二人影

新しい日々の帰り道 味気ないガムに飽きてきて
自販機の前 いつもと同じ 夕焼け空を見上げてた

あぜ道の向こう 凝らしてみると やけに見慣れた後姿
埋もれてた想いが 目を覚ました 誰からの下手な贈り物

懐かしい左手には 知らない誰かの右手
笑顔は変わってないみたい

なみだがあふれてきてました こらえてみたけどムリでした
あなたに追いつかないように 歩幅を縮めた
なみだがあふれてきてました こらえてみたけどムリでした
あなたに気付かれないように うつむき歩いた

寄り添った二人影 わたしの足元に伸びて
はやく夜に来て欲しかった

なみだがあふれてきてました こらえてみたけどムリでした
ふたつの影ふまないように 歩幅を縮めた
なみだがあふれてきてました こらえてみたけどムリでした
小さな石も影をはぐれ わたしと似ていた

やっぱりだめでかくれてにげました こらえたものが流れました
あなたを忘れてないことは 少しうれしくて

あれから私帰り道変えた
今はやっと歩ける帰り道
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