独白珊瑚

波間で 僕は珊瑚
踏まずに なるべく避けて?
静けき流れに
ひたる まどろむ

君だけ 違って見えた
折れそうな 足がゆらめく
踏んだら傷つく
それが心配だよ

やがれヒトに折られるとしたら
せめて君の肌
飾りたいと気付く
そしてわかる 喜びは近い
ひとつになる幸せ

背ビレで 生き物たちは
くすぐると 遊びの合図
真夏の日差しに
君が勝利したよ

黒い髪に誘われて果てる
だから君の目に
輝きたい何時も
そしてわかる 喜びの先は
ひとるになる永久

折られても君へと選ばれたい
加工されて温かさに触れたい
誘われて果てゆく命のこと
知らないで飾って

そしてわかる
これでひとつになる
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