浄化

むらさき色にくすんだ空と黒い兵隊
ガレキとカレハのジオラマがどこまでも眼を射ぬく
無意味な浄化は虚しく空に響き渡るだけ

でもね、本当はきれいに水面に映ってる
それが、僕らのいるこの愛おしくもいじらしい大地

太陽を無防備に浴びる純白無垢な果実のように
何起こりても今日という日々の恵みを受け入れてゆく

むらさき色の空は時に青をのぞかせ
唯一変わらない陽を大地にこぼし続ける

でもね、現実は鋭く尖った矛となりて

僕らの胸に突き刺さる 倒れまいと盾に身を包むけど
全てをあざ笑うかのように空は勝利と敗北に分ける

星を見上げる目を失い 愛を述べる言葉を失い
風を聞く耳を失い 自我のコントロールを失う時

星を見上げる目を失い 愛を述べる言葉を失い
風を聞く耳を失い 自我のコントロールを失う時

置き忘れてきたものの意味を知りて戻そうと引き返す
やがて浄化は終わり 大地には新しい芽が生まれ始める
新たな歴史が始まる
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