恋みれん

「お前ひとりを 愛していたい」
酒が言わせた 戯言(たわごと)ね
うらむ気持ちは さらさらないが
つらいつらい飲むほどつらい
一人ぽっちの さみしい夜は
酒よお願い 一緒に泣いて

いつかひとつの 屋根の下
暮らす幸せ 夢見てた
過ぎた昔と あきらめるのは
いいえいいえできない私
「離さないよ」と からめた指の
やさしいぬくもり 忘れはしない

赤いネオンが こぼれる露地を
そぞろ歩けば 雨が降る
あなたひとりが 生きがいなのに
なんでなんで私を捨てた
恋の灯りに はぐれた夜は
酒よお願い 酔わせておくれ
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