昭和自叙伝

酒を呑もうよふたりで呑もう
俺は明日からまたやり直し
天国地獄の境目を
歩いて付けたこのしみは
酒で消すしか術(みち)はない

遠い昔に戦(いく)さがあった
俺の青春あの日に消えた
あれから何年経っただろう
失くした春をもう一度
せめてこの手に戻したい

何が欲しいともしきかれたら
どんな時でも笑顔が欲しい
あいつの涙を見るたびに
倖せうすい細い肩
俺は笑顔で包みたい
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