おまえが一番

遠い浮雲 追いかけ背のびして
転びかけては またすがる
「ごめん ごめんね
おまえが 一番さ…」
ひとこと言われりゃ 嬉しくて
あんたと越えたい この世の水たまり

誰か泣いてりゃ 私はあと廻(まわ)し
そこにほだされ ついて来た
「ごめん ごめんね
おまえが 一番さ…」
機嫌を直せと ぐい呑みに
つぎ足すお酒に 二度惚れ縄のれん

すねて叱られ たまには喧嘩して
いつか来た道 あかね空
「ごめん ごめんね
おまえが 一番さ…」
しみじみ言われりゃ つい涙
惚れあいつれそい 明日(あした)も泣き笑い
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