望郷ほたる

元気で居れば それでいい
そんな手紙に 泣ける夜
ふるさとの ああ街灯り
生まれて育った 家の窓
心の闇に浮かぶ ほたるのように

都会の水は 甘くない
にがい涙を 噛み締める
この手には まだ何もない
帰れやしないさ このままで
心に夢をともせ ほたるのように

人よりすこし 回り道
そんな自分を 生きてゆく
いつだって ああおかえりと
ちいさな灯りの あたたかさ
心の闇を照らす ほたるのように
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