セレーネのセレナーデ

誰もいない世界
月の旅ならカバンも軽い
君と泳ごう
青い故郷は遥か
塵のような二人
虫の声が恋しい

月面探査機で
首筋を巡るミッション
口づけたなら
重力からはもう自由さ

砂漠の街にサボテンの影
細くピアスの穴から
月明かり零れる
ドライアイを潤した

浅葱色のブラウス
胸もとへのソフトランディング
口づけたなら
引力からは逃げられない
女の膝はどこか似てるよ
今宵の月に
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