胡鳥夢幻

籠の中にいる鳥が
窓の外に見る夢は

羽根を持たない鳥が
腕を拡げて見る夢は

いつかここから連れ出して
限りなく自由な空へ
だれかここへと迎えに来て
何も怖がらなくていいんだと

本当は気づいている
籠には鍵が無いことを
本当は感じている
羽根は生まれていることを

籠の中にいる鳥は
それでも夢を見ていたい
羽ばたいて飛ぶ姿は
いつのことなのだろうか
それは今夜
それは明日
…それはきっと近い時
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