泣ける場所

秋風になびくように
白い波が遠ざかる
岸辺を振り向くことなく まっすぐに
思い出たちが沖へ向かう

コンクリの防波堤
腰かけるとひんやりする
太陽が照りつけたあの日の熱は
もうどこかへ消えてしまったね

サヨナラ
僕たちが砂浜に作った山は崩れ
サヨナラ
悲しみに 今 流されそうさ

瞳 閉じれば 今でも君が
微笑みながら話しかけて来るんだ
いつものように 僕を見上げて
夏の服で隣にいるよ

携帯に残ってる
何枚かの写メの中
犬とじゃれ合ってる君がピースして
そう最後に何か言ってるよ

突然
地上からあの空のどこかへ消えた君は
突然
運命を どう受け止めたのか?

瞳 閉じれば 今でも僕は
出会った頃の君を思い出すんだ
これからずっと 一緒にいると
誓い合った2人のことを…

僕のことを見守ってた空が
太陽を落とし 泣ける場所をくれた
抱きしめたいよ Ah-
君をもう一度…

瞳 閉じれば 溢れる涙
大きな声で 君の名前を呼んだ
どうしようもないくらい…
どうしようもないくらい…
星が美しく光る

瞼 開いても 君はいないんだ
僕の前には 暗い海だけがある
静かな波が 変わることなく
愛しさ 永遠に運ぶだけ…

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