哀愁越後路

忘れてしまえと 言うように
風が鞭(むち)打つ こころを叱る
女ひとりの
越後(えちご) 筒石(つついし) 親不知(おやしらず)
遠くここまで 旅したけれど
うしろ髪ひく うしろ髪ひく 日本海

私のかわりに 泣くような
崖の岩百合(ゆり) 女の涙
沖は白波
越後 筒石 親不知
群れにはぐれた 海鳥みれば
心細さが 心細さが 身に沁みる

誰にも負けない 愛なのに
届かなかった ふたりの夢に
夕陽燃えてる
越後 筒石 親不知
今はあなたの 倖せさえも
きっと許せる きっと許せる 北の旅
×