幻惑

話す すべては 話し つくして
泣くこともできずに あなたから すりぬける時

夜明けを待たず 扉の外へ
今恋人の待つ 港へと 車をとばす

燃えるような恋に 身をまかせて 抱(いだ)かれる
すべてを失って しまうことに 気付いても

三月(みつき) 四月(よつき)と 旅を続ける
あてのない愛の 逃避行は ふたりを変えた

離れて暮らしても 愛は残る なつかしく
黙ってそれぞれの 孤独にまた 帰って行く
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