瀬戸の恋唄

島のナ 島の娘は
色づくみかん みかんョ
あまい香りに ふれもせず
港はなれる 船を呼ぶョ

四国ナ 四国ぐらしは
お山のお城 お城ョ
雨や嵐は 堪えても
別れ言葉に ひとしずくョ

恋のナ 恋のさだめは
いで湯のけむり けむりョ
熱いこゝろを 寄せたとて
瀬戸の潮風 風に散るョ
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