源氏の若大将

鞍馬夜風に 火の意気を
燃やし続けた 若大将
驕(おご)る平家を 討つために
その名も九郎 義経が
起てばどよめく 鬨(とき)の声

山も谷間も ひとまたぎ
行くよ源氏の 若大将
心あわせて 突っ走る
ひよどり越えの 三千騎
旗もとぶとぶ 白い旗

屋島おとして 壇の浦
船を蹴ちらす 若大将
勝利おさめた 黄昏(たそが)れに
残るは武士の むなしさか
赤い夕日に 独り立つ
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