むさしの(夢探忍)

野火止めの杜の境内平林寺
都会景色から一日だけの逃避行
君ときたら向かいの茶屋の
風のような気まぐれお客
歩き疲れた陽時計は
木々の梢の影絵です

夕暮れの原を野鳥の影奔り
僕の中では都会の日々が渦を巻く
君ときたら風を集めて
寒がるだけの気まぐれ小径
声を潜めた風景は
ふたりぼっちの墓参道
君ときたら声まで枯れて
敷石づたい気まぐれ日和
歩き疲れた武蔵野は
尾花野原がうねります
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