釜山の月

キムチつまんで 焼酎あおる
それがやりかた 俺たちの
男が男で 生きるには
祖国(くに)も名前も ことばもいらぬ
酒と遊ぶも 俺流さ
港・釜山(ぷさん)の…月と呑む

酒で過去(むかし)を 洗えるならば
みんな流せる 胸の傷
男が女に 惚れるとは
いのち燃やして つらぬくことさ
紅く咲いても 待つだけの
港・釜山の…恋椿

月が照らした 海峡渡りゃ
そこによく似た 友がいる
男が男を 通すには
道理(みち)をまっすぐ 歩けばいいが
そんな時代も もう昔
港・釜山の…月も泣く
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