ひとり旅

かりの来る頃 つばめは帰る
俺も行きたや 故郷の空へ
ねぐらさだめぬ 身は悲し

拗ねた心か 男の意地か
俺は淋しい うらぶれ者さ
明日は何処(いずこ)の 空の果て

風に追われりゃ 心がうずく
夢もちりぢり 瞼の母の
なげき身にしむ 日暮時
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