瞳を知りたい

夕焼けに染まったホーム
最初の星うかべ 暮れはじめた
きみがさみしく笑うたびに
景色が肩に揺れてた

逢えないと心がいたい
側にいると もっと胸がいたい
伝えきれない想いだけを
のみこんでドアが閉まる

瞳を知りたい 何を見てるの
誰に夢を話せるの
窓から手をふる きみを夕陽が
悔しいほど 焦がし続けていた

風をうけペダルをこいだ
夏前のふたりは幼すぎた
足りないものを求めすぎて
逢えば傷つけあってた

遮断機の音がきこえる
改札を出るころ 泣きたくなった
あの日 最初のせみの声が
発車の笛に消された

瞳をほどいて理由をきかせて
夢のつづきを教えて
少しうつむいたきみが好きだよ
かなしいほど見つめ続けていた

かなわない短い夢があったのに
何も言えずにこぼれそうな
はかない夢があったのに
迷いすぎてたふたりには
気づかないような夢なのに
短い夢があったのに
揺れてる夢があったのに

瞳をほどいて理由をきかせて
夢のつづきを教えて
少しうつむいたきみが好きだよ
だけど今はとどかない

瞳を知りたい 何を見てるの
誰に夢を託せるの
窓から手をふる きみを夕陽が
悔しいほど 焦がし続けていた
×