流星群

スクリーンの奥に突っ立って 所在無さげに佇んでいる
ありがちな物語のエキストラみたいに
なんにも知らされず 行き先さえ与えられないまま
世界に置いてけぼりくらいそうな夜

そんな夜は家を抜け出して 仲間を集めて走った
朝日が見えそうな高いところまで
意味なんかないモノに 意味を見つけてやろうと
アスファルトを蹴り付けて

さぁ名も知らぬ道を行こう 何も持たず 何も捨てず このままで
またきっと見つけ出すだろう 雨が降ろうが 風が吹こうが
もう一度笑い飛ばして

ナントカっていう流星群が地球に近づいたある夏の夜
展望台にのぼったオレ達は何度も空を指差して
途中でバカらしくなってやめた
沈黙が嫌いなヤツが言った「オレらに名前を付けようぜ」って
いかにもありがちな提案に
「屍」と呟いて自虐的に笑ったオマエは今どこにいる?

さぁ名も知らぬ道を行こう 何も持たず 何も捨てず このままで
またきっと見つけ出すだろう 雨が降ろうが 風が吹こうが
もう一度笑い飛ばして
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