欅並木

たった一人の毎日を
悲しみとか寂しさとかで
名付けてしまいたくはない
櫻並木の若葉から
僕の愛したあのひとの
ルージュの香りがもれてくる
いつかもこんな道で
出逢ってそして手ばなして
遠いさよなら背中で聞いた

遅い目覚めの昼下がり
手に取るもの目に映るものの
全てが何故かいとおしい
僕が愛したこの街に
いつか戻ってくる時も
まぶしい若葉の頃だろうか
いつかもこんな道で
出逢ってそして手ばなして
遠いさよなら背中で聞いた
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