初秋

ひとりで歩いた 傘をさすのも忘れて
とても冷たかった これっきりかと思うと

ねえあなた 薄れていかないの
あの日が あなたが

もういい やめようって
それだけのことだったの
すぐに忘れてしまうの

とてもとても 大切だった
あなたを失って
ぽっかり穴があいてる

遅くなった夜 星を見ながら帰る
少し疲れた うまくいかない日だった

ねえあなた これじゃ弱虫かな
つらいよ 逢いたい

やっぱり 誰よりも
あなたがいいの
しかたない事 思うよ

うまく優しくできなくて
甘えきれなかったこと
ごめんね もう遅いね

こんな涙の中でも
時は容赦なくて
私も今日を歩いてる

朝が来れば 服を着替えて
背中のばして 行くの
何かに向かってるんだと信じて

もうすぐ それぞれの秋ね
心もだんだんに
塗り変えられてゆくんだろう
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