列車

眩しい夕暮れを列車の中で
窓にもたれてレールに揺られて
耳の中で聞こえたよあの夏の歌声 (a long time ago …)
回り続けるウォークマン 目的地まだ遠くさ

降りそそぐ蝉時雨 竹藪の一本道
神社の境内に隠したタイムカプセルと少年の日々
日が暮れて見上げれば道樹の山に白い月 夜を照らしてた

あきらめないで行こう あしたに会いに行こう
暗闇を照らせ 窓辺に月明かり 僕はここだよ
覚悟を決めなきゃ 見えない世界がある
今出した答えを結論と呼ぶには早すぎさ

あぁ夢の列車よ 僕を連れてけ

いつかの少年は路地裏じゃピーターパンになれた
あれから何年の月日を僕は現実と受け止めたろう
錆びたアルミのこの世界 ほっぺたつねってもまるで
痛くないから寂しいよ 胸に訪れるノスタルジィ
越えてきたんだよ一万の夕暮れ 黄昏の街に飛ぶ赤とんぼ
ターミナル 昼と夜 交差する光の微粒子 未来と思い出

あきらめないで行こう あしたに会いに行こう
夕暮れが染めてく世界の真ん中を列車は走る
覚悟を決めなきゃ見えない世界がある
あの夜に下した答えを合わせなきゃ 明日もまた

あぁ夢の列車よ 僕を連れてけ

「全て本当にうまく行くなんて思ってたのかい?」
夜風が窓をカタカタと揺らし笑ってた
夕暮れのあと真っ黒い夜が降りてきて
掴みかけてた真実の鍵を覆い隠す
浮世の闇飛ぶ鳥は カラスに姿を変えてさ
見当違いに世界を動かす権力者達を空で見張るのさ
性懲りもなくまた次のストーリー 終着駅を降りても続いてく
日常という名の常識に囚われてた

僕だけのストーリー また次のモーニング 光射す方に

wow wow … wow wow …

あきらめないで行こう あしたに会いに行こう
覚悟を決めなきゃ 覚悟を決めたかい
あきらめないで行こう あしたに会いに行け…
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