裸馬

裸馬にまたがったお前の身區は
乾いた小麦の匂い 黒髪は草の匂い
こんなにもやさしいお前が他人なんて
こんなにもやさしいお前が他人なんて
ああまた帰ってゆく旅なのか

かがり火の暖かさでお前を抱けば
いちめんの黒い闇 いちめんの星座
生きてる証しは燃えるしかない
生きてる証しは燃えるしかない
ああまた帰ってゆく旅なのか

季節に飢えながら冬枯れの時代を
爽やかに駆けめぐる旅人であれ
つかのまに燃えておまえと寝よう
つかのまに燃えておまえと寝よう
ああまた帰ってゆく旅なのか

燃えてるうちに去るのがいいさ
燃えてるうちに去るのがいいさ
醒めてしまえばゆきどまりだけ
醒めてしまえばくりかえしだけ
ああまた帰ってゆく旅なのか
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