津軽の灯

泣かせ涙の じょんから節に
枕濡らした わかれ宿
はまなす色の くちびるのあと
これはあんたの 置き土産
おんな切ない 津軽の灯(あかり)

ここに七つの 雪っこ降ると
太宰治が 描(か)いている
お喋りゴメが だんまりきめりゃ
雪はそこまで 三下がり
三味も哀しい 津軽の灯(あかり)

紅(あか)い刺し子の 財布の中に
こんど逢う日の 片便り
しばれた夢を 溶かしておくれ
地酒一合 じゃっぱ汁
あんた恋しい 津軽の灯(あかり)
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