裏町酒

こころに火の酒 呷(あお)ってみても
胸の寒さは 癒せない
なんであいつを ひとりにしたと
路地の夜風が 身を責める
身を責める

この手で掴めぬ 倖せならば
何故に逢わせた 惚れさせた
どこか空似の おんなをみれば
恋の傷あと また疼(うず)く
また疼く

想い出つぎたす グラスの底に
浮かぶ笑顔と 泣きぼくろ
無理な別れを あいつに詫びりゃ
肩にみれんな 通り雨
通り雨
×