光の彼方へ

祈り続けた 明けない暗闇で
わずかにも確かな 命は揺れていた

人はなぜ 求めるのだろう
満たされながら それ以上に
誰だって 一人では居られずに
同じように温もりを探し 孤独に泣いて

あてもなく 彷徨える
心に触れた 哀しみの数だけ
いつの日か 許しあい
優しい気持ちで 手を取りあえるなら

小さな願い とどけたい
まだ見ぬ明日を待ちながら

畏れを知らぬ 幼いあの頃に
包まれ 抱かれた あなたのその腕に

守られて 眠りに落ちる
疑うものは なにもなく
知るほどに 薄れてゆく夢と
色をなす現実に 染まることも知らずに

繰り返す争いに 溢れる涙
癒えない傷跡も
受けとめて 抱きしめて
幾つ背負った 未知なる影法師

そしてまた 目を閉じる
救われる日を待ちながら

戻れない遠い場所
愛した日々も ささいな幸せも
過ぎてゆく 日常に
流れ流れて 少しずつ忘れて

あてもなく 彷徨える
心に触れた 哀しみの数だけ
いつの日か 許しあい
手を取りあえるなら
いつか 明ける空へ

光を探して…
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