黒のララバイ

嵐に野薔薇が 散った夜
旅路の果てで 噂を聞いた…
何も死ぬこと なかったろうに
暗い運命が おまえを棄てた
おやすみ 眠んな もう誰も苛めない
クラスに 手向ける 黒のララバイ

あれは去年の 今頃か
形見のように 献してくれた…
過ぎた女さ こういう俺に
だから黙って 別れて来たが
おやすみ 眠んな 恨んでもいいんだよ
ひとあし 遅れの 黒のララバイ

もしもひとりが 淋しけりゃ
屋根まで下りて 抱かれにおいで…
俺もおまえも この世になんか
どうせ居場所は 見つかるものか
おやすみ 眠んな やすらぎに包まれて
涙か この雨 黒のララバイ
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