じょんがら

岩木おろしに 舞う雪が
肩に冷たく 降りかかる
数え七つで 覚えた三味線(しゃみ)を
胸に抱きしめ ひとり行く
じょんがら じょんがら そこの人
聞いてください いのち唄

撥(あたた)を素肌で 温(あたた)めて
息を両手に 吹きかける
弱音吐いたら 涙が凍る
夢が死んだら 躰(み)も凍る
じょんがら じょんがら そこの人
聞いてください こころ唄

雪の重さに 耐えながら
やがて芽をだす 赤い花
人の情けに 掴まりながら
春を探して 行く旅路
じょんがら じょんがら そこの人
聞いてください いのち唄
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