ずっと海をみてた

ずっと海を見てた ずっときみを見てた
もっと楽に終われればいいのに

彼を最初紹介されたときに「まずい」内心そう思ったよ
きみが好きにならなきゃ 話だってできそうなそんなヤツだね

魔法びんのふたでタバコの火消しても
テトラの先っぽできみは手をふるだけ

彼のヘルメットを大事そうに持ってる
きみを景色とフレームにいれたよ
失う前には 笑えるもんだね
きっともっと痛いかと思った

少しも悪びれずに 素直すぎるきみを出されると どうしようもない
今日まで自由なのは 帰る場所がきみだってわかってたから

女が思うほど男はタフじゃない
砂まじりのパンを奥歯でかみしめる

きみもうまくいく ぼくもうまくいく
只 それがちょっと悔しいだけさ
ずっと海を見てた ずっときみを見てた
もっと楽に終われればいいのに

工場づたいの海も 鉛色の空も
ガソリン臭い風の公園も
まだまだ行きたい場所が まだまだ見せたい夢が
いっぱいあったのにこぼれていく

彼のくせがうつる きみを見るまえに
この夏の景色にフォーカス合わせたよ
失う前には 笑えるもんだね
きっともっと痛いかと思った

きみもうまくいく ぼくもうまくいく
只 それかちょっと悔しいだけさ
ずっと海を見てた ずっときみを見てた
ずっとずっときみだけを見てた
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