しゃぼんのブルース

真夏の朝の呼吸 西の大きな河から流れ来る
開け放った窓の外に昨日の余韻はない

澱んだ彼の目や だらしなく投げ出す長い脚
まるで忘れ去られて年老いた屋根裏のピアノみたい

年上の私の恋人
君の魂はどこへ行ってしまうの?
愚かなしゃぼんはいつか割れてしまうもの

このまま動かない君へせめてもの慰めを
取り残された男にお似合いな水玉のエレジイを

年上の私の恋人
君の魂はどこへ行ってしまうの?
愚かなしゃぼんの最後を見届けるの
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