ふたりの船唄

花と嵐の 人生ふりむけば
波の数ほど 苦労もありました
笑い話に できるのは
あんたと一緒に 生きたから…
幾歳(いくとせ)を…想い出させる ふたりの船唄よ

昭和みなとで 船出をした朝は
長い潮路(たび)とは 思いもしなかった
野菊みたいな 母ひとり
故郷(こきょう)に残した あの別れ…
泣けてくる…酔えばしんみり ふたりの船唄よ

誰もこの世に 生まれて来たからは
いつか幸せ つかむと言うあんた
群(むれ)にはぐれた カモメでも
命をよせあい かばいあい…
生きるのね…夢を心に ふたりの船唄よ
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