朝が橋をつくる
心ときめくひとときに
ゆるやかな流れは
街をへだて始める

小さなころ見なれた
三角屋根の家並が

ほんの少しばかり
姿をかえ河岸づたい

たちどまる足元を
いたずらな風が
誘うように吹きぬける

あの橋わたれ
あの橋わたれ

橋に出逢えば
旅がしたいなと
誰かのひとこと

あの橋わたれ
あの橋わたれ
あの橋わたれ
……
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