竹馬の友よ

腹を割(ひら)いて 話せる男(やつ)は
広い世間にゃ 沢山(ざら)にはいない
逢いたかったぜ 元気じゃないか
口をへの字が 懐かし嬉し

可愛いえくぼに ふたりが惚れた
遠い昔を 語ろじゃないか
熱き想いも 昨日のような
町の空き地の 夕焼け恋し

おれとおまえが 胡座(あぐら)をかけば
酒の二升が いつでも空さ
遺場(やりば)ないときゃ 酒場の端(すみ)で
たまにゃ弱音を 見せよじゃないか

別れ真際に ほろりとすれば
先に泣いてた おまえの瞼
ヤケに淋しく 後ふり向けば
おなじ気持ちか 竹馬の友よ
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