リンゴ追分

リンゴの花びらが 風に散ったよな
月夜に月夜に そっと エエ……
つがる娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな ああ……

「お岩木山のてっぺんを綿みてえな白い雲がポッカリポッカリ
ながれてゆき、桃の花が咲き、さくらが咲きそいから早咲きの
リンゴの花ッコが咲くころはおらだちのいちばんたのしい季節だなや。
だどもじっぱり無情の雨こさふって白い花びらを散らすころ、おら、
あのころ東京さで死んだお母ちゃんのことを思い出して、おら、おら……」

つがる娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな ああ……
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