Sakura

何かの拍子についた花びらが
バッグを降ろしたはずみで落ちた
遅れて届いた あの手紙のよう
いつだって時と気持ちは 行き違ってばかり

夜空を見上げるたび そこには
君がいるそんな気がして
「幸せだった?」って問うけど
星はただ瞬くだけ

さくら... 今もあの日を思い出すんだ
昨日の事のように鮮明で
Ah 思わず立ち止まってしまうけど
さくら... 背中を押すみたいに咲くんだ 今年もまた
それは儚く、だけど美しい 君のように

心のどこかに空いたスペースが
2人で過ごした証ならば
それを埋めるでも 消すでもなくて
受け止めることを選ぶよ
君もそれでいいよね…?

花びら舞い散るのは
なんだか寂しいと嘆く僕に
「だからいいんだよ」って、君はあの時
どんな思いで言ったのだろう

さくら... 君のいない暮らしは
かすんだ空みたいに なんか味気なくて
Ah 時々振り返ってしまうけど
さくら... それでも誇らしげに舞うんだ 今年もまた
それは優しく、そして温かい 君のように

この広い宇宙(そら)から 君も見ているの?
季節外れの雪のように 風に舞う花を

さくら... あとどれだけ時間が経てば
前に進めるだろうかなんて
そんな不安も小さく思えるほど
さくら... 精一杯キレイに咲くんだ 今年もまた
だから歩くよ 転んだりもするだろうけど

さくら... 今、少し分かる気がするんだ
悲しいだけが別れじゃないって
Ah もう一度 未来(あした)に手を伸ばせば
さくら... 背中を押すみたいに咲くんだ 心の中
それは儚く、だけど美しい 希望の花
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