さだめ道

同じ幹から 分れた枝も
表と裏では 実もちがう
たとえ日陰で 育っても
お天道さまを 恨まずに
生きてゆくのさ さだめ道

人と言う字は ふたりの出会い
寄りそい支えて 生きている
浮くも沈むも 世のならい
涙が落ちた 道ばたに
いつか咲くのさ 夫婦花(めおとばな)

いのち天から さずかり受けて
男はみがいて 返すもの
熱い情けは 腹ん中
つらさに耐えて ゆく朝は
夢の陽がさす さだめ道
×