encore

遊び疲れた帰り
どこかフッと打ち解けた余韻が
また新しい表情を
引き出してくれるから嬉しい

繋ぎそびれた手を
そっと後ろ手に隠した
ねえ、こんな近くにいるけれど
わたし今日一番にせつないよ

時とはなんて無情に
二人を引き裂いてしまうのでしょう
今熟したばかりの果実が
急に儚く見えてしまうの
焦ることもないと
理性ぶった台詞じゃ悲しくなるわ
とっておきの話があるの
もう少しだけ話そう

当たり障りがないようじゃ
核心に触れないようじゃ
イッコとイッコでいる意味がないよ

永遠とか言うと
何故か子供じみてしまう
でも、過ぎゆく今この瞬間
わたし幸せだけど苦しいよ

時とはなんて非情に
心を惑わせてくれるのでしょう
約束だけ頼りに生きてる
いつからわたしこんな有様
焦ることはないと
余裕ぶった台詞は聞きたくないわ
ねえ、さっきの続きがあるの
もう少しだけ話せる?

時として二乗に
二人の毎日が輝きだして
素晴らしい日々重ねましょう
この先 寄り添いあって
守られあって
鳴り止まないencore
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