海の見える部屋

雨の海は、夕陽までも、濡らす
一人、イスに、座るベランダ

置き忘れて来た思い出 遅すぎる後悔
…君との約束

わかれた後にお互い、何もかも忘れられたら
海の見えるこの部屋にも、来てみたいと

何故に男は未練の中で、苦しむ時間が長いのか?
だから今、こうしてここでうなだれている

重い雲は、夏の陽射し 隠す
心 までも 霧のように

捨てきれぬ想いの羅列 宛のない手紙に
…したためたら

今思えばあの頃の 俺はまるで子供のようで
もう少し君の横顔 見ていればと

根拠のない自信だけを 君に押し付けているだけで
独りよがりの我が侭を 愛と思ってた

なみだ色の 水平線 見つめ
思いは、遠い君の瞳…

海に降る雨、消えない夢
海に降る雨、消えない夢…
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