Bad Summer Day Blues

これはパブリックスペースからはじき出された
スターダストヤングパーソンのためのおとぎ話
主人公は仮に一人称にしておく
オレ 変幻自在で無軌道なハートの持ち主

One bad summer day's blues

今月稼いだ金を全部ポケットにねじ込んで
オレは国道1号線を北へ突っ走った
風はビュウビュウ鳴く それは祝福の音色
そして陽がとっぷり暮れた頃 電飾の切れた酒場を見つけた

オレはドアを開ける

客はオレ一人 老いぼれたオヤジが一人
無言で酒を飲んでいるとオヤジがこう聞いてきた
「オマエは何をやっているんだ?」
だからオレはこう答えた
「オレは物書きになりたいんだ」
するとオヤジは突然大笑いを始めたんだ

オレはオヤジを睨んだ すると一点獰猛な目つきでオヤジはこう言ったんだ
「なぁ若いの、芸術家はいつだって冴えているワケじゃないぜ。
感情を高ぶらせてペン先から煙を出すためにはそれなりの覚悟ってヤツが必要だ。
おいヒヨッコ、オマエにいい事を教えてやる。
天才は歴史に従う 凡才は天才に従う そして狂人はノイズに従う

Time takes a cigarette, and it's too short to smoke.
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