば頬張るほどに広がる 咀嚼ネットワークが広がる もういい!どうにでもなる気がする |
わかってるつもりMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 悲しくて泣きそうになる 思い出が脳裏をよぎる 5年後には沈むダムも いつかゴジラがいた海も よく聞け、君のことはもう! わかってるつもり おかしくて笑いそうになる あの人のボヤキがよぎる 「ごめんね」なんかの使いどころ いつまで経っても解らないだろう よく聞け、君のことはもう! わかってるつもり ロマンはいつもそよ風のように ゆらりゆらりらと吹き抜けてしまう 砂浜には足跡だけが残る |
イワンコッチャナイMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 君に嫌われたらどうしよう あの日の言葉に震える このままでは僕はもう二度と 外には出れないや ならば繰り返す「好き」の隙にキスを 彼女のすり減らした親指にキスを それも早いうちがいい それで何も変わらないとしても どうしてもやらない訳にはいかない! 君に逃げられたらどうしよう あの匂いだけを残して 僕は見つけるまでもう二度と 家には帰れない ならば自販機の下に落ちたるエンを 拾いあつめて富豪になるのも恋慕 ところが上手くいかない 手を伸ばすがつかめない 勝手に動く腕がまくらを殴る! 言わんこっちゃない! 君の久しぶりの連絡にドキドキ これから待ち受ける展開にゾクゾク ところが何もない 君の瞳から離れない 自販機に腕を入れる彼の背中! 言わんこっちゃない! |
me to meMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | ああ、曇りガラスの終電の 悪臭漂うやつの後ろで スマートフォン片手に祭り上げ あいつは知らぬ間に罪を背負ってる 僕も背負い歩いてるのかいと いつもを目を血走らせているのさ ああ、告白はあなたの友へ それか140字にまとめて もう言えばいいのに 会えばいいのに 目をさらに広げ皿にして 目をさらに開き皿にして 目と皿と目 息止め透明になっては溶け込んで互い睨み合った目と目 こんなところに書いても収まらないのに なぜだろう 止められない止められない止められない止められない止められない止めら 会えばいいのに 目と皿と目 ぎゅっと手と手取り合っては時計忘れ互い見つめあった目と目 |
To(gen)kyoMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 羽田エアポートから新・東京を結ぶ長距離トンネルを スーパーコンピュータなんて乗っかったベンツをふかして通過してく いざ青梅通り前におどり出れば もうネオ人類で溢れてて モモがなる街路樹を見渡せばランランラン 町は保育園から老犬までみんな一つのコロニーで 病院は小さいが皆 ある程度元気で 灯油売りが歩いている 平屋根の上にはどの家にも青い芝生が敷かれてて きみと寝ころぶ兄さん嫁さん猫ちゃん爺ちゃん学ランがランランラン ここには大統領などいない 0時すぎに街灯はつかない 帰り際すれ違う人とランランラン こしらえすぎたトマトスープをランランラン すると川べりに彼は座っていた 街の明かりをただぼうっと見つめていた |
ブーゲンビリアMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | いつからか 二人は水を飲み干して グラスを洗いもせずに 部屋に飛びこみうつぶせ いつまでも 人はいつまでも 開く花を待ちながら 芝生の上にあおむけ そこに懐かしの君からメッセージ 生まれた町を添付したメッセージ 句点打つ位置がおかしなメッセージが届くのさ 「麗しのブーゲンビリア あれは華じゃ。ないらしいわ」 遠くに離れて思うのさ 二流一流は関係ないや 幸せな子でいてほしいな そこにどこからか鳴るファンファーレ 空を見上げれば九分咲きランウェイ 愛爛々と花が咲っていた バンバンバン 懐かしの町で ブーゲンビリア こういう日も悪くないね 花びらじゃない花火が上がっていた |
明日晴れたらMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 明日晴れたら どこに行こうか バスケットにバゲットさして 美味しいチーズにワインを持って 草原に行こうかな 雨が降ったら 何をしようか カベに映画うつして バーニャカウダにきゅうり浸して ベランダで涼もうかな そしてどうにか 君とどうにか いずれポートランド 夏はマイアイランド 苗場 viva viva viva ジプシー音楽 そのまま二人は消えていく 昔話はいつにしようか 草原じゃシックリこない 雨もピッタリじゃない あそこで待ってるよ だけどどうなの 君はどうなの 僕はランデブー 君は泣いてる いつかまた never never never ジプシー音楽 そのまま二人は消えていく |
夢の中でMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | 止まらぬ雨足 たまらず逃げ帰る道 君と夢の中でも交わってる ありきたりなハリボテだらけが 立ち並ぶ場所で 君は夢の中みたいに笑ってる 大事なものはポケットの中 歯の浮くようなセリフ 吐く気力も無くなってく だけど夢の中では味わってる 大事なものはポケットの中 |
駈け落ちMONO NO AWARE | MONO NO AWARE | 玉置周啓 | 玉置周啓 | | だんだん遠のく 曖昧な駅舎もエキストラも 残念ながら僕はもう忘れている 掠れていく したいことなんか何もないよ ないよな ないかな 実際ないことないよ 風呂敷にお荷物を詰めたら 新しい季節がくるかな だんだん遠のく 曖昧な駅舎もエピローグも 安寧ならば僕はもう外れていく バックれておく 一瞬パッと浮かんだ思いも 思いもよらずともカットしちゃうんだよ 愛を風呂敷に君ともども入れれば 美しい季節がくるなら だんだん遠のく 曖昧な駅舎も悪くはないよな ここにいてはダメだ 駈け落ちしよう そう言ったろう 約束が違う |